施工管理の転職ノウハウ

現場監督の給料は安い?高年収との違いと低年収にならないコツ4選

この記事では、「現場監督は給料が安いのか?」「給料の安い現場監督の事例」「給料の安い現場監督にならないためにすること」を紹介しています。

現役の現場監督にも、未経験者にも、有益な内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

こんな方におすすめ

  • 現場監督 未経験の方
  • 現場監督への転職を検討している方
  • 現場監督で今の給料に納得していない方

\ たった5秒でわかる! /

現場監督は給料が安い!実例紹介

現場監督の給料が安い!と感じている方の実例を紹介します。※クラウドワークスでの現場監督経験者アンケートより

Kさん(30代男性 衛生設備の現場代理人)

【業務量と額面が合っていない例】

年収はいくらでしょうか?

Sさん

330万円くらいです

仕事内容はどのようなものですか?

Sさん

衛生設備の現場代理人として、新築の戸建て、マンションの管理業務です。建築図面より配管図をCADにて作成し、職人へ指示を出しておりました。必要に応じては現場作業の手伝いもしておりました。

残業時間と休日・業務時間については、どのような状況でしたか?

Sさん

建築の作業工程に合わせるため、図面の作成、器具の発注などで残業は多かったです。休日も職人が作業をする場合には同行して出勤をしておりました。補助として上司の手伝いをしていた時は、段取りが悪かったため徹夜での作業をさせられたこともありました。その時に上司は定時で帰り、一人で作業をしておりました。

仕事に対して給料は高いと思いますか?安いと思いますか?

Sさん

安いです。仕事の責任と量を考えると給料はもっとあっても良いと思います。

Kさん(30代男性 公共工事の土木施工管理)

【額面そのものが安い例】

年収はいくらでしょうか?

Kさん

350万円です

仕事内容はどのようなものですか?

Kさん

受注した土木工事の施工管理。主に公共事業。役所との打ち合わせから始まり、現場の測量。工事写真を撮り出来形測定。工事中は役所とのやりとり。

残業時間と休日・業務時間については、どのような状況でしたか?

Kさん

残業時間は月10時間〜20時間。休日は毎週日曜日と、第二、第四土曜日。業務時間は7時半頃から5時半くらいでした。

仕事に対して給料は高いと思いますか?安いと思いますか?

Kさん

安いですが、他の施工管理と比較すれば残業時間もかなり少ないので、仕方がないと思います。

Tさん(30代男性 ゼネコン施工管理)

【額面は高めだが、業務量に見合っていない給料の例】

年収はいくらでしょうか?

Tさん

500万円です

仕事内容はどのようなものですか?

Tさん

原価・工程・安全・品質管理の工程表作成、足場図面作成、各種段取り、雑金物値段交渉、朝礼当番(交代制)

残業時間と休日・業務時間については、どのような状況でしたか?

Tさん

残業70時間ぐらいです。土曜日1日休みで、日曜日は休みです。定時8:00~17:00、朝7:30から仕事していますが勤務表に付けられなかったです。

仕事に対して給料は高いと思いますか?安いと思いますか?

Tさん

給料は休日日数、残業時間、業務量、責任など考えると見合っていません。時給換算すると1,500円ほどで給料は安いです。

アンケートでは、業務量に対して給料が安いと感じている現場監督が多かったです。

給料そのものが安い現場監督は少なく、額面は高いものの業務と比較する安くなってしまう。という意見が大半でした。

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高年収の現場監督はココ!

高年収の現場監督ができる、大手建設会社の平均年収ランキングは以下となります。

順位 企業名 平均年収
1位 ショーボンドホールディングス 1,364万円
2位 鹿島建設 1,139万円
3位 大林組 1,053万円
4位 大成建設 1,051万円
5位 清水建設 1,010万円
6位 OSJBホールディングス 998万円
7位 奥村組 987万円
8位 朝日工業社 981万円
9位 明宝ファシリティワークス 963万円
10位 日揮ホールディングス 956万円
11位 ダイダン 952万円
12位 東急建設 936万円
13位 長谷工コーポレーション 934万円
14位 大気社 927万円
15位 戸田建設 915万円

参考:建設企業の年収ランキング1位~154位【2022年8月最新版】建設業界ではあの会社が1364万円で1位に! (ts-hikaku.com)

