施工管理の転職ノウハウ

二級管工事施工管理技士になろう!試験内容から資格取得のメリット・難易度・勉強法まで解説

目次

二級管工事施工管理技士の資格って何?
二級管工事施工管理技士はどうやって取るの?
二級管工事に興味があるけど、資格のメリットが知りたい

この記事でわかること

  1. 二級管工事施工管理技士の役割

  2. 二級管工事施工管理技士の試験内容

  3. 二級管工事施工管理技士の受験資格

  4. 二級管工事施工管理技士を取得するメリット

  5. 二級管工事施工管理技士の合格のコツと勉強法

管工事施工管理技士は、私たちの生活に欠かせない管工事全体を管理する国家資格です。

しかし、この資格を取得するためには、難関と言われる試験に合格しなければなりません。

今回は、二級管工事施工管理技士の試験内容や難易度、受験資格や試験日程、合格のためのポイント、勉強方法などをお伝えします。

二級管工事施工管理技士に興味のある方は、ぜひご覧ください。

管工事施工管理技士とは?

管工事施工管理技士は国家資格で、建設業の営業所や現場で不可欠な技術者として活躍します。

資格取得には一級と二級があり、それぞれ異なる役割があります。

一級管工事施工管理技士は営業所や現場の専任技術者です。

二級管工事施工管理技士は建設業許可に必要な技術者として認定されます。

資格の取得は難易度が高く、働きながらの合格は難しいとされています。

そのため、効率的な学習が求められるでしょう。

とはいえ資格取得のメリットは大きく、施工管理の技術責任者としてのポジションが与えられます。

2023年からは1級技士補の創設により、資格の価値が一段と高まっています。

  • 大手求人サイトで全国トップクラスに輝いたアドバイザーが在籍
  • 年収1000万円以上になった方も
  • 年収350万円以上の大幅UP事例もあり
  • 業界特化で「分かっている」提案。企業知識が段違い
  • 休日や夜間でも専属アドバイザーが対応

二級管工事施工管理技士の役割

2級管工事施工管理技士は、設備工事におけるプロフェッショナルです。

以下のような配管設備工事全般を管理する資格です。

  • 冷暖房設備
  • 給排水・給湯設備
  • ダクト工事
  • 浄化槽工事
  • ガス配管工事など

この資格を持つ者は、建設業法に基づいた一般建設業の許可を受けた営業所において「専任技術者」、現場においては「主任技術者」として活動できます。

施工計画の策定から作業の実施、安全管理まで幅広い管理業務を担当し、建設工事の品質向上と安全確保に寄与することが求められる資格です

知識と技術を兼ね備えた2級管工事施工管理技士は、建設分野で不可欠な存在として重要な役割を果たしています。

二級管工事施工管理技士の試験日程と申し込み方法をチェック!

ここでは、二級管工事施工管理技士の受験詳細を紹介します。

【前期(一次のみ)】

願書提出期間:令和6年3月6日(水)~令和6年3月21日(水)23:59

試験日:令和6年6月2日(日)

合格発表日:令和6年7月2日(火)

【後期(一次・二次)】

願書提出期間:令和6年7月9日(火)~令和6年7月23日(火)23:59

試験日:令和6年11月17日(日)

合格発表日:一次検定 令和7年1月6日(月)| 二次検定:令和7年3月5日(水)

【受験料】

一次検定(前期):5,250円(非課税)

一次検定・二次検定:10,500円(非課税)

二次検定:5,250円(非課税)

