施工管理の転職ノウハウ

建設業は若者離れで当たり前!辞めた人の口コミと9つの理由|良い条件で働く方法も

目次

この記事でわかること

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よこ

管理人

  • 建設・不動産業界キャリア13年
  • 元職人、元施工管理所長、元財閥系デベロッパー(転職3回)
  • 一級建築士・一級建築施工・宅建士ほか

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建設業は若者離れが進んでるため、建設業への就職・転職を不安に感じている人は多いです。

しかし、若者が建設業から離れていく本当の理由を聞いたことはありますか?

そこで、この記事は実際に建設業を辞めた若者にアンケートを取り、若者離れの原因・対策から、建設業と他業界の比較まで紹介します

この記事を読めば、建設業で働くか悩んでいる人には有益な内容になりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

こんな方におすすめ

  • 建設業で働こうか悩んでいる
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建設業界の若者離れの現状

建設業界は、若者離れが深刻で、今後も悪化していく見込みです。

国交省の「建設労働者を取り巻く状況について」によると、29歳以下の建設業就業者はわずか約11

対して、55歳以上は約34%と建設業界の人材の高齢化が進んでいます

建設業就業者の高齢化

しかし、実は全産業も平均でも29歳以下の就業者は16.2%、55歳以上の就業者は29.2%と人材の高齢化と若者離れは進んでいます

つまり、若者離れが進んでいるのは建設業だけではないです。ただ「他と比較して若者の比率が低い」と言えます

建設業の若者の減少が顕著

建設業の若者の減少の推移を見ると、全産業と比較して大きく減少しています

他の産業と比較して若者離れが年々進んでいることがわかります。

建設業就業者若年層の減少推移_全産業比較

新規学卒者の離職率は高い(高卒は特に)

高卒者の離職率は48.5%と非常に高いです。全産業の39.6%と比較しても大きな差があります。

しかし、大卒者の離職率は意外にも全産業のより低いです。(全産業:32.4%、建設業:29.2%)

それでも、製造業の18.7%と比較すると高い水準で若者の離職率は高いです。

建設業就業者_若者の離職率

 

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若者離れを防ぐには負荷を減らす努力をすべき

若者離れの抜本的な対策は、人を増やして、1人にかかる業務負担を減らすことだと感じます。

なぜなら、若者離れが進む原因は結局のところ、業務量が多すぎて1人にかかる負荷が大きいことだからです。

例えば、労働時間が長いのは、1人でこなせる業務量の限界を超えているから。

休日が少ないのは、交代で休めるだけの人がいないから。

大きい負荷に対して見合った対価が得られないから若者は辞めていくのです

建設業界の企業は、対価を増やすのではなく、負荷を減らす努力をすべきだと感じます。

 

