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三菱地所は国内屈指の総合不動産デベロッパーで、丸の内など都心開発の中核を担う企業です。
その高い知名度と事業規模から就職市場でも人気が高く、採用枠に対する倍率は非常に高いと言われます。
本記事では、施工王編集部の視点で三菱地所の採用倍率や平均年収、離職率、福利厚生などの最新データを分析し、就職難易度の全体像を詳しく解説します。
三菱地所の概要と特徴
三菱地所は1937年創業の老舗不動産会社で、東京・丸の内エリアを中心にオフィスビルや商業施設、住宅開発を手掛ける大手デベロッパーです。
近年は商業施設「プレミアム・アウトレット」やホテル事業、国内外の大規模複合開発にも注力し、グローバルに事業を展開しています。三菱地所グループ全体の従業員は連結で1万名を超え、企業規模の大きさを裏付けています。
企業概要と事業内容
三菱地所は国内有数の不動産デベロッパーであり、丸の内を中心とするオフィスビル事業が基幹です。
代表的な自社ビルブランド「ザ・パークハウス」シリーズによる分譲マンションや、都心駅近接型の高級住宅開発も行っています。加えて商業施設事業(プレミアム・アウトレットのほか流施設、ホテル運営)や海外展開、設計・仲介など、多角的な不動産サービスも展開。
施工管理会社とは異なり、一つの街づくりを総合的に手掛けるのが特徴で、建築・土木を活かしたまちづくり事業への興味がある人材に人気です。
近年の開発プロジェクト
近年では大規模複合開発プロジェクトが注目されています。
東京・常盤橋地区の再開発「TOKYOTORCH(トーチ)」では超高層オフィス・商業ビルの開発を進めており、大手町・丸の内の再整備にも関与。神戸、横浜、名古屋など都市部でも大規模開発を進めており、海外では欧米・アジアで賃貸・開発ビジネスを拡大中です。
これらのプロジェクトには建築やプランニング、人材育成のノウハウが活かされ、三菱地所の業界内でのプレゼンスを高めています。
参照元:三菱地所(株)/「TorchTower」
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三菱地所の採用倍率・就職難易度はどれくらい?
三菱地所の新卒採用倍率は非常に高く、競争率は100倍を大きく超えるとされています。三菱地所は年度によって採用人数に変動はあるものの、毎年数十名規模の採用にとどまるのが通常です。
一方で不動産デベロッパーのなかでも特に知名度と規模が大きいため、就職人気企業ランキングでは常に上位に位置します。
一般的に、新卒採用では書類選考段階で半数以上が不合格になるとも言われ、内定獲得には強力な対策が求められます。
参照元:三菱地所(株)/社会データ
採用倍率の傾向と応募状況
近年、三菱地所はエントリーの多様化(直応募、エージェント経由など)を進めており、応募母数はさらに増加傾向です。実際、新卒就職偏差値ランキングでも最高レベルに位置づけられるほど、難関企業の一角となっています。
一方で中途採用(キャリア採用)は近年強化されており、20代の第二新卒や専門性を有した中途人材の受け入れも増えてきています。そのため、新卒だけでなく、転職志望者にとっても競争は厳しいとされています。
採用大学・学歴フィルターの有無
採用実績校を見ると、慶應義塾大や早稲田大、東京大、京都大など難関大学が上位を占めています。特に慶應大からの内定者が多く、東京圏の有名私大や旧帝大からの採用が中心です。
高学歴者が多い背景には募集枠の小ささと倍率の高さがあり、結果的に偏差値の高い学生が集まりやすい状況です。
施工王では、選考突破には徹底した企業研究と志望動機の強化、OB訪問・インターン参加などの経験が不可欠と考えています。
参照元:大学通信
総合デベロッパー売上ランキング
三菱地所はデベロッパー業界でも売上規模が大きく、他社と比較しても上位に位置します。
アーキブックの調査によると、2025年3月期決算で国内主要デベロッパー27社の中で三井不動産に次ぐ売上高1兆5,798億円(2位)を記録しています。
総合デベロッパー8社に絞って見ても、三井不動産(2兆6,254億円)に次いで三菱地所が1兆5,798億円で2位でした。三井不動産、三菱地所が2強で他社を引き離している様子が分かります。
施工王の視点では、三菱地所の堅調な売上は都心再開発や物流・宿泊施設の拡大が寄与しており、将来性も高いと評価できます。
国内デベロッパー売上トップ企業
売上高トップ10の企業を見ると、1位は三井不動産(約2兆6,253億円)。三菱地所は2位で三井の約半分規模ですが、同規模の他社(東急不動産HD、住友不動産など)を上回る位置にあります。
三菱地所は総合デベロッパーとしての事業構成がオフィス・商業・住宅・海外等に多岐にわたるため、業績の安定性が高い点も特徴です。大型プロジェクトの収益効果が反映されやすく、業績動向は他社よりも先行指標として注目されることがあります。
参照元:
有価証券報告書(2025年3月期時点)/三井不動産(株),三菱地所(株)
アーキブック/「国内主要デベロッパー27社」,「総合デベロッパー8社」
三菱地所の業績推移
直近の決算では三菱地所の収益性が過去最高を更新しました。2024年度決算(2025年3月期)の連結営業利益は3,092億円、当期純利益は1,893億円に達し、いずれも前期比で大幅増の過去最高値となっています。
これはオフィスや住宅、海外事業など各セグメントが好調で、2019年以降の投資マネジメント事業の回復も寄与しています。2025年度も引き続き利益増を見込み、長期経営計画の目標達成に向けて成長を続けています。
業績好調は安定した経営基盤の証左であり、社員への還元(配当・ボーナス)にもつながっています。