【申込み方法】

一次検定(前期):インターネット申込のみ

一次検定・二次検定または二次検定のみ:願書での書面申込

試験日や申し込み期間に注意して、願書提出や受験料の手続きを確実に行いましょう。

また、再受験者はインターネットからの申込が可能です。

詳細は全国建設研修センター公式サイトからご確認ください。

二級管工事施工管理技士になるとどうなる?資格取得で得られるメリットとは

資格取得者には転職につながる様々なメリットがありますが、ここでは、7つのメリットを主に解説します。

1.転職の際に有利に働く 

資格取得者は、建設業界や関連分野での転職が有利です。

求人応募時において、資格所有者は優遇されることが多く、キャリアアップの選択肢が広がります。

2.一級を取得する足がかりになる

二級管工事施工管理技士の資格は一級資格取得への重要なステップとなります。

一級資格は高度なスキルと知識が求められ、この資格を目指す足がかりとして位置づけられます。

3.クライアントから信頼される

資格取得者は専門的な知識やスキルを持っていることが証明されており、クライアントからの信頼が得られやすくなります。

信頼性が向上することで、プロジェクトへの参加やリーダーシップの機会が増えるでしょう。

4.専任技術者として働ける

専任技術者の資格を取得することで、工事プロジェクトにおける重要な役割を果たすことが可能になります。

この立場では、発注者との技術的な協議を行い、工事見積もりの作成を主導する機会が得られます。

この経験は、工事現場に対する理解を深め、より広い視野で物事を捉える能力を養うための貴重なステップとなるでしょう。

5.資格手当がもらえる

資格取得者は企業において資格手当が支給されます。

これが給与に反映されるため、全体の収入が向上することになります

この手当は会社によって異なりますが、2級で毎月約5,000円、1級で約10,000円程度が一般的です。

6.キャリアアップにつながる

資格保有者は経験とスキルの向上を通じて、キャリアアップの機会が広がります。

昇給や昇進により、より高いポジションでの仕事が期待できます。

7.社会保険労務士の受験資格がもらえる

1級・2級資格取得により、一定の実務経験を積むことで社会保険労務士の受験資格が得られます。

建設業界と社会保険に関する知識を組み合わせたキャリアが可能です。

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二級管工事施工管理技士の受検資格は?

2級管工事施工管理技士の試験を受けるには、特定の条件を満たす必要があります。

以下では、第一次検定および第二次検定における受験資格について解説します。

第一次検定

2級管工事施工管理技士の第一次検定は、受験年度内に17歳以上であることが条件です。

高校2年生以上が受検対象となります。

この検定に合格することで、第二次検定へ進む資格が得られます。

第二次検定

2級管工事施工管理技士の第二次検定には、まず第一次検定に合格し、その後学歴に基づいた実務経験が必要です。

具体的な実務経験要件は学歴によって異なり、技能検定の合格者は学歴に関係なく受験資格を得られます。

令和6年度からは、学歴ではなく合格後の実務経験が重要となり、これによりシンプルで理解しやすい制度となりました。

二級管工事施工管理技士の試験内容と傾向を知ろう!

2級管工事施工管理技士の試験は第一次検定(学科試験)と第二次検定(実地試験)から成り立っています。

それぞれの試験内容と傾向について詳しく見ていきましょう。

第一次検定の出題傾向

第一次検定は「機械工学等・施工管理法・法規」の3分野に分かれ、各分野から特定の科目が出題されます。

機械工学等では主に機械工学や建築学に関する知識が問われ、施工管理法では施工計画や品質管理、安全管理などが出題。

法規分野では建設工事に関する法令に関する知識が求められます。

出題数や必要解答数は科目ごとに異なり、最大の特徴は合格基準点が総得点の6割であることです。

試験は52問あり、その中から40問を解答する必要があります。

施工管理法(基礎的な能力)の4問を除き、他の問題は四肢一択の形式です。

管工事施工管理技士は科目ごとに合格基準点がある「足切り」がなく、最終的に総得点の6割で合格します。

第二次検定の出題傾向

管工事施工管理技士の第二次検定は、すべて記述式で行われ、出題されるテーマに基づいて実務経験や知識を記述する形式が特徴です。

これらの出題形式には、留意点の記述、用語の穴埋め、丸バツ問題、バーチャート工程表の作成などが含まれます。

特に必須問題の最後にある「経験記述」は実務経験に裏打ちされた深い理解が必要であり、過去問を通じた対策が不可欠です。

二級管工事施工管理技士の合格率・難易度は?