若者が建設業を辞めた理由

独自のアンケート(22/3/18~22/4/1実施)で若者が建設業を辞めた理由を集めました。

\ スクロール確認→ /

 職種理由1番嫌だったこと良かったこと辞めた後の業界・職種その業界・職種に進んだ理由

20代前半

職人新しい仕事をしたくなった体力が必要。夏場がしんどい

様々なスキルが学べたので

家でDIYが出来る様になりました

サービス業でカメラマン昔からカメラが好きだったからです。

20代後半

ゼネコン上からの圧力に耐えきれなかったから威圧的な人間関係土木の基礎を学習できたこと情報通信業洗練されたイメージがあったから

20代後半

ハウスメーカー

残業が多い。

社員同士が揉めることが多く、

いたくなくなった

先輩後輩の関係性です。

先輩が偉そうにする態度

がいやでした

とくになし電機メーカー 営業職

親戚から勧めがあり、

コネですぐに入社できたから

20代前半

ハウスメーカー残業手当が出なかったので。人間関係広々とした仕事環境メーカーの現場勤務

労働基準法をしっかりと

守る職場だったので。

20代後半

ハウスメーカー休日出勤が多すぎる休日出勤あったらやめてないIT何となくカッコ良さそうだったので

20代前半

職人

休み希望出しても休めないことが

多かった

休めないこと給料がいいこと物流力仕事はいけると思ったから

20代前半

メーカー土日が休日ではなかったから体質が古かった有休が取りやすかったIT友達にすすめられたから

20代後半

ハウスメーカー

残業するのが当たり前の社風が

合わなかった

見積がどんぶり勘定すぎたこと。職人さんと仲良くなったこと保育士子どもが好きだから

20代前半

メーカー

婚約者が居ながらも他県への

転勤命令を出されました。

婚約者がいる旨を伝えましたが、

わかって貰えず、行けないなら

やめろといった言葉を言われた。

飲み会が多いことです。

社風も年功序列といったような

昭和な感覚が抜けていないところ

専門的な知識、技術が身についた事務職

転勤がないことと、

土日休みで安定しているから。

20代後半

職人休みが全くないから朝早いこと技術が身についたことサービス業 受付土日休みだから

30代前半

ゼネコン休日が少ない、人間関係が難しい休日が少ない知識が増えるサービス業・販売職知人の紹介

20代前半

職人

体力的にきつかったから。

体を壊したから。

監督の人扱いが雑であったこと。給料が保証されていたこと。コールセンター

腰が悪くても働くことができる

分野だから。

20代後半

 
ハウスメーカー

残業や休日出勤が多すぎて

心のバランスを崩したため。

おじさんたちからのセクハラ

現場知識など、

自分が家を買う時に役立ちそうな

知識が身についたこと

メーカーの事務職

ワークライフバランスを

取りやすいと思ったから

20代後半

職人労働環境

気難しい人が多くて

仕事がやりにくかったからです。

仕事の完成が目に見えて分かるイベント施工

前職の経験が生かせると

思ったからです。

30代前半

職人

給与が安くて割に合わない

と感じたから

給与が安い事でした

肉体的にも精神的にも

疲れて本当に嫌でした。

特にありませんでした。運送業・経営

運送会社を自身で経営

単純に建設業界にコネがあり

スグに初めやすかった

20代後半

 
ハウスメーカー社風が合わなかった上下関係が厳しい給料がよかったこと食品メーカーの企画・マーケティング食べることが好きだから

20代前半

サブコン

労働時間の長さ

人間関係がギスギスしていること

給与水準が低いことなど

アルコールハラスメント

飲み会に参加しないと

仕事が明らかに円滑に

進まなくなる

膨大なサービス残業

休暇がとりにくいこと

生活インフラなどスケールの

大きな仕事に従事できること

自動車部品メーカー・経営企画

給与水準が1.5倍になったこと

残業が適切に処理されること

20代後半

 
サブコン

休日出勤

日付けが変わるまでの残業

終わりの無い残業完成した後の達成感製造業たまたまそこで募集があったから

20代前半

ハウスメーカー残業

残業が多いだけではなく

休日も少ないこと

(ほぼ週6日勤務)

