施工管理の転職ノウハウ

建設業界で採用される志望動機の書き方と例文!NG例も紹介

建設業界で採用されるためには、他応募者との差別化を図り、自分ならではの志望動機にまとめることが重要です。

本記事では建設業界で採用される志望動機の書き方と例文、NG例を紹介します。

どの業界にも通用するようなものではなく建設業界という部分にフォーカスした内容にまとめ、印象に残る志望動機で、採用をつかみましょう。

評価される志望動機に|作成時のポイント


企業にとって履歴書の志望動機は、応募者の応募経緯と熱量がわかる重要な要素です。

  • 多数ある企業のなかからなぜ自社を選んだのか
  • どの部署に配属したいのか
  • 志望する部署でどのような能力を発揮してくれるのか

など、応募者の考えや入社後をイメージするのが志望動機です。

つい自分のことにフォーカスしてまとめてしまいがちですが、ここではこの点を踏まえて、どのような点をポイントにすれば良いのかを紹介します。

建設業界の動向を把握する

まずは志望する建設業界の動向を把握しましょう。

近年の建設業界では以下のような事柄に大きな変化がありました。

  • 発展途上国での建設ニーズ確保
  • DX化で業務効率化・人手不足の解消を図る
  • 働き方改革による残業時間の削減

動向を把握しておくと志望動機に絡められるほか、面接で今後の建設業界について問われたときに自分の考えを堂々と答えることができます。

業界・企業を志望する理由を洗い出す

次にあらゆる業界の中でもなぜ建設業界、かつその企業を志望したのか理由を洗い出しましょう。

冒頭でもお話ししたように、志望動機は企業で働きたい熱量が判断できる重要な項目です。
なぜこの業界・企業を選んだのかがわかる正当性のある理由を考えましょう。

このとき、待遇や労働環境など、自分の理想にフォーカスした理由は厳禁です。
その理由は次項で解説します。

建設業界または企業が求める人物像をイメージする

次に建設業界または企業が求める人物像をイメージしましょう。

企業が求人を出す理由は、人手不足の解消といった理由もありますが、根本にあるのは企業にとって優秀な人材、つまり利益を生み出す人材を求めているため。

そのことを踏まえ、志望動機には、企業・自分双方にとって有利であることが判断できる内容にまとめることが大切です。

一例ではありますが、建設業界では以下の能力が求められやすく、合致する項目が多いほど企業が求める人物像に近づき好印象を与えることができます。

  • スケジュール管理能力
  • 危機管理能力
  • コミュニケーション能力
  • 臨機応変さ
  • 上昇志向
  • 責任感
  • 継続力
  • 体力・精神力 など

このことから、建設業界および志望する企業の特徴や求人情報を深掘りし、どのような人材を求め、さらに自分はマッチしているかを検討することが大切です。

志望動機のフレームワークをチェックする

志望した理由や自分が企業とマッチしているかを検討したら、あとは文章にまとめるだけです。

このとき、頭に浮かんだ文章で働きたい熱量をまとめた志望動機では採用担当者にうまく伝わりきらない可能性があります。

そのようなことを防ぐため、結論、理由、具体例、結論で構成されるフレームワークに沿って文章をまとめましょう。

  • 志望した理由(結論)
  • 目指した背景・経緯(理由)
  • 入社後の働き方・目標(具体例・結論)

このフレームワークはPREP法と呼ばれ、結論から伝えることで応募者の伝えたいことがスムーズに伝えられる方法の一つです。

  • 結論(Point)
  • 理由(Reason)
  • 具体例(Example)
  • 結論(Point)

最初に理由を挙げ、その次に背景や経緯に触れ、最終的に入社後の働き方がわかるよう、目標で結ぶことで、正当性のある志望動機にまとまります。

フレームワークを活用し、採用担当者がイメージしやすい志望動機に仕上げましょう。

  • 大手求人サイトで全国トップクラスに輝いたアドバイザーが在籍
  • 年収1000万円以上になった方も
  • 年収350万円以上の大幅UP事例もあり
  • 業界特化で「分かっている」提案。企業知識が段違い
  • 休日や夜間でも専属アドバイザーが対応