参照元:有価証券報告書(2025年3月期時点)/三菱地所(株)
三菱地所の平均年収と給与水準を分析
三菱地所は平均年収水準が非常に高い企業です。最新の有価証券報告書(2025年3月期)によれば、平均年収は約1,348万円(平均年齢40.6歳)に達しています。過去10年間の推移でも1,190万円を下回ることはなく常に1,200万円台後半で推移しており、業界内でもトップクラスの高水準です。
特に30代で1000万円超えが実現できる給与体系は大きな魅力で、施工王の求職者にも人気の理由となっています。
参照元:有価証券報告書(2025年3月期時点)/三菱地所(株)
年収の推移と特徴
上述のように直近の平均年収は約1,300万円台で、数年前から徐々に上昇傾向にあります。平均年齢40歳でこれだけの水準ですから、若手でも業績次第で高い報酬を得られる可能性があります。
年間賞与は一般的に年2回支給され、昇給・昇格も毎年実施されています。社員の勤続年数も長いため、長期的な給与上昇が見込める点も特徴です。
一方で外資系やIT企業などに比べると流動的な昇給ではないため、コツコツ働いて年功で年収を上げていくことが基本となります。
参照元:三菱地所(株)/2027 新卒採用情報
役職・年代別年収イメージ
三菱地所では独自の「グレード制」による給与階層が設けられています。下位から「役職なし」「副主事」「主事」「統括」「課長」「部長」の6段階があり、昇進するにつれて給与は数百万円ずつ上がります。
一般的に20代後半~30代前半(副主事クラス)で1,000~1,200万円、30代後半~(主事クラス)で1,200~1,500万円、部長級になると2,000万円を超えるレンジとなります。
以下に階級ごとの年収目安を示します。
| 階級 | 想定年収(目安) |
|---|---|
| 役職なし | 500~800万円 |
| 副主事 | 1,000~1,200万円 |
| 主事 | 1,200~1,500万円 |
| 統括 | 1,500~1,800万円 |
| 課長 | 1,800~2,000万円 |
| 部長 | 2,000万円以上 |
参照元:タレントスクエア
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離職率と平均勤続年数について
三菱地所の離職率は極めて低く、社員の定着率の高さが特徴です。サステナビリティ報告書によれば、2024年度の自己都合退職率はわずか1.3%(総離職率4.6%)でした。
大手企業の平均離職率が数%~10%以上である中、三菱地所の1.3%は非常に低水準です。過去10年間で見ると、年によって増減はあるものの全体として離職者は少なく、企業文化や人事制度による定着施策が奏功しています。
参照元:三菱地所(株)/社会データ
離職率の背景
離職率が低い要因として、働きやすい環境と手厚い待遇が挙げられます。平均年間給与が1,300万円台と高いだけでなく、福利厚生・ワークライフバランス施策も充実しているため、社員の満足度も高いと言われます。
また、住宅手当や社宅制度をはじめ、育休後の復職率100%など従業員サポートを重視している点も見逃せません。
建設業界・不動産業界を目指す方にとって魅力的な勤務先となっています。
平均勤続年数から見る定着度
最新の有価証券報告書によれば、三菱地所の従業員(連結)の平均勤続年数は約13年11か月(2024年度末時点)です。女性も含めた平均で14年近く働いている計算で、これは日本の大企業の中でも長い部類に入ります。
勤続20年以上のベテランも多く、中堅・ベテラン層で長期的にキャリアを積める環境が整っています。長く働く社員が多いことは企業の安定感・働きがいの証明と言え、他社への早期離職が相対的に少ないこともうかがえます。
参照元:有価証券報告書(2025年3月期時点)/三菱地所(株),社会データ
三菱地所の待遇・福利厚生について
三菱地所は福利厚生制度の充実度も高く、社員が働きやすい環境づくりに注力しています。
ワークライフバランス施策としてリフレッシュ休暇(有給とは別に年2日取得可)や永年勤続休暇(5年勤続ごとに特別休暇付与、25年時には会社負担の旅行など)などが設けられています。慶弔や介護、育児に関わる休暇制度も整備されており、ライフイベントと仕事を両立しやすい体制が組まれています。
多様な働き方と各種制度
さらに、フレックスタイム制度(コアタイムなし)、テレワーク制度、副業許可制度、定年後再雇用制度、自転車通勤制度(一定条件下)など、柔軟な働き方支援も取り入れています。
例えばフレックスや在宅勤務により、育児・介護との両立が可能ですし、副業制度で社外活動を認めているのも珍しい取り組みです。これら制度により、社員一人ひとりのライフステージに応じた働き方選択が可能になっています。こうした職場環境の良さも、離職率が低く勤続年数が長い背景の一つです。
施工王としても「制度がこれほど充実している企業は数少ない」と評しています。
参照元:三菱地所(株)/福利厚生
まとめ
これまで解説してきたように、三菱地所は高待遇・高収入の優良企業でありながら、採用難易度は極めて高い企業です。
施工王編集部では、三菱地所のような大手デベロッパー企業への就職を目指す場合、業界研究の徹底・自己PRの磨き込み・面接対策が必須と考えています。高水準の給与や充実した福利厚生は大きな魅力ですが、同時にその倍率の高さを踏まえて万全の対策が必要です。
この記事の情報が、建設業界・不動産業界で働く皆様の企業研究の一助となれば幸いです。
施工王では今後も建設業界の最前線データを分析し、就職・転職支援に役立つ情報をお届けしてまいります。
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