施工管理の転職ノウハウ

建設会社の事務とは?業務内容や働くメリット、つらいと言われる理由を解説

建設現場で働く人の給料計算や企業の経営状況の管理など、あらゆるバックオフィス業務を担う事務職。

建設という専門分野だからこそ、他業界の事務との違いが気になったり、きつくないか不安という方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、建設会社の事務の業務内容や働くメリットやつらさを紹介します。

建設会社の事務職が実際のところどうなのか知りたい方は参考にしてください。

建設会社の事務の業務内容


建設会社の事務では、一般的に以下のような業務が行われます。

  • 総務・経理
  • 営業事務
  • 現場事務

他業界の事務と同じように企業の予算管理をはじめ、現場作業員を含む社員全員の給与管理やオフィスで使う備品の管理など、会社全体にまつわる業務やサポートを行います。

営業事務や現場事務では、工事書類や契約書類など、管理しなければならない書類が多い建設業だからこそ、これらをプロジェクト担当者などと連携しながら管理します。

建設会社の事務職は、業務内容に違いがあるものの、厚生労働省のデータ等では一般事務従事者に含まれます。

同省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を元に建設会社の事務の年収を調べると、年間約478〜543万円の給与となっています。

参考:厚生労働省|令和5年賃金構造基本統計調査

1日の流れ

建設会社の事務職の1日の流れは基本的に一般事務と相違ありません。

例えば通勤後は朝礼に参加し、事務処理や電話応対、メール対応などを順に行うのは一般事務と相違ない部分と言えるでしょう。

午後からは各プロジェクトのミーティングに参加したり、サポート業務に回ることも。
退勤までの間に再度事務処理や職場環境の整備、電話応対などを行い、退勤となります。

なお、上述した1日の流れは会社によって異なります。
必要に応じて現場に隣接された事務所へ赴き、現場事務所内で作業をする場合もあります。

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建設会社の事務が「つらい」と言われる理由


建設会社の事務の場合、建設業界に合わせた勘定科目を使用するので、覚えることが多く大変といった点が「つらい」と言われる理由に関係していると考えられます。

また建設業界では2024年4月から本格的に働き方改革が推進され、建設DXの導入や残業時間の削減、勤務時間に対する給与が改善をみせているものの、以下のような会社に在籍していることで「つらい」と感じる方もいるようです。

  • 業務に対してアナログ
  • 業務量が多い
  • 業務量に対して給料が見合っていない

建設業界の事務は、事務職の中でも経理が独特で難しいと感じる部分が多いです。

しかし、毎月無事に社員全員へ給料を支払うことができたり、各プロジェクトの管理がきちんと進み、無事に竣工を迎えたときは、大きな達成感とやりがいを感じられる仕事でもあります。

建設会社の事務で働く!4つのメリット


「つらい」と言われることのある建設会社の事務職ですが、さまざまな業務に取り組む中ではメリットと感じる部分もあります。

ここでは建設会社の事務で働くメリットを紹介します。

➀仕事とプライベートが両立しやすい

建設業界の事務は、一般事務と大きな違いがないので、残業や休日出勤が少なく、仕事とプライベートの両立がしやすいです。

「建設会社に勤めている以上、作業員と同じように残業や休日出勤もおおいのでは」と思う人もいますが、事務職は作業員とは別のジャンルになるので、会社にもよりますが、残業や休日出勤がある事は少ないです。

➁スキルが身につく

建設業界の会計事務では、勘定科目が一般的な会計と異なります。

例えば一般事務の場合、「売掛金」は企業または個人事業主が提供する商品やサービスの代金を後払いで回収する権利を指しますが、建設業界では「完成工事原価」と表記し、計上します。