建設業界の志望動機に活かせるアピールポイント


建設業界に応募する際、志望動機にどのようなことを書けばいいのか迷う方も多いでしょう。

そのような方へ、ここでは志望動機に活かせるアピールポイントを紹介します。

ただしこれから紹介するアピールポイントは、どの業界でも通用する部分です。

アピールポイントを活かしてどのような業務にどのように取り組むつもりなのか、最終的にこの部分に着地する志望動機にまとめるよう工夫しましょう。

コミュニケーション能力

建設業界では複数の部署や関係者、技術者などと円滑なコミュニケーションを図りながら一つの工事・プロジェクトを完遂させる必要があります。

当然、意見の異なる人や立場の異なる人ともコミュニケーションを取る必要があるため、コミュニケーション能力が高い人には向いている業界と言えるでしょう。

他社と関わることも多く、協調性をもって業務に取り組む必要があります。

多方面で高いコミュニケーション能力を発揮する予定であることを志望動機に絡められれば、建設業界の特徴を掴んだ内容にまとまるでしょう。

上昇志向

建設業界の多くは成果主義です。

結果を出すことが求められる業界のため、常に受け身ではなく自分でチャンスをつかみ取れるような上昇志向の人には向いている業界です。

上昇志向をアピールする場合、一級建築士のような難易度の高い資格取得にチャレンジしたり、成績で表彰されるといった経験を志望動機に絡めましょう。

責任感

一つのプロジェクトが終わるまで数ヶ月~数年かかるのは、建設業界の特徴の一つでもあります。

そのため、計画通りにやり抜く性格や最後までやり遂げる特徴は、強い責任感があることが証明でき、十分なアピールポイントになります。

例えば、企業にとって重要な通帳の管理を上司から任されたり、コンビニエンスストアでの入金・出金管理等を任された経験も、責任感の強さがあるからこそ任された業務です。

これまで経験した仕事や学業の中で、責任感を発揮した経験がある人は、エピソードを交えながらアピールしてみましょう。

体力・精神力

体力・精神力の高さもアピールポイントになります。
建設業界の現状は働き方改革の推進によって、残業時間の改善がみられています。

2024年4月から本格的に推進されているものの、企業全体に浸透しきれておらず激務になりやすいです。

また、プロジェクトの多くは長期化することもあり、体力や精神力が不可欠です。

そのような理由から、体力や精神力に自信がある人は建設業界において頼もしい人材として歓迎されるでしょう。

臨機応変力

その場の状況を把握し、臨機応変に対応できる臨機応変力も不可欠です。

繰り返しになりますが、建設業界では自分さえ努力すれば完了する世界ではなく、多くの人と協力することが重要です。

多くの人と協力しながら業務に取り組む必要があるからこそ、関係者のケガや病気、事故によってはプロジェクトそのものが遅延することが少なくありません。

つまり、予期せぬトラブルがつきものの業界なのです。

この場合は建設業界の特徴や企業の社風と、これまで経験した臨機応変さがわかるエピソードを絡めることでマッチ度の高さをアピールできます。

建設業界の志望動機|例文4選


ここからは紹介した点を取り入れた志望動機の例文を4つ紹介します。

  • 営業職
  • 設計職
  • 施工管理職
  • 技術開発部

それぞれ分けて紹介しているので、参考にしながら他応募者との差別化を図る志望動機に仕上げましょう。

営業職

貴社へ応募した理由は、私の信念である「お客様に寄り添った提案」を叶える事ができるのではないかと思ったためです。
貴社は経営理念に「顧客に沿った家づくり」を掲げており、私が目指している理想ととても合致しているため、貴社で働きたいと思いました。

私は前職で保険の営業をしていましたが、ひと月の契約ノルマを最短でクリアした経験があります。

最短でクリアするまでにはお客様との関係構築が不可欠であり、またライフスタイルの変化やもしもの出費等について理解を深めていただけるよう定期的にうかがうなどの努力をし、その結果ご契約に繋げる事ができました。

保険営業をしていく中で、商材規模も大きな建築営業にチャレンジしたいと思うようになりました。
規模の大きい商材の中でも建築を選んだ理由は、子どもの頃から建築物を見るのが好きだった事もあり、新業界に飛び込むのであれば、この業界しかないと思ったからです。

豊かな発想力やフットワークの軽さ、高いコミュニケーション能力を十分に活かすことができると考え、私は貴社の営業職を志望いたします。

営業職を志望する場合、コミュニケーション能力の高さをアピールする人が多いです。

ただ、人と関わることが好きといった理由では、抽象的過ぎるほか、建設業界以外でも通用するのではと判断され、書類選考で落ちる恐れがあります。

これまでの経験から得たことや背景を絡めながら、業界や企業を志望した理由を説明しましょう。

設計職

貴社へ応募した理由は、顧客の目線にたった設計ができると考えたからです。
そう考えた理由は、顧客ニーズをきちんと受け止め、柔軟な設計ができる建築士が多く在籍しているからです。

