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電気業界で活躍したいときは、電気工事に求められる資格を取得し、知識・技術を高めるのがおすすめです。
資格と一口に言ってもいくつかありますが、その中でも国家資格で取得によって工事全体の管理業務に携わることができる2級電気工事施工管理技士と呼ばれる資格が存在します。
今回は、2級電気工事施工管理技士の概要と仕事内容、合格率・難易度について解説します。
2級電気工事施工管理技士とは
2級電気工事施工管理技士とは、電気工事にまつわる管理業務に携わることができる建設業法に基づいた国家資格のことです。
資格を有することで、営業所ごとに配置が義務づけられている専任の技術者、および建設工事における主任技術者と認められます。
現場作業員では経験できない管理業務に携われるので、すでに電気工事の経験がある人、あるいは電気業界で長期にわたって活躍したいと考える人におすすめの資格です。
電気工事施工管理技士の仕事内容
電気工事施工管理技士は、7種類ある施工管理技士資格のうちの一つです。
そのため、施工管理としての基本業務である施工計画の立案・作成や、工事現場における工程・安全・品質・原価管理に従事できます。
工事現場の統括として工事従事者等を牽引しながら竣工を目指す立場であるため、広い視点で現場を見つめ、必要に応じて総合的にサポートする姿勢が求められます。
1級電気工事施工管理技士との違い
電気工事施工管理技士は、2級と1級の2種類あります。
それぞれの違いは下表の通りです。
2級電気工事施工管理技士 |
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1級電気工事施工管理技士 |
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2級と1級の違いは、請負金額の大きさと、それにともなって活躍が見込まれる工事現場の規模です。
就職・転職する電気会社によっては、2級電気工事施工管理技士の資格保有でも十分であるケースも多いことから、希望する会社あるいは現在在籍している会社の特徴などから決めても良いでしょう。
なお2級電気工事施工管理技士保有者の中には1級へのステップアップを視野に入れる人も一定数います。
1級の保有によって電気会社の請負可能工事規模も広がるので、会社に貢献したい人は1級を視野にいれながら2級取得を目指しても良いでしょう。
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2級電気工事施工管理技士の合格率と難易度
電気工事施工管理技士の国家試験は、学科試験に位置する第1次検定と実務試験に位置する第2次検定の2つあります。
第1次検定を受験後、合格すれば必要に応じた実務経験をクリアし、第2次検定を受検する仕組みです。
2級電気工事施工管理士の令和1年から令和5年までの合格率をみると、第1次検定は43〜56%、第2次検定も43〜68%とどちらも高いことが分かります。
国家資格ではあるものの、入念な試験対策によって合格が見込める資格と言えるでしょう。
参考:CIC日本建設情報センター|電気工事施工管理技士試験の難易度は?合格率や合格基準、合格するための学習の方法も解説
電気工事施工管理技士の平均年収
電気工事施工管理技士の資格を有することで、年収にはどのような変化がみられるのでしょうか。
求人ボックスの調査によると、電気工事施工管理技士の平均年収は約487万円であることが分かります。
厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると日本の全国平均年収は約382万円であるため、約100万円も高い給与です。
全国の平均給与に比べてやや高額な理由には、資格手当や技術者としての賞与等がプラスで支給されている可能性が考えられます。
資格取得によって年収アップも可能性として考えられることから、今よりも高額な年収を得たい人は、資格取得を目指してみると良いでしょう。
参考:求人ボックス|電気工事施工管理技士関連の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
参考:厚生労働省| 賃金の推移
2級電気工事施工管理技士を取得するメリット
2級電気工事施工管理技士を取得することで、以下のようなメリットがあります。
- あらゆる現場で電気工事の監理・監督業務に携われる
- 作業員としての経験が資格取得に活かせる
- 経験・知識を活かしてキャリアアップが目指せる
特に、電気工事の経験がある人だと、現場の流れや基本業務を把握していることから、試験勉強がスムーズに取り組めます。
これまでの経験が資格取得によってキャリアアップの実現につながるので、電気工事が好きな人や、電気業界で長期的に活躍したい人にとってはおすすめの資格です。
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2級電気工事施工管理技士を目指すなら|効果的な勉強法
ここからは、2級電気工事施工管理技士を目指すにあたって、効果的な勉強方法を紹介します。
まずは受験スケジュールを立てよう
2級電気工事施工管理技士を目指そうと決めたときは、受検スケジュールを立てましょう。
このとき、長期的なスケジュールを組んでも、急な予定によって達成できなくなることも予想されます。
どのようなときでも自分に無理なく取り組めるよう、最初は平日のみのスケジュールを決め、少しずつはじめるのがおすすめです。
例えばすでに社会人として働いている人であれば、1日1時間勉強をする、などでも構いません。
1つの予定を一定期間達成できたら、翌週から勉強時間を増やすなど工夫しながら取り組んでみましょう。
過去問は繰り返しこなそう
1日1時間でも勉強に取り組むときは、過去問を解くくせを付けましょう。
このとき、1週目が終わったら、再度はじめから取り組むのがおすすめです。
過去問を繰り返しこなすことで、問題の傾向が分かり、引っかけ問題にも気付きやすくなります。
なお、電気工事施工管理技術者検定の問題は購入することもできますが、直近のものであれば建設業振興基金公式ホームページよりダウンロード可能です。
参考:一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部|過去の受検状況・検定問題・合格基準 | 建築・電気工事施工管理技術検定
余裕があれば講習や通信講座も併用しよう
独学でも取得可能な資格であるものの、一人で勉強する中では、分からない部分を誰かに質問し、答えを知りたいと思うときもあります。
そのようなときのためにも、余裕があれば講習や通信講座を併用し、電気工事の基礎を身につける環境を整えるのも方法のひとつです。
スクールなどによっては試験対策講座などを導入している場合もあるので、最短期間で取得したい人は、積極的に利用することをおすすめします。
隙間時間を活用しよう
通勤・通学時間や、お風呂が沸くまでの時間など、隙間時間を勉強時間にするのもおすすめです。
この場合、テキストや過去問を取り出す手間を省くためにも、暗記カードやアプリ、YouTubeなどの動画を使った勉強方法が効果的です。
最近では施工管理を目指す人に向けた試験対策アプリなども登場しているので、この機会にさまざまなツールを活用しながら資格取得を目指してみると良いでしょう。
2級電気工事施工管理技士を目指そう
2級電気工事施工管理技士は、一般建設業の専任技術者、もしくは主任技術者として工事現場のあらゆる管理に携わることができる国家資格です。
国家試験ではあるものの、難易度は第1次・第2次どちらも40%以上と高いことから、きちんと勉強することで合格できる資格と考えられます。
電気業界で活躍したい人、キャリアアップや年収アップを目指したい人は、この機会に2級電気工事施工管理技士を目指してみてはいかがでしょうか。
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