このように一般事務と建設業界で覚える勘定科目の違いや意味を身につけられれば、いざというときの転職において選択肢が増えます。

あらゆるスキルが身につくことは対応できる業界が増えることにつながるので、将来的な可能性を広げられるのはメリットと言えるでしょう。

③収入が安定している

建設業界は住宅やオフィスビル、スーパーや大型商業施設の施工に携わる特徴から、間接的に人々のインフラを支えていると言えます。

そのため、インフラを支える建設業界はなくてはならない業界であり、仕事がなくなるとは考えにくい業界でもあります。

現場で働く機会の少ない事務職も、建設業界に携わる以上安定した収入が得ることができるので、生活基盤を安定させられるのはメリットと言えるでしょう。

④達成感がある

人々の暮らしに間接的に関わる業界だからこそ、プロジェクトが無事に終わった後は大きな達成感を味わうことができます。

建設会社の事務職は、各プロジェクトの担当者と連携しながらバックオフィスも現場もサポートします。

現場で働くことはありませんが、自分が関わったプロジェクトが無事に終わり、完成物を見たときに得られる達成感は、建設業界ならではのメリットであり魅力と言えます。

建設業界の事務に向いている人の7つの特徴


ここでは建設業界の事務に向いている人の特徴を紹介します。

どのような人が向いているのかをチェックし、該当する項目が多い方はこの機会にぜひチャレンジしてみてください。

➀パソコン操作が得意

建設業界の事務は、一般事務と同様にパソコンを使った業務が中心です。

そのため、パソコン操作が得意な方は建設業界の事務に向いています。

なお、建設業界の事務ではIT業界と違い専門性の高い操作は求められません。

文字打ちやMicrosoftOfficeのWord、Excelなどを使うことができれば業務は可能なので、これらを得意とする人は即戦力として歓迎される可能性があります。

➁コミュニケーション能力に自信がある

建設業界の事務も一般事務と同様に、企業の顔として対面・非対面でお客様を迎える機会が多いです。

会社には現場作業員の出入りも多いので、どのような状況でも社員の一人として高いコミュニケーションを発揮しながら柔軟に対応する姿勢が求められます。

そのため、どのような方にも温和な姿勢で接することができる方、コミュニケーション能力について褒められた経験がある方は向いていると言えるでしょう。

③事務経験がある

建設業界に限らず、過去に事務経験がある方も向いています。

事務職の日常業務を理解しているので、入社後は自発的に動くことができるでしょう。

事務経験がある方は、事務職の中でもどのような業務を得意としているのかを志望動機や自己PRに持ち込むことで、即戦力として歓迎される可能性があります。

④細かな作業が得意

一般事務と同様、建設業界の事務でも細かな作業が伴います。

例えば社員の給与計算の場合、抱える社員の数が多いほど、細かな数字と向き合わなければなりません。

多くても少なくても問題になり得るため、細かな作業が得意な方は数字に強い方には向いている業界でしょう。

⑤ミスに気付きやすい

建設業界の事務職も、入力作業や経営管理における数字のミスはもちろん、取引先の会社へメールや郵便物を発送する場合の誤字脱字など、多くのシーンでミスをする可能性があります。

そのようなことをきちんと把握し、自発的なチェックを欠かさず行える方は向いている業界と言えます。

人間である以上、どこかでなにかしらのミスはつきものです。

そのため、例えミスに気付けなくても、トラブルを未然に防ぐため、周囲の人にダブルチェックを依頼できる方は、真面目な性格が評価され、採用につながる可能性があります。

⑥建築・土木に興味がある

この業界を選ぶ以上、「なぜこの業界の事務職を選んだのか」を面接で説明できる姿勢が大切です。

面接担当者を説得し、採用につながるような志望動機をつくるには、建築・土木業界に興味をもつことが1番の近道です。

「一般事務では覚えられないような業務ができる」
「ものづくりに携わる社員をバックオフィスでサポートしたい」

このように、建設業界の事務だからこその魅力を把握することで、面接担当者を説得できる志望動機につながります。

類似する職種として一般事務もあることから、応募者との差別化を図るためにも、建築・土木業界に興味のある方は向いている職種と言えるでしょう。

⑦人と接することが好き

シンプルに人と接することが好きな人にも向いている業種です。

電話応対や会社を訪れた取引先の社員、また自社の社員も多く出入りするので、人が好きな人には適した仕事と言えます。

人と接することが好きな上、さらに高いコミュニケーション能力を能動的に発揮しながら働ける方は、その部分を自己PR等に盛り込むことで、事務員としての素質が評価されるでしょう。

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建設業の事務はやりがいの多い仕事!

建設業界の事務職は、一般事務とは違い勘定科目が独特で覚えることがたくさんあります。

覚えることは多いものの、建設業界・一般事務それぞれのスキルが身についているので、転職する際は選択肢が増え、自分に合った会社を見つけやすくなります。

建設業界の事務職に興味のある方は、この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
その際は建設業界に特化した転職エージェント「ゼネラルリンクキャリア」をぜひご活用ください。

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