私は数年前に実家をリフォームしたのですが、その際、担当者の方が図面を見せてくれ、どこになにを置くと使いやすいと考えこのような設計にしたという設計に対する思いに触れる機会がありました。

貴社では地域密着型の工務店として周辺住民の方に深く慕われており、さらにフルオーダーの家づくりを心がけていると公式ホームページより拝見しました。
私自身の思い出や貴社の特徴、家づくりの向き合い方を総合的に判断し、自分も顧客の目線に立った設計職になりたいと考え設計職を志望しました。

過去に経験した事柄をエピソードに絡めることで、なぜ志望したのかという理由を伝えることができます。

志望した理由に志望する企業の特徴を盛り込むことで、一貫性のある内容にまとまります。

施工管理職

貴社へ応募した理由は現場監督のプロとして活躍したい夢があり、貴社で叶えられると判断したからです。

私の父は施工管理として多くの家づくりと向き合ってきました。
顧客目線に立ちながらも、より利便性が高く、それでいていつまでも安心して暮らしやすい家とはなにかを考え、顧客と何度も打ち合わせを行い、着工していたときを目にしてきました。

貴社では地域別で専門技術を高められる研修があると拝見し、地域密着タイプの父を超える実力を身につけられるのではないかと感じました。
大変な業務も多いかとは思いますが、陸上部で養った体力・精神力を十分に活かせると考えています。

エピソードによって志望した理由が明確になっています。

また、建設業界の特徴を考慮した上で自分の活かせる能力を盛り込んでおり、一貫性のある内容にまとめられています。

技術開発部

貴社へ応募した理由は人々の安全を守る家づくりができると判断したこと、さらに機械工学科で得た知識を活かして日本の家づくりに貢献できると考えたためです。

私は中学生のころに大型地震の被害に遭い、住宅が損壊しました。
この被災経験から、地震大国である日本の特徴を把握し、より安全でいつまでも安心して暮らせる家づくりをしたいと考えました。

貴社は常に災害対策を踏まえた技術で家づくりを行っており、デザイン・性能いずれも深いこだわりが感じ取れます。
技術開発部では妥協を許さない業務が多いと考えますが、責任感が強いという自分の強みを活かして、粘り強く向き合い、取り組み、貴社に貢献したいと考えています。

人生の中で辛いと感じたエピソードも、業界によっては活かせる場合があります。

あらゆるエピソードから、自分のアピールポイントと企業の求める人物像を絡めることで、熱量の高い志望動機にまとまります。

志望動機に不向きな理由3選


ここでは志望動機に不向きな理由を3つ紹介します。

全てにおいて自分目線

求人情報をチェックする際、つい待遇や労働環境、自宅からの距離といった項目に目が行きがちです。

労働する以上、重要な項目ではありますが、志望動機に絡めると自己中心的な印象を与えてしまいます。

志望動機は企業側から見て、自社と応募者のマッチ度を判断するための項目です。

自分目線の志望動機では企業への貢献度が伝わらないため、企業にとって有益な人材かがわかる内容にまとめましょう。

ものづくりが好きという漠然とした理由

建設業界ではその多くが建物の建設に携わる業務です。
そのことから、ものづくりが好きな特徴はアピールポイントになるものの、志望動機としては抽象的です。

そのままの内容ではどれだけ即戦力になる人材であっても、そのイメージが伝わりません。

このようなときは企業の特徴や社風を絡めることで、その企業でなくてはならない理由を交えた志望動機にまとめられます。

志望動機に目的が絡んでいない

建設業界において、コミュニケーション力の高さや責任感の強さは重要視されている能力です。
しかし、コミュニケーションが高いこと、責任感が強いだけでは、建設業界ではなくても通用する能力とみなされ説得力に欠けます。

コミュニケーション能力の高さがアピールポイントであれば、その能力を活かして建設業界でどのように活躍するか目的を絡めることが大切です。

過去に責任感の強さが理由で任された業務があれば経緯等がわかるエピソードを絡めることで、動機が伝わる内容にまとまります。

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企業・自分のマッチ度の高さがわかる内容にまとめよう!

志望動機の基本は、志望する企業と自分のマッチ度の高さを、企業側が一目で分かる内容に仕上げることです。

そのため、自分の希望する待遇等を絡めてしまえば、自己中心的な印象を与えるなど、ネガティブな志望動機に仕上がります。

志望動機の書き方やポイントを紹介しましたが、イマイチ不安が残るといった方は、この機会にゼネラルリンクキャリアを利用してみてはいかがでしょうか。

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また、こちらの記事では、建築・施工管理の中途採用に強いおすすめの転職エージェントについて解説しています。気になる方はこちらもご覧ください。

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