施工管理の転職ノウハウ

ホワイトな建設コンサルタントとは?見分け方や就職方法を解説

就職先を探す際、長期にわたって働けるか、企業の労働環境がホワイトか気になる方も多いでしょう。

今回は、建設コンサルタントへ就職を希望する方へ、ホワイトな建設コンサルタントの特徴と見分け方、就職するポイントを紹介します。

大手建設コンサルタントの平均年収や福利厚生についてもまとめているので、就職先を探す際の参考にしてください。

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建設コンサルタントとは


建設コンサルタントとは、道路・橋など、人々の生活になくてはならないインフラにまつわる企画・設計・維持管理を行う職種のことです。

自分の仕事が未来にまで形として残り、また人々の生活を長期にわたって支える特徴から、多くのやりがいや充実感を得られる仕事です。

建設コンサルタントについてリサーチしていると、まれに「ブラック」「やめとけ」と言ったネガティブな言葉で評価するサイトが見られます。

今回は、なぜこのような評判が見られるのか、実際のところはどうなのかについてもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

  • 大手求人サイトで全国トップクラスに輝いたアドバイザーが在籍
  • 年収1000万円以上になった方も
  • 年収350万円以上の大幅UP事例もあり
  • 業界特化で「分かっている」提案。企業知識が段違い
  • 休日や夜間でも専属アドバイザーが対応

ホワイトな建設コンサルタントの7つの特徴


ここからはホワイトな建設コンサルタントの特徴を7つ紹介します。

就職先に建設コンサルタントを視野に入れたい方は、どのような特徴があるのかを押さえておきましょう。

➀ワークライフバランス制度が充実している

ホワイトな建設コンサルタントの特徴の一つに、ワークライフバランスにまつわる制度が充実していることが挙げられます。

企業によって内容は異なりますが、仕事とプライベートとのバランス維持を目的としたものが一般的です。

ワークライフバランス制度が充実していることは、視点を変えれば社員をどのように考えているのか、大切にしているのかが推察できる部分。

保養所や利用できる施設の多さ、家族・キャリアアップ・プライベート等を理由とした休暇に関する制度が充実している企業だと、比較的ホワイトな傾向にあります。

➁売上利益率が向上している

売上利益率が向上している企業もホワイト企業であることが多いです。

売上利益率の向上は、いわば業績が好調であることが推察でき、利益が安定していると判断できます。
利益が安定していれば必然的に給与も安定します。

賞与回数が増えたり給料・賞与の金額がアップするケースもあるので、ブラック企業でみられがちな給与面の不満や不安を感じにくいでしょう。

③仕事領域の幅が広い

職域の広い企業もホワイト企業の可能性があります。
その理由は、仕事領域が広い分だけ関われる工事が増え、利益の向上が見込めるためです。

仕事領域が狭いと、関わる工事数が減るので、今は一定の売上があっても、取引先の減少等によっては経営が危ぶまれる可能性があります。

また仕事領域が広いと社員にとってもさまざまな業務に携わることができるので、スキルアップやキャリアアップを目指しやすいといったメリットもあります。

企業によっては福利厚生の一つに社内公募制度を導入し、人材募集を実施する部署の中から希望するポジションを選び、さらなるキャリアアップを目指すこともできるようです。

建設コンサルタントへ入社後どのように活躍したいかがすでに明確であれば、企業の仕事領域をチェックすることをおすすめします。

④離職率が低い

各企業の公式ホームページや四季報、マニュアルレポート等をチェックすると、離職率が明記されていることがあります。

離職率が低いほど社員定着率が高いと推察できるので、ホワイトである可能性が高いです。

ただし離職率を記載していない企業も複数あるので、一つの参考程度に留めることをおすすめします。

⑤残業時間が減少している

2019年に施行された働き方改革の推進によって、建設業界の残業時間が減少傾向にあります。

建設業界では5年間の働き方改革における猶予期間がありましたが、同年から少しずつ残業時間や勤務時間を減らし、ワークライフバランスを主軸とする企業が増加。

まだ全ての企業に浸透しているわけではありませんが、残業時間や勤務時間が減少傾向にある企業はホワイトと考えて良いでしょう。

なお、残業時間の少ないホワイトな建設コンサルタントへの就職を希望する場合は、地方のコンサルタント会社を視野に入れるのも方法の一つです。

地方コンサルタントは都道府県内やブロック内での営業活動がメインで、残業時間が都市部の大手コンサルタントに比べて少ない傾向にあるので検討してみると良いでしょう。

⑥未経験採用に注力している

技術者集団とも言える建設コンサルタントですが、未経験者採用に注力している企業もホワイトと考えられます。

仕事領域の幅広い建設コンサルタントの場合、専門分野が多いことから社内教育や研修が用意されており、未経験者でも技術・知識を身につけた上で働ける環境に整備しています。

