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建設コンサルタントへ就職・転職を検討する際、「やめとけ」「ブラック」といった言葉を見聞きし、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は建設コンサルタントが「やめとけ」と言われる理由とホワイト企業の特徴を紹介します。
なぜそのように言われているのか、現状はどうなのかを押さえ、腰を据えて働ける企業探しの参考にしましょう。
建設コンサルタントが「やめとけ」と言われる4つの理由
ここでは建設コンサルタントが「やめとけ」と言われる理由を4つ紹介します。
➀深刻な人手不足
建設業界は「きつい」「汚い」「危険」といったイメージが強いことから、若手社員が不足するなど深刻な人手不足を迎えています。
また社員の高齢化も進行している影響から人手不足は加速していると言われています。
年齢層の高い社員の多い企業だと、退職によって社員一人ひとりの業務量が増える可能性があります。
業務量が増える可能性に対してハードさを感じ、「やめとけ」と言う人が一定数いるようです。
しかし、人手不足による社員の業務量増加を防ぐため、働き方改革で推進された建設DXの導入を進める企業も増加しています。
そのため働き方改革の浸透によって変化する可能性があるとも言えるでしょう。
➁大規模なプロジェクトにより責任が重い
建設コンサルタントでは、大規模なプロジェクトに携わることが多いです。
その場合、高額な費用の管理や膨大な資材の管理、担当する現場の安全確認などの業務が必要となり、一つ一つの業務に重い責任が伴うことがあります。
プロジェクトによっては長期スケジュールである場合も多く、重い責任が長期的に続くことに不安を感じ、「やめとけ」と言われることもあります。
③繁忙期による残業時間の多さ
2019年に施行された働き方改革の推進によって改善がみえはじめている残業時間ですが、企業によっては未だ浸透しておらず、繁忙期に残業しなければならないこともあるようです。
参考:厚生労働省|毎月勤労統計調査(全国調査・地方調査) 結果の概
なお、働き方改革では建設業界に対し5年間の猶予期間を与え、残業時間等の改善を図りました。
その結果、同年から徐々に削減が進み、2023年ではおよそ80時間の削減につながっています。
また、この数値は徐々に増加する見通しとも言われています。
残業時間によるマイナスな印象がまだまだ根強い建設業界ですが、働き方改革の推進によって今後は大きく変化すると考えられるでしょう。
④業務内容が複雑
建設コンサルタントでは、工事の計画から設計、積算や取引会社への発注といったさまざまな業務に取り組まなければなりません。
すべての業務を一人で行うことはありませんが、未経験で入社した場合、覚えることが多いために「きつい」と感じる方も一定数いるようです。
近年では建設DXが推進されており、複雑な仕事や長期間かかる工程が効率的にできるよう改善されていっています。
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建設コンサルタントにある5つのやりがい
ここでは建設コンサルタントで働く中で感じられるやりがいについて紹介します。
「やめとけ」と言われる理由に対してどのようなやりがいがあるのかを把握しましょう。
➀間接的に社会貢献に携わっている
建設コンサルタントの仕事の多くは、建設物の企画・計画・設計・施工管理・維持管理など多岐にわたります。
これらの業務は建設物を利用する人々の快適な生活を維持することにつながり、間接的に社会貢献に携わっています。
社会的なインフラサービスを計画・設計・管理するといった業務の特徴から、さまざまなシーンでやりがいを感じられるのは建設コンサルタントのメリットとも言えるでしょう。
➁努力が未来に残る
建設物の設計・建設に携わる特徴から、形として未来に残り続けるものを造っていることになります。
大規模な建設物であればあるほどその場所に残り続けるので、自分の努力を未来に残せる点も大きなやりがいを感じられる理由の一つです。
③海外での活躍も可能
建設コンサルタント企業の中には海外進出している企業も多く、海外で活躍できるチャンスがあるのも特徴です。
さらに最近では、海外の発展途上国でのインフラ整備が急速に進んでいる背景もあります。
日本に限らず世界のあらゆる土地でインフラを支えるやりがいを感じられるので、グローバルに活躍したい方にとっては魅力的な職種です。
④幅広い経験・知識・技術を身につけられる
建設コンサルタントはインフラ工事や公共の建設・修繕が中心です。
建設物の規模によっては長期にわたることが多く、さまざまな業務に取り組むことになります。
そのような建設コンサルタントならではの特徴から、幅広い業務が経験できることで、多くの知識・技術を身につけられるのもやりがいを実感できるひとつの理由です。
⑤専門的な職種への転職も可能
大規模なプロジェクトや公共事業の仕事に取り組む機会の多い企業の場合、業務幅が広く建設における知識を深く身につけることができます。
実務経験で得た状況ごとの対応方法や他社関係者との関係構築のための技術は、どのような業務にも活かすことができます。
例えば建設物の企画・立案・施工管理の経験が豊富で技術・知識も身についている方であれば、ゼネコン会社や技術系公務員といった異業種を目指すことが可能です。
就職先・転職先を探す|ホワイト企業の特徴
ここでは建設コンサルタントへ就職・転職を検討する方へ、ホワイト企業の特徴を紹介します。
なおホワイト企業に明確な定義はなく人によって概念が異なるため、参考の一つとしてお考えください。