平均年収で年収900万円を超える建設会社は上場企業中でも15社もあります。

これらの建設会社へ入社できれば高年収の現場監督になることが可能です

よこてん
筆者の元同僚は"大気社"出身で、30代前半で年収1,000万円を超えていました。

給料が安い現場監督と給料が高い現場監督の8つの違い

給料が安い現場監督と、給料が高い現場監督にはいくつかの違いがあります

主な8つの違いを紹介します。

自分の給料が安いと感じている現場監督は、自分に当てはまっているか確認してみましょう。

①企業規模の違い

現場監督の給料は勤める企業の規模により大きく違います

例えば社員1,000人以上の大企業と社員99人未満の中小企業では、年収に180万円ほどの差があります。

現場監督の給料は企業の規模に比例していることを理解しておきましょう。

②地域の違い

現場監督の給料は地域によっても差があります

関東や関西などの首都圏では現場監督の給料は高く、平均年収516万円ほどですが、北海道・東北では436万円と首都圏と約80万円の差があります。

IターンやUターンでの就職・転職を検討している場合は、給料の違いに注意しておきましょう。

③業種の違い

現場監督の給料は業種によっても異なります

例えばゼネコンの場合は給料は高く、工務店などでは給料は安くなる傾向があります。

ゼネコンと工務店では請け負う工事の規模に違いがあるため、工事あたりの利益金額も異なるためです。

④ゼネコンの違い

ゼネコンでも、企業によって現場監督の給料は大きく異なります

例えば、鹿島建設や清水建設などのスーパーゼネコンの場合は給料は飛びぬけて高く、平均年収は900万~1,000万円になります。

その他の大手・中堅ゼネコンでは平均年収約500万~600万円、中小ゼネコンの場合は平均年収400万円ほどです。

⑤雇用形態の違い

現場監督の給料は雇用形態によって安くなることもあります

現場監督は一般的に正社員と派遣の2種類での雇用形態があり、給料が安くなりがちなのは、派遣の現場監督です

その理由は、派遣会社の利益が引かれた後に現場監督の給料が支払われるためです。

⑥残業代や休日手当て支給の違い

企業によって、残業代や休日手当てが支給される場合と支給されない場合があります

現場監督の給料は残業代で稼いでいる場合も多く、残業代を正しく申請できない・残業代が支給されない場合は、給料は安くなってしまいます。

⑦学歴の違い

学歴によっても現場監督の給料に差があることがわかっています。(※厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査

給料が安くなるのは高校卒で、大学院卒の給料と比較すると、約1.6倍もの差があります。

学歴はあとから足すことは難しいので、給料が安いと感じる現場監督は転職などの方法で給料UPを目指しましょう。

⑧資格の有無の違い

資格の有無によっても現場監督の給料は変わることが多いです

一級施工管理技士や工事士などの資格を持っている場合、無資格者とは手当てや社内評価などで差は出やすくなります。

給料を上げるためにも、資格はできるだけ取得しておきましょう。

現場監督の平均年収

現場監督の全体の平均年収は481万円です。

全産業の平均年収が403万円のため、現場監督の平均年収は高いと言えます。参考:平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ)