つまり、未経験者を積極的に採用する企業ほど、社内教育あるいは研修が充実していると推察できます。

未経験という理由から目標を諦める必要はなく、建設業界に興味・関心がありやる気がある方は、未経験採用に注力する企業をチェックするのもおすすめです。

⑦働き方改革や建築DXを導入・推進している

日本は建築業界へ働き方改革や建築DXを推進していることから、企業にもその姿勢がみられていればホワイトな可能性があります。

建築DXとは、建設業にてAIやディープラーニング等のデジタル技術を用いることで、深刻化している建設業界の人手不足や技術の継承など、あらゆる課題を解決する目的で推進されています。

この取り組みは、人手不足等の解決以外にも作業効率化やワークライフバランスの確保も含むので、社員にとってもメリットがあります。

企業全体が働き方改革や建築DXを推進している様子がうかがえるのであれば、ホワイト企業と判断しても良いでしょう。

大手建設コンサルタント5社の特徴と平均年収


ここからは大手建設コンサルタント5社の平均年収と特徴、福利厚生を中心に紹介します。

大手建設コンサルタントへの就職を希望する方や企業を比較したい方はぜひ参考にしてください。

なお各表に記載された数字は日本経済新聞社および各社公式ホームページ、厚生労働省等のデータを元にしています。

株式会社建設技術研究所

平均年収(円) 初任給(円) 従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年)
9,583,020 266,000 2,023 42.5 12.3

株式会社建設技術研究所の平均年収は約960万円でした。

厚生労働省による令和5年度の日本国民の平均年収が約380万円であることから、約2.5倍も多いことがわかります。

同社公式ホームページのキャリア採用ページでは、年収400〜1,400万円と記載されているので、スキルアップやキャリアアップを目指しながらより高い年収を得たい方にはおすすめと言えるでしょう。

また、人材育成や研修制度が整備され、技術士資格の取得支援や海外業務のプロジェクトマネージャーとして海外経験を積むための研修等も導入されています。

参考:厚生労働省|賃金の推移
参考:株式会社建設技術研究所|キャリア採用
参考:株式会社建設技術研究所|環境と制度|新卒採用情報

日本工営株式会社

平均年収(円) 初任給(円) 従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年)
9,262,000 230,500 2,683 42.6 14.2

日本工営株式会社の年収は約926万円でした。

国税庁のデータでは日本の平均勤続年数は12. 7年であるのに対し、同社の有価証券報告書による平均勤続年数では約14. 2年だったことから、平均に比べてやや長いことがわかります。

同社では常にキャリアを意識した働き方ができるよう、以下の階層別研修を導入しています。

  • 新人導入研修
  • 新人社員フォローアップ研修
  • 入社3年目研修
  • 中堅社員研修
  • 役職者研修

さらに、独自の若手向けキャリア研修やスキルアッププログラムなどもあり、技術や対話能力などあらゆるスキルを着実に身につけながらキャリアを目指す環境が整備されています。

家族手当や役職手当、技術士や1級建築士の資格保有者に支給される技術手当などさまざまな手当も導入されているので、スキルアップやキャリアアップが収入に直結する企業と言えるでしょう。

参考:国税庁|民間給与実態統計調査
参考:ID&Eホールディングス株式会社|募集要項 | 新卒採用
参考:日本工営都市空間株式会社|採用情報2025 | 新卒採用 |
参考:金融庁|日本工営株式会社|有価証券報告書第79期

株式会社パスコ

平均年収(円) 初任給(円) 従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年)
6,845,014 236,000 2,333 43.8 12.2

株式会社パスコの平均年収は約680万円でした。

有価証券報告書では平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は12. 2年だったことから、国民の平均勤続年数と相違ないことがうかがえます。

同社の福利厚生には、土日祝日と創立記念日、7日間の年末年始に加えて6~9月の間で4日間取得できる夏期休暇や、勤続年数に応じたリフレッシュ休暇が導入されています。

さらに育児休業の取得率も男性で47.9%、女性社員で100%と高く、ワークライフバランスを維持できる取り組みが積極的に行われています。

参考:金融庁|有価証券報告書第76期|株式会社パスコ
参考:国税庁|民間給与実態統計調査
参考:株式会社パスコ|働く環境|採用情報

パシフィックコンサルタンツ株式会社

平均年収(円) 初任給(円) 従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年)
7,000,000 255,000 2,282 45.1 13

パシフィックコンサルタンツ株式会社の公式ホームページによると、平均年収は約700万円でした。

なおこの数字はキャリア採用ページによるもののため、新卒や既卒等によって異なる可能性があります。

平均勤続年数は2023年時点で13年とし、こちらも日本の平均勤続年数よりやや長いことがうかがえます。

同社の福利厚生では、1日・半日・時間単位での有給休暇や5日間の夏期休暇のほか、インフルエンザ予防接種の補助や各種相談窓口の設置など、社員の働きやすさを重視した制度が豊富です。