未経験採用に積極的
人手不足の深刻化により、即戦力になる人材を募集することが多い建設業界。
しかし、そのような現状でも未経験採用に注力する企業があれば、ホワイト企業の可能性があります。
その理由は、未経験採用に力を入れる企業の多くは、研修制度や資格取得制度など福利厚生が整備されていることが多いからです。
研修等の制度が充実していればスキルアップができるほか、努力に応じてキャリアアップを目指せます。
未経験採用に積極的な企業があれば、どのような人物を求めているのかを細かくチェックしてみると良いでしょう。
平均勤続年数が長い
勤続年数の長さは居心地の良さ、つまり労働環境の良さが判断できる項目でもあります。
平均勤続年数が長い企業であれば、労働環境が整備されていたり、社員にとって有益な福利厚生が導入されている可能性があり、ホワイト企業の可能性が高まります。
志望する企業を選ぶときは、平均勤続年数も判断基準に加えることで、腰を据えて働ける企業を見つけやすくなります。
福利厚生が充実している
福利厚生の充実度もホワイト企業の判断基準になります。
例えば、家庭や育児とのバランスが保てるよう、出産・育児向けの制度が導入されていたり、家族の介護に利用できる制度がある場合、ホワイト企業の可能性があります。
また研修や資格取得制度など、教育に特化した福利厚生がある企業であれば業務と並行しながらスキルアップが臨めるので、キャリアアップの実現も目指しやすい企業と判断できるでしょう。
建設コンサルタントで活躍する|求められる能力
ここでは建設コンサルタントで求められる能力を紹介します。
該当する項目が多いほど企業が求める人物像とマッチし、好印象を与えることができるので、自分の特徴や性格を振り返りながらチェックしましょう。
➀コミュニケーション能力
建設コンサルタントでは、さまざまな企業と連携しながら働くことが多いです。
多くの関係者と円滑に工期スケジュールが進められるよう、高いコミュニケーション能力が必要になります。
ただし、コミュニケーション能力の高さだけをアピールすると、「建設コンサルタント以外でも良いのでは?」と判断されかねません。
コミュニケーション能力の高さをアピールする際は、この能力をどのように活かして活躍したいかを説得できるよう準備しておきましょう。
➁臨機応変力
建設コンサルタントの業務は、主に発注会社の要望に添った建設物の企画・計画・調査・施工管理です。
工事に携わる場合、現場は天候によって左右されやすいほか、多くの企業と交わりながら工事を進行させるなどの理由から、計画がスムーズに進まないことがあります。
常に天候や現場の状況に合わせた対応が求められることから、臨機応変力も求められる能力の一つです。
臨機応変力をアピールする際は、アピールするに至ったエピソードなどがあると有利です。
後述するリスク回避能力と絡めることで志望動機に説得力が増すので、それぞれの能力の高さが分かるエピソードを用意すると良いでしょう。
③リスク回避能力
リスク回避能力とは、トラブルを想定し冷静に対処できるよう対策を講じられる能力のことです。
建設業界では現場やプロジェクトの進行においてさまざまなトラブルが起きます。
考えられるトラブルを把握し、きちんと対処できるよう対策を講じられる能力がある方は向いています。
④上昇志向
建設業界では建設DXの推進など、常に環境が進化しています。
現状に満足せず、時代と共に何事にも取り組める人は建設業界に向いています。
上昇志向が強い人であれば、業界の動向に対して「必要な知識・技術・経験とは何か」を自分なりに考えながら誠実に取り組むことが期待できます。
この特徴は企業側からみても有望な人材と判断されやすいので、積極的にアピールしましょう。
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建設コンサルタントで求められる資格
建設コンサルタントで働く場合、必要な資格はありません。
建設業界に興味がある方や資格がない方でも働くことは可能です。
しかし、業界未経験の方や資格がない方は、残念ながら即戦力とは判断されず、書類選考で落ちてしまう可能性があります。
他応募者との差別化や即戦力と判断されるためには、就職・転職が有利になりやすい資格の取得がおすすめです。
一例ではありますが、下表は建設コンサルタントに活かせる資格をまとめたものです。
資格 | 特徴 |
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技術士 |
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RCCM |
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企業の求人情報を参考にすると求められる資格がチェックできるので、適した資格を取得し、就職・転職を有利に進めましょう。
働き方改革によってネガティブ要素は改善しつつある!
建設コンサルタントが「やめとけ」と言われる理由のいくつかは、2019年に施行された働き方改革によって徐々に改善されています。
また建設業界の人手不足を改善するため建設DXの推進等が進められていたり、福利厚生の充実を図り若手人材の確保に取り組む企業も増えています。
そのような現状の中でもホワイト企業に就職・転職したい方は、本記事で紹介したポイントを参考にしながら企業をチェックしてみましょう。
建設業界での転職を検討中の方は、建設業界に特化した転職エージェントのゼネラルリンクキャリアも併せてご活用ください。
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