2級管工事施工管理技士は国家資格として位置づけられており、そのため試験の難易度は高めです。

対策を怠らずに取り組まないと合格は難しい実情があります。

2級管工事施工管理技士の試験は、第一次検定と第二次検定の2つの段階から成り立っています。

それぞれの試験において合格率と難易度には違いがあります。

2級管工事施工管理技士の第一次検定の合格率は50%を超えており、相対的に難易度は低いと言えます。

平成30年~令和4年(前期)までの合格率は約58.21%でした。

この試験は従来の「学科試験」から名称と出題内容が変更され、知識問題と能力問題の一部が追加されました。

令和3年度以降の合格率が平均を下回っている可能性は、制度改正による変更が影響していると考えられます。

一方で、第二次検定の合格率は一次よりも20%近く低くなっています。

第二次検定の平成29年~令和3年までの合格率は約42.95%でした。

この試験は従来の「実地試験」から名称が変更され、第一次検定の出題内容変更に伴い知識問題の一部が移行されました。

令和3年度の合格率は平均を上回っており、新しい第二次検定の試験範囲に適切に対応できた結果と言えるかもしれません。

二級管工事施工管理技士の試験に合格するには?効果的な3つの勉強法

二級管工事施工管理技士の試験に合格するための効果的な勉強法を、わかりやすくまとめてご紹介します。

最新のテキストで独学する

独学での勉強は最新のテキスト選びが重要です。

試験の傾向を反映した内容が含まれているため、過去に受験経験がある方も新しいテキストを使うことをお勧めします。

テキストを一通り学んだ後は過去問題を解き、問題のパターンを把握しましょう。

講習や講座を受講する

独学に不安を感じる方や、より効率的に学びたい方は、講習や通信講座の受講を検討してください。

専門的な知識や用語を講師から直接学べるため、理解が深まります。

また、記述問題の添削など、受講内容に応じたメリットがあります。

勉強は得意な分野にフォーカスする

一定の学習が進んだら、得意な分野や試験での比重が大きい分野に焦点を当てて再度学習しましょう。

選択制の問題が多いため、得意分野を伸ばすことで合格率が上がります。

問題の傾向を踏まえ、得意分野を中心に勉強を進めてください。

二級管工事施工管理技士取得に必要な勉強時間

二級管工事施工管理技士の資格試験に向けて、毎日2時間×1ヶ月以上の学習を目標にすることが推奨されていますが、これはあくまで一般的な目安です。

実際には、仕事の忙しさや個人の学習スタイルによって、この時間は柔軟に調整する必要があります。

特に忙しい日には、無理して勉強するよりも、自分にとって無理のないペースでコンスタントに学習を続けることが大切です。

また、実務経験の深さによっても必要な学習時間は変わってくるため、自己の経験を踏まえた上で、効率的な学習計画を立てることが成功への鍵となります。

自分自身のペースを見つけ、持続可能な学習習慣を築きましょう。

二級管工事施工管理技士の実務経験に関するQ&A

二級管工事施工管理技士の実務経験に関するQ&Aをまとめた内容は以下の通りです。

実務経験となる工事の種類は?

実務経験に該当する工事は多岐にわたります。

  • 冷暖房設備工事
  • 冷凍冷蔵設備工事
  • 空気調和設備工事
  • 換気設備工事
  • 給排水・給湯設備工事
  • 厨房設備工事
  • 衛生器具設備工事
  • 浄化槽設備工事(終末処理場を除く)
  • ガス管配管設備工事
  • 管内更生工事(公道下の下水道を除く)
  • 消火設備工事
  • 上水道配管工事
  • 下水道配管工事(公道下の本管工事を除く)

これらの工事は実務経験として認められる範囲です。各工事の種類に応じて、専門的な知識と技術が求められます。

実務経験となる経歴には何が含まれる?

実務経験として認められる経歴には、以下のようなものが含まれます。

  • 主任技術者としてのボイラー・空調機の設置、配管工事
  • 現場監督としてのガス管の配管工事
  • 発注側としてのスプリンクラー設置工事の監督経験など

このほかにもさまざまな仕事の経歴が実務経験に含まれます。

実務経験となる立場とは?

実務経験として認められる立場には以下のような経験が含まれます。

  • 受注者として施工を指揮・監督した経験
  • 発注者側の現場監督技術者としての経験
  • 設計者の立場での工事監理の経験

実務経験にならない工事・作業は?

実務経験に該当しない工事や作業には、以下のようなものが含まれます。

  • 具体的な内容が不明な工事
  • 建築一式工事
  • 上水道工事、下水道工事
  • 船舶や航空機の配管工事
  • トンネルの給排気機器設置工事
  • 工場での配管プレハブ加工など

これらの作業は特定の専門知識や環境を要するため、一般的な配管工事の実務経験とは区別されることが多いです。

もしこれらの作業が実務経験に含まれるかどうか不明な場合は、所属する組織や認定機関に確認することをお勧めします。

職業訓練期間は実務経験に算入できる?

国土交通省が認定した管工事に関する職業訓練は、受験資格に必要な期間の3分の2まで実務経験年数に算入可能です。

ただし、修了証明書が必要であり、指導監督的実務経験の期間には算入できません。

二級管工事施工管理技士になろう!│まとめ

管工事施工管理技士は国家資格であり、取得することで昇進や転職などのキャリアアップが見込めます。

設備関連の仕事でステップアップを目指す方にとって、この資格は有力な武器となるでしょう。

ただし、2級管工事施工管理技術検定は容易な試験ではなく、合格には十分な勉強期間としっかりとした対策が必要です。

当社ゼネラルリンクキャリアでは、転職を目指す方々にCA(Content Author)とRA(Researcher Analyst)が協力してサービスを提供しています。

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