また、妊娠中でも安心して通院できる通院休暇や短時間勤務、残業の制限など、妊娠・出産を経てもキャリアを維持できる取り組みも充実しています。

参考:パシフィックコンサルタンツ株式会社|募集要項|キャリア採用
参考:パシフィックコンサルタンツ株式会社|2023年 ESGデータ
参考:doda|パシフィックコンサルタンツ株式会社の転職・企業概要
参考:パシフィックコンサルタンツ株式会社|福利厚生

国際航業株式会社

平均年収(円) 初任給(円) 従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年)
4,500,000 225,000 1,980 47.8 14

転職・求人サイトのdodaによると、国際航業株式会社の平均年収は450万円でした。

なお、総務や土木設計・測量など配属部署によって年収が大きく異なるようなので、応募する際は部署ごとのおおよその年収について調べることをおすすめします。

同社では労働安全・健康経営の推進として、ハラスメント行為の相談窓口の設置やオンラインによるストレスチェック、35歳以上の人間ドック受診者の費用を会社が負担する人間ドック補助金制度を導入しています。

さらに、ワークライフバランスの実現を目指すため、在宅勤務や時差出勤の導入、育児・介護支援など、働き方改革にも力を入れていることがうかがえます。

参考:doda|国際航業 株式会社の平均年収、年間給与所得情報
参考:国際航業株式会社|社会|サステナビリティに関する情報|サステナビリティ

ホワイトな建設コンサルタントに就職・転職する方法


ここからはホワイトな建設コンサルタントに就職・転職する方法を紹介します。

口コミをチェックする

ホワイトかどうかをチェックするときは、企業の労働環境や社員の特徴、求める人材などが把握できる口コミサイトを利用すると良いでしょう。

実際に働いている人の口コミを閲覧できるので、企業実態を応募前に把握することが可能です。

ただし口コミには、ネガティブな意見が書かれやすいです。
偏った意見が集まりやすいので、あくまで参考程度に留めておくことをおすすめします。

転職サイトや転職エージェントを利用する

自分の技術や知識が活かせるホワイトな建設コンサルタントを探したいのなら、転職サイトや転職エージェントの利用もおすすめです。

特に転職エージェントだと、求人情報には載っていない企業の情報が聞けるため、希望する企業の労働環境を把握するのにピッタリです。

求職者一人ひとりにコンサルタントが就き、履歴書等の書き方や面接時のアドバイスが受けられるので、就職活動の悩みを解消しながら自分に合った就職先を見つけることができます。

ゼネラルリンクキャリアは、建設・不動産業界に特化した転職エージェントです。

建設不動産業界では1,000人以上の支援実績があるほか、大手転職サイトで全国トップクラスに輝いたコンサルタントが在籍しているので、就職・転職のフォローも万全です。

求職者一人ひとりに向き合ったアナログタイプの人材紹介を行っているので、土日祝日でも不安要素を解消しながら就職活動に取り組むことができます。

四季報に目を通す

各種四季報に目を通すのも方法の一つです。

種類 概要
会社四季報 上場企業の情報および株価・業績等が掲載されている
就職四季報 採用情報や働き方等が詳細に掲載されており、3つの種類に大別される

  • 総合版:大手など有名な企業を中心に掲載されている
  • 優良・中堅企業版:総合版以外の企業情報が中心に掲載されている
  • 働きやすさ・女性活躍版:産休や育休などに注力する企業が掲載されている

働く中で妥協したくない条件に優先順位をつけておくと、自分にとって必要な四季報が選びやすくなります。

リファラル採用を視野に入れる

ホワイトな建設コンサルタントの場合、応募者が殺到し、書類選考で落選することも少なくありません。
そのようなときを考慮し、リファラル採用を視野に入れると良いでしょう。

リファラル採用とは、入社を希望する企業の社員から、社員候補者として紹介してもらう採用方法のことです。

すでに知人や友人が希望する企業で働いていて、社内である程度の人脈・信頼度を獲得しているのであればリファラル採用が有利にはたらくことがあります。

建設業界は深刻な人手不足を迎えており、リファラル採用に力を入れて人手不足の解消を図る企業も少なくありません。

企業にとっては採用コストを抑えられるといったメリットがあり、紹介される側にとっては実際に働く知人等から企業情報を見聞きした上で応募できるので、ホワイト企業が見つけやすくなるといったメリットがあります。

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ホワイトな建設コンサルタントの特徴には、ワークライフバランスに関する制度が充実していることや売上利益率の向上、仕事領域の幅が広いことなどが挙げられます。

しかし、これらはあくまで参考の一つなので、数字や口コミ等に左右されすぎないよう注意しましょう。

企業の詳細情報を把握しながら就職・転職したいのであればゼネラルリンクキャリアがおすすめです。

大手転職サイトで全国トップクラスに輝くなど優秀なコンサルタントが在籍しているので、自分に合った建設コンサルタントを見つけたい方はぜひお気軽にご相談ください。

有料職業紹介(許可番号:13-ユ-316606)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社ゼネラルリンクキャリアが運営しています。

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