施工管理の転職ノウハウ

施工管理から設計に転職可能?おすすめの業種や転職のポイントを解説

施工管理として働いていたものの、可能性や将来性を考え設計に転職を検討する人も多いでしょう。

設計は建設業界、ひいてはものづくりには欠かせないフェーズの一つであり、どのようなものをどう作るかを考えるのが主軸となる仕事です。

このような特徴からわかるように施工管理とは大きく違った業務が中心になりますが、実際のところ転職は可能なのでしょうか。

本記事ではこの部分にフォーカスして解説します。

設計とは


設計は顧客が求める建築物・設備の仕様や性能を設計図にする仕事です。

一口に言うことが困難な職種であり、一般的には以下3つの順で進められます。

種類 特徴
構造設計 建築物の敷地、周辺環境等の条件から内観・外観・間取り・装飾等のデザインを行う仕事
基本設計 要件定義書およびクライアントの義務をもとに、求められる機能や非機能要件などを定義する仕事
詳細設計 基本設計で定義したことを開発者視点でまとめる仕事

設計のメリット・デメリット

設計にはほかにもさまざまなメリットとデメリットがあります。

メリット デメリット
  • 将来的に独立できる
  • ゼネコン・大手ハウスメーカーだと業務や収入が安定している
  • 女性も活躍可能
  • 1級建築士の資格取得によって1九軒地区施工管理技士の学科が免除される
  • 独立によってはあらゆるリスクがある
  • 小規模な設計事務所の場合、給料が低いことがある
  • 下積みがきついと感じることがある
  • 建築士試験取得はハードルが高い

メリット・デメリットを比較すると、施工管理としての経験や知識が豊富であっても、設計として転職する際は会社選びが今後を左右する可能性があることがわかります。

  • 大手求人サイトで全国トップクラスに輝いたアドバイザーが在籍
  • 年収1000万円以上になった方も
  • 年収350万円以上の大幅UP事例もあり
  • 業界特化で「分かっている」提案。企業知識が段違い
  • 休日や夜間でも専属アドバイザーが対応

施工管理から設計への転職は可能?


ここでは施工管理から設計への転職は可能なのか、具体的な理由とあわせて解説します。

施工管理経験が浅い人は不向き

結論から述べると、施工管理から設計への転職は可能です。

しかし、施工管理経験が浅い人には不向きと考えられています。

その理由は、設計は顧客の求める仕様や性能を形にする仕事であり図面を作成することが中心なため、図面が見られないと勤まらないからです。

設計として未経験ではあるものの、施工管理として働き図面が見られるというスタートラインに立てる人にとっては転職は可能です。

しかし、設計の未経験採用は大学や専門学校で設計を学んだ人を優先としていることから、図面を見られない人ややる気だけでなんとかしようとする人には向いていない可能性があります。

建築士資格がないと転職は難しい

施工管理として図面が見られることは大前提として、ほかにも建築士資格がないとスムーズな転職は困難な職種とも言われています。

困難とする理由は、建築士に関する資格がない人は即戦力と判断されないため。

資格がない場合、設計に関しては未経験者という判断から、入社後から好待遇で歓迎されることはありません。

施工管理としての収入を維持したいと考える人は、建築士資格を取得してから転職することをおすすめします。

施工管理から設計に転職|5つの注意点


ここからは施工管理から設計に転職する上での注意点を紹介します。

夜遅くまで仕事がある

施工管理を辞めたいと考える人の中には、夜遅くまで仕事があることや残業が多いことを理由にする人が多いですが、設計も夜遅くまで仕事をすることがあります。

その理由は、施工管理と同様に設計の仕事にも期限があるためです。

多くの案件を受ける人は期限内に図面を完成させなければならないため、案件数が多いほど夜遅くまで図面と向き合うことになります。

施工管理のように肉体労働はないものの、長時間働くことがあるのは設計も変わらないため、転職を検討する際は注意しましょう。

図面作成に苦労する

施工管理が使用する図面の多くは工事を進めるための施工図です。

名称 特徴 作成する人 使用する人
図面
  • 設計者が作成するもの
  • 顧客や行政に建築物の説明・提案を行う際に使用する
  • 建築士デザイナーなどの設計者
  • 施工者
  • クライアント等
施工図
  • 現場従事者へ設計図の内容を伝えやすくするための図面
  • 設計士が作成した図面をもとに現場監督等が描き直す
  • 施工管理者または協力会社等の施工者
  • 現場監督および現場に従事する人