ただし、企業の規模や年齢によって大きく差があるため、平均年収はあくまでも目安にしましょう。

また、現場監督の平均年収はこちらの現場監督(施工管理)の平均年収は?年代、企業規模など7つの分類で徹底調査でまとめているので参考にしてください。

平均年収の7つの分類

  • 年代別
  • 企業規模別
  • 地域別
  • 業種別
  • ゼネコン別
  • 学歴別
  • 役職別

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安い給料で現場監督をしないためにすること4選

平均年収は高いはずの現場監督を安い給料でしないためにはすることがあります

未経験者、経験者それぞれにピックアップしたので、できることから順番にこなしていきましょう。

現場監督未経験の場合

現場監督未経験の場合、安い給料で現場監督をしないためには以下の4つが重要です。

  1. 施工管理技士の資格を取る
  2. ひとつだけ得意な業務を作る
  3. 給料の高い企業へ転職を重ねる
  4. 先輩の給料が安いと思ったら早めに決断する

①施工管理技士の資格を取る

施工管理技士の資格は早めに取ったほうが良いです。

なぜなら、資格は有資格で実務をこなした期間が長いほど、転職市場で評価されやすいからです

無資格のままだと給料は安いままですし、転職でも評価されにくくなります。

②ひとつだけ得意な業務を作る

得意な業務をひとつだけでも持つことで、間接的に給料は上がっていきます。

なぜなら、得意業務があれば仕事を上手く回せるようになり、社内や転職でも評価は上がりやすくなるからです

評価が高まれば、給料は上がりやすくなっていきます。

③給料の高い企業へ転職を重ねる

安い給料で現場監督をしないためには、高年収の企業へ転職を重ねましょう。

何回も転職をすることで、徐々に年収の高い企業へ入社することができます。

一つの企業にとどまり続けるよりも、転職を重ねた方が、年収が上がる早さは圧倒的に早いです。

④先輩の給料が安いと思ったら早めに決断する

先輩の給料が安いと思ったら早めに転職などを決断しましょう。

なぜなら、先輩の給料は将来のあなたの給料とほぼ同じだからです

先輩の給料が400万円なのに、あなたが数年で600万円を手にできる可能性はかなり低いでしょう。

よこてん
筆者の場合、8年目の先輩が年収360万円と聞いて、この企業は居続けてはいけない!と決心しました。

現役の現場監督の場合

現役で現場監督をされている場合は、安い給料で現場監督をしないためすることは以下の4つです。

  1. 会社の言いなりにならない
  2. 高年収の他業界も視野に入れる
  3. 年収の高い企業を自分で探す
  4. 高年収の求人を紹介してもらう

①会社の言いなりにならない

安い給料から抜け出すためには、会社に交渉するか、転職するかです

現場監督は現場が終わっても、次の現場にすぐに配属されてしまい、今の待遇に疑問を持ったり、自分の将来を考える時間がないことも多いです。

会社の言いなりになってしまうとどんどん働かせられるだけで給料は安いままなので、無理してでも会社と交渉したり、転職の検討を始めましょう。

②高年収の他業界も視野に入れる

転職の職種は、現場監督だけでなく他業界も視野に入れましょう。

具体的には不動産業界やエネルギー産業です。

不動産業界やエネルギー産業は、現場監督よりも年収の高い企業も多く、現場監督の知識や経験を活かすことができる業界でもあります。

視野を広げて転職先を検討しましょう。

③年収の高い企業を自分で探す

ある程度転職の意思が固まってきたら、自分で高収入企業を探しましょう

求人を探すには「建職バンク」が手軽でオススメです。

企業の内情が気になる場合でも、建職バンクなら「職場の雰囲気」「給与や働き方の実態」を見ることができます

どんな企業がいいのか、具体的にいくつかの企業をピックアップできると、転職活動を本格的に始める際にスムーズに求人を選ぶことができます。

各企業の年収や企業の雰囲気などを調べて候補をあげておきましょう。

④高年収の求人を紹介してもらう

具体的に転職先の候補があがってきたら、業界専門の転職エージェントに非公開求人を紹介してもらいましょう。

条件の良い高収入求人を紹介してもらう際には建設・設備求人データベースがオススメです。

筆者は「建設・設備求人データベース」の紹介求人で高年収の不動産デベロッパーへ転職できました

東証プライム市場に上場している(株)クイックという企業の運営で、高収入企業の求人が多く、サポートも手厚いため、転職先が決まるまで安心して転職活動を行うことができます。

現場監督に勝ち組はある?

現場監督に勝ち組はあります。

現場監督で年収1,000万円を達成している人もいます

詳しくは、こちらの現場監督で勝ち組になるには○○が必要|年収1000万円の実例とステップを解説で、安い給料の現場監督からでも年収を上げていく方法を解説しているので、参考にしてみてください。

現場監督で勝ち組になるには○○が必要|年収1000万円の実例とステップを解説

続きを見る

現場監督で年収1,000万円を達成する方法

現場監督で年収1,000万円になるには複数の方法があります

その中でも現実的に達成可能な5つの方法は以下です。

  1. 大手ゼネコンに就職・転職
  2. 大手サブコンに就職・転職
  3. 海外駐在の現場監督に就職・転職
  4. エネルギー産業の現場監督に就職・転職
  5. 大手ハウスメーカーで現場監督から昇進

基本的には高年収の企業へ転職することが前提となります。

このほか、現場監督から他業種へ転職して年収1,000万円になる方法もあります

詳しくは、こちらの現場監督で年収1000万円の5つの方法と5つの条件|達成の実例とコツを解説!で解説しています。

年収240万円から年収1,000万円を達成した具体的な事例も知れるので、給料が安い!と感じている現場監督は参考にしてみてください。

現場監督で年収1000万円の5つの方法と5つの条件|達成の実例とコツを解説!

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\ たった5秒でわかる! /

まとめ|行動して給料が安い現場監督を回避しよう

本記事では、給料が安い現場監督にならないための方法について解説しました。

現場監督で安い給料を回避するには、「資格の取得」や「転職」などが必要です。

すでに転職も検討していたら、まずは行動をしてみましょう。

良い条件の求人が見つかるかもしれません。

よこてん
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この記事のライター

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よこてん

この記事のライター

  • 転職3回(元職人・元ゼネコン所長)
  • 建設・不動産業界でキャリア14年目
  • 不動産ディベロッパー建築部門チーフ
  • 一級建築士・一級建築施工管理・宅建士ほか

詳しいプロフィールはこちら>>

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