施工管理の転職ノウハウ

建設業・土建屋はガラが悪いと言われる真相とは?イメージ悪い3つの理由を建築士が解説

この記事でわかること

  1. 建設業・土建屋は本当にガラが悪いのか
  2. ガラが悪いと言われてしまう理由
  3. 建設業・土建屋は人間性も悪いのか?

よこてん

ライター

  • 建設・不動産業界キャリア14年
  • 元職人、元施工管理所長、元財閥系デベロッパー(転職3回)
  • 一級建築士・一級建築施工・宅建士ほか

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「建設業・土建屋はガラが悪い」というイメージを持っている人もいるかと思います。

しかし、実際に建設業・土建屋で働く多くの人たちは「ガラが悪い」とは思っていないでしょう。

その理由は、外の視点と中の視点で人の印象が大きく異なるからです

そこでこの記事では、延べ1000人以上の建設業者・土建屋と仕事をしてきた筆者が、外と中の視点から建設業・土建屋のガラの悪さについて詳しく解説します。

建設業・土建屋に興味はあるけど、ガラの悪さが心配…という人には有益な内容になっていますので、ぜひ参考にしてください

こんな方におすすめ

  • 建設業に興味がある
  • 建設業はガラが悪いと言われていて心配
  • ガラの悪い土建屋を見た

そもそも土建屋とは?

そもそも「土建屋」とは、土木工事や建築工事で、建築物や工作物を造る業者のことを言います。

その土建屋で雇用されている、実際にものを作っている作業員の方が「土方」という俗称で呼ばれます。

具体的には、土建屋は以下のような仕事の種類があります。

  • 土木工事一式
  • 建築工事一式
  • 大工工事
  • 左官工事
  • とび・土工・コンクリート工事
  • 石工事
  • 屋根工事
  • 電気工事
  • 管工事
  • タイル・レンガ・ブロック工事
  • など

詳しくは、こちら(国交省 建設工事の種類)

「土建屋」は土木・建築工事を請け負う業者の通称なので、非常に幅広いです。

いわゆる土木工事一式、建築工事一式を請け負う「ゼネコン」も土建屋に分類されます。

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建設業・土建屋は本当にガラが悪いのか?

結論から言って、ガラの悪い建設業関係者、土建屋さんは実際にいます

しかしそれが全体ではないです。

多くの方は、常識があり、まともで人間性あふれる素敵な人達です

実際に話したり、一緒に仕事をすると、本当に優しく気さくな人が多い。

筆者の経験(1000人以上と仕事してます。)ではありますが、ガラが悪いなあ…と感じた方は、記憶の中でも6人くらいです。

※そのうち1人の型枠大工の方は、本当に関わるべきではないと思えるほどでしたが…。

つまり、中の視点から見ると、ガラの悪い建設業・土建屋さんは実は極小数なのです

ではなぜ、建設業・土建屋はガラが悪いと言われてしますのでしょうか?

建設業・土建屋はガラが悪いと言われてしまう3つの理由

建設業・土建屋がガラが悪いと言われてしまうのは、外からの視点で悪い印象を持たせてしまっているからです。

  1. 見た目
  2. ファッション
  3. 声の大きさ

このような外からの印象に対して、あまり気を払っていない方は多いのです。

また、ごく一部のガラの悪い人たちの印象が強く残ってしまっていることも、建設業・土建屋はガラが悪いと言われてしまう理由の1つになっています。

①見た目

見た目は、建設業・土建屋のガラが悪いという評判をつくる大きな要因です。

なぜなら、”人は見た目が9割"というほど、視覚情報で人を判断しているからです。

街で見かける土建屋さんや建設業者を、怖い。と感じた方もいるでしょう。

工事現場という体力も気力も普段の生活より使う環境で過ごしており、筋肉質な身体や責任感の強さが見た目の怖さに繋がっているのかもしれません。

②ファッション

建設業・土建屋さんのファッションはガラが悪いと言われます。

不良がファッションに取り入れていることもひとつの要因でしょう。

具体的には大工や鳶のニッカポッカに足袋の組み合わせ、強面に見えるサングラスなどです。

ファッションも、ガラの悪さを際立たせるひとつの要因です。

③声の大きさ

大きな声でイメージを悪くしている人も少なくありません

建設業・土建屋さんは声が大きい人が多いです。

それは、建設工事の現場は常に危険と隣り合わせだからです。

重機や作業機械、電動工具、高所作業など、一歩間違えれば命に関わる環境で仕事をしています

大きな作業が鳴り響く中で、あいまいな動作や小さな声では、事故につながる可能性があります。

そのため、大声を出したり時には怒鳴ったりすることもあるのが建設業・土建屋さんです。

建設業・土建屋1000人以上と関わって分かったこと

外から見る建設業・土建屋の印象と、中から見る建設業・土建屋の印象では、実態が大きく異なります。

実際に多くの建設業・土建屋と仕事をしていてわかるのは、ガラが悪い人は実は少数だということです。

真っ直ぐな人が多い

建設業・土建屋には性格が真っ直ぐな人が多くポジティブな印象です。

言いたいことは言いますし、曲がったことが嫌いな人は多い。

言葉にも裏表がありません。

根回し、営業トーク、ウラで工作…なんてことはしません。

こちらに不義理があればしっかり注意されます

正直に真っ直ぐな話ができるので、言っていることと考えていることが違う人と比べると、よほど接しやすいです。

職長は優秀なビジネスマン

意外と知られていないですが、職長クラスの方は非常に頭が良く、ビジネスマンとして優秀です

プレイヤーとしてもマネージャーとしても、一流でないとできない立場です。

具体的には、職人としての技術、管理職としての人材マネジメント、経理としての収支感覚、企業の社長としての交渉力など、様々な能力が備わっています。

加えて、外仕事に耐える体力も必要になるので、実は非常に優秀なビジネスマンです。

子供みたいな人もいる

建設業・土建屋の中には、子供みたいな人もいます

思ったことを口に出したり、行動に移してしまったりすることもあります。

具体的には、他の建設業者と口論になってしまうこともあり、仲裁に入るなんてこともあります。

ただ、ストレートに感情を出してくれる分、コミュニケーションのストレスは少ないです。

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ガラが悪いのと人間性は別もの

ガラの悪さが原因で、実際に不快な思いをされている方もいるかと思います。

中には、建設業・土建屋の人間性を否定するようなコメントもたびたび見かけます。

しかし、ガラが悪いという理由で人間性まで否定をされるのは、中にいる人間としては悲しいものです

建設業・土建屋で働く人がどんな人なのか?を知ることで、建設業・土建屋の印象も変わるかもしれません。

建設業が本当に終わっているのかどうかはこちらの記事で紹介しています。

建設業・土建屋のイチブをゼンブと捉えるのは違う

まとめ

  • 土建屋とは、建築物や工作物を造る業者
  • ガラが悪い人もいるが少数
  • ガラが悪いと言われるのは理由がある
  • 中と外では見え方が違う
  • ガラが悪いのと人間性が別物
  • イチブの人でゼンブを判断するのは違う

少なからず、ガラの悪い建設業・土建屋さんはいます。

新聞やニュースで報道されてしまう人もいます。

しかし、それがゼンブではないのです。

イチブを見て判断してしまうのではなく、現場で働く人ひとりひとりの人間性に意識を向けていただけたらなぁと思います

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