知識を得られる人材業界・事務

業界→採用されたから

職種→楽だから

20代後半

 
職人休日出勤、人間関係、残業終わりがない残業給料ホームセンター

家から近く残業もなく休みたい時

は休めるから

20代前半

その他労働環境

ちゃんと仕事を教えてもらえる

環境ではなかった

職人さんが優しかったパチンコ店建設業に入る前にやっていたから

20代前半

 
その他残業、人間関係、休日出勤人間関係給料工場・アルバイト母親の職場を紹介してもらったから

20代前半

 ハウスメーカー残業時間が多かった残業時間土日休めた加工業募集していたから

20代前半

 
その他休日出勤、納期がえぐい女性キャリアが少ない給料が高い公務員安定している、残業が少ない

20代後半

その他給与が割に合わなかった為絶対年功序列主義と下積みの強要

筋肉がついたこと

工具の使い方や応用工作が

できるようになったこと

運送業稼げると聞いていたから

20代前半

 
ハウスメーカー他に条件のいい会社があったから残業がとても多い

いろいろな人と関われる

司法書士事務所条件がよかったから

20代後半

職人

日曜日しか休みがなく、医者行けない

自分の時間つくれない。

マナー悪く、ポイ捨て

運転マナーも酷く一緒にいて嫌だった

体が資本で体が丈夫になった

物流業界

AIに仕事奪われそうにないので

人手足りない求人だったから

20代後半

その他

有給を消化することが非常に難しい

日曜日しか休みが取れなかったため

労働時間の長さです

人間関係構築のの時間が豊富にあった

金属加工業精神的にかなり辛い状況であったため突然逃げ出すような形で辞めました

20代前半

サブコン労働環境危険な作業が多い

達成感を味わえる

食品加工・ドライバー車の運転が好きだから

20代前半

ゼネコン建築現場で飯場生活をいじられた事

残業が当たり前の風潮

早く帰る事への不審を抱かれる事

竣工式や完成写真を見た時

運送会社の経営自営業で父の仕事を継ぐ為

20代前半

 
ゼネコン人間関係と社風

今だに女性に対する古い価値観がある

女性に対する差別的な風潮が強かった

元気な現場の方々からの電話を取ること

通信インフラ業界へ・事務職地方の事務職では給料が高かったから

10代後半

職人精神的にも体力的にも体がついていかないと思ったから力仕事が異常だったこと

給料が高かったこと

研究興味があったから

20代前半

 
その他度重なる急な休日出勤休日出勤や連勤が重なり体調を崩した

給料

教育業界、事務職休みがきちんと取れたから

20代前半

ゼネコン営業部門に配属した為、月間のノルマが厳しいので退職しました。体育会系の雰囲気にあまりなじむ事が出来ませんでした。

仕事を受注した時は称賛されて、給料がアップする事が一番良かったです。

電機機器メーカー毎日決まった時間に出勤できるので、精神的な安定を求めて進みました。

20代後半

ハウスメーカー残業時間人間関係

給料

医療系知人の紹介

20代後半

 
ハウスメーカー休日出勤土日に休めないところ

人はよかった

IT派遣会社にすすめられたから

20代後半

ゼネコン一番の内容は仕事に行き詰まりを感じ、新しい業界で仕事をしてみたかったからです大手ゼネコンが強く、チャレンジ精神がない。なんとなく仕事をしている感が否めなかった

人間関係で悩んだことはありませんでした

不動産業界、営業自分で作ってきた建物を、今度は不動産業界の観点から、正しく顧客に売ってみたいと思ったからです

20代後半

職人労働環境と給与面に不満を感じた為休日が決まっているようで決まっていない事が嫌でした。休日を返上してまで仕事をしなければならないのは時代錯誤

特にありませんでした

不動産業界・営業職

安定性。休日返上もなく給与も良かったから

20代後半

職人給与が安く、サービス残業は当たり前。腰も痛めてしまったので辞めました。体への負担が大きいこと。

働く環境が良かった。良い仲間がいっぱいだったこと。

製造業給与が高収入だったことと福利厚生がしっかりしていた。体への負担も考慮しました。

 

労働時間・休日と人間関係を理由に辞めている人が多いです

建設業で働いてよかったことは「知識を得られた」という趣旨の回答が多く、感じたストレスに対して見合った対価ではないでしょう。

転職先はそれぞれバラバラでした。

共通しているのは、建設業では確保できなかった、労働時間と休日を得られる職場へ転職していることが分かります

 

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建設業で若者離れが進む9つの理由

建設業で働くと、労働条件の厳しさから、若者離れが進むのは当たり前と思えてしまいます。

ここでは、アンケートの結果も踏まえて、筆者が建設業で働く中で感じた若者離れが進む理由について解説します。

 

建設業の若者離れが進む理由①休日が少ない

筆者が施工管理をしているときも、休日は日曜のみでした。

建設業全体の平均では4週間あたりの休暇日数は4.90日となっています。

これは、全産業の平均8.92日と比較すると大きな差があります。(※厚生労働省 令和2年就労条件総合調査の概況

他の業界では週に2日は休んでいるのに、建設業は週に1日しか休めない。状況では不満も溜まります。

建設業の休日数

(※国交省「建設産業政策2017+10」)

 

建設業の若者離れが進む理由②超長時間労働

建設業は残業が非常に多いです。筆者も100時間/月以上の残業は当たり前でした

また、5人に1人が月80時間以上の残業をしていると37,000人の調査結果が出ています。(※JCU日建協『2019年時短アンケートダイジェスト』)

建設業の残業時間の分布

JCU日建協「2019年時短アンケートダイジェスト」

 

また、他業界との年間労働時間の差は336時間もあります。これは月の残業が他業界よりも平均28時間も多いことになります。(※国交省『建設業における働き方改革』)

建設業の年間労働時間

国土交通省『建設業における働き方改革』

 

建設業の若者離れが進む理由③そもそも不利な労働条件

建設業は他業界と比べて、労働者に不利な労働条件となっています

その不利な条件とは、"36協定"と"特別条項”です。

"36協定”とは、労働基準法で定められた時間を超えて社員を働かせる場合に締結する協定書です。(時間外労働の上限は原則として⽉45時間・年360時間)

"特別条項"とは、36協定も基準も守れない場合に設ける例外規定で、休日を極端に少なくして働かせるための条項です。

この2つの組み合わせで、合法的に労働者を上限なく何時間でも