どちらの図面も建築物の施工において欠かせない図面であるものの、作成する人や使用する人が異なるので、設計として図面を作成できるまでに苦労する可能性がある点にも注意が必要です。

工事管理ばかりを任されることも

施工管理出身という理由から、工事管理ばかりを任されるケースも珍しくありません。

施工管理という経験から、図面作成よりも現場業務に対して即戦力とみなされてしまうこともあるようです。

このようなことにつなげないためには、転職活動の企業分析において、施工管理経験者が設計として活動しているか、設計と工事監理の担当が分かれていないかを調べておくのがおすすめです。

慣れない仕事に戸惑う

施工管理として豊富な経験・知識があっても、設計としては未経験者であるため、慣れない仕事に戸惑うことも少なくありません。

設計にかかわらずどのような転職にも該当することですが、基本的な業務に慣れるまでは自分なりのやり方を模索する段階であるため、あらゆるシーンで戸惑う可能性も念頭に置く必要があります。

転職活動がうまく進まない

年齢によりますが、30代以降の転職は若い人の転職に比べてスムーズに進まないこともあります。

一人では自分・会社双方に合った求人を探す場合、予想以上に時間が掛かります。

また、転職活動がスムーズに進まないことに焦りを感じると、自分や会社にとってミスマッチな転職につながる可能性もあります。

30代以降の転職は一人で取り組むのではなく、転職エージェントなどを活用し、自分と会社双方にとって有益となる転職活動を行うのが望ましいでしょう。

施工管理から設計に転職|向いている人の特徴


ここでは施工管理から設計への転職に向いている人の特徴を紹介します。

設計者になりたいという夢があった

もともとは設計者になりたかったものの、何らかの理由から施工管理として働いていた人は設計への転職は向いています。

この場合の転職活動では以下の質問に答えられるよう、一貫性のある理由を用意しておくことをおすすめします。

  • 設計という仕事に憧れていた理由
  • なぜ設計ではなく施工管理を最初に選んだのか
  • 施工管理から設計を目指した理由

これらの質問にきちんと解答できる理由を用意しておくと、説得力が増すほか、場合によっては即戦力として歓迎される可能性があります。

建築士資格を保有している

建築士資格を保有している人も設計の転職に向いています。

建築士資格の保有によって、建築物の設計をはじめ、工事監理・指導監督・行政手続きといった設計以外の業務に携わることができ、仕事の幅が広がります。

特に一級建築士の資格を取得しておくと扱える建築物への制限がなくなり、学校・病院といった大規模な建築物設計や工事監理に携わることが可能です。

一時的に給料が下がっても問題のない資産がある

施工管理としての経験や知識はあっても、設計としてはあくまで未経験です。

そのため、施工管理当時に比べて給料が一時的に下がる可能性があります。

建築士資格を取得しないまま転職すると、給料が下がる可能性はより高くなります。

そういったことを踏まえ、一時的に給料が下がっても問題ないほどの資産がある人も、設計の転職に向いていると考えられます。

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施工管理から設計に転職|成功のポイント


ここからは、施工管理から設計に転職する上で押さえておきたい成功のポイントを紹介します。

施工管理で培った経験・スキルを棚卸しする

施工管理で培った経験や保有資格、スキルの棚卸しをしましょう。

この工程はどの業界に転職する場合にも欠かせない項目であり、この点をきちんと進めておかないと履歴書や面接において正当性のある志望動機が説明できません。

施工管理としての経験をもとに、どのような点が設計と共通していると感じたのか、さらにはどのような強みを使って設計として活躍することを目標としているのかを伝えられるよう、自分の特長を棚卸ししていきましょう。

転職先で求められる資格を把握する

設計に関する求人を探すときは、どのような資格保有者を求めているのかもチェックしましょう。

1級・2級建築士資格はもちろん、木造建築士などの資格を持つ人材を求める設計事務所も少なくありません。

仮に資格を保有していない場合であっても、入社後に取得する予定であることや資格取得のために現在勉強していることなどをアピールできるよう事前に準備しておくのも有効です。

前向きな転職理由を伝える

施工管理を退職し設計として転職する場合、なぜ施工管理を辞めたのか理由を聞かれることがあります。

設計を目指していたなどポジティブな理由であれば問題ありませんが、長時間労働が辛かったなどネガティブかつ設計にも共通する理由は伝えないように注意しましょう。

長時間労働がきつかったという理由で前職を退職した場合であっても、施工管理の実務経験が設計に活かせると判断したなど、ポジティブな理由になるよう工夫することをおすすめします。

退職の意思は早めに伝える

施工管理を辞め、設計に転職することを決意した後は、できるだけ早い段階で上司に退職の意思を申し出ましょう。

退職を申し出る際は規則に反していないか就業規則を確認することをおすすめします。

会社によっては退職を申し出る期日について「退職日の6ヶ月前」と具体的な数字を設けているケースもあるので注意が必要です。

就業規則に記載があっても法律上は2週間で退職が可能です。
しかし、スムーズに退職手続きを進めていくためにも、引き継ぎを見越して2か月程度は前もって伝えられると良いでしょう。

上司に退職の意思を伝えた後は、業務の引き継ぎや退職の手続きを済ませましょう。

転職エージェントを併用する

施工管理から設計へ転職する際、年齢や資格の有無によっては転職活動が難航する可能性があります。

  • 一人では自分と会社双方がマッチした求人を探しきれない
  • 転職活動に不安がある
  • 専門知識をもつ人にサポートしてもらいたい

このような不安や希望がある人は、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントによっては独自の非公開求人などが閲覧でき、他社エージェントでは見つけられなかった相性の高い会社へ転職できる可能性が高まります。

建築・不動産業界への転職を検討する際は、ゼネラルリンクキャリアの利用がおすすめです。

ゼネラルリンクキャリアはあえてアナログで一人ひとりに向き合った人材紹介をメインに行う建設・不動産業界に特化した転職エージェントです。

大手転職サイトで全国トップクラスに輝いたコンサルタントが在籍しているので、転職活動の不安を取り除きながら取り組むことができます。

施工管理と設計の将来性は?


施工管理と設計の将来性は、どちらも安定していると考えられます。

その理由は、どちらも人々の暮らしに欠かせない職種だからです。

近年では新築の着工件数の減少を取り上げるニュース等がみられますが、実はその一方で、これまで建築された住宅をリフォームする流れが増加しています。

リフォームする際にも、設計や工事に携わる施工管理は必要不可欠な存在となるため、将来性に大きな変化はみられず、安定的と考えられています。

施工管理として活躍するまでには、資格取得や慣れない業務を覚えるなど多くの苦労を乗り越えなければなりません。

どちらも安定した職種であることを踏まえ、設計への転職に限定せず、施工管理として活躍する場所をこの機会に変えるといった方法も、あわせて検討するのも方法の一つかもしれません。

施工管理から設計への転職は自分に合う業種か良く考えてから決めよう

施工管理から設計への転職は可能です。

しかし、施工管理と設計で取り扱う図面は目的が大きく異なるため、未経験で転職するには建築士の資格がなければ難しいです。

施工管理という仕事が自分に合っていると心のどこかで思うのであれば、今の会社から離れ、別の会社で施工管理として働くのも方法の一つです。

ゼネラルリンクキャリアは、施工管理の転職を500人以上支援した実績があります。

専門特化だからこそ企業情報量が多く、転職を希望する人に沿った人材紹介を一人ひとりに向き合って行います。

施工管理から設計の転職はもちろん、施工管理として現職から別の会社への転職を希望する人は、ぜひお気軽にセネラルリンクキャリアへご相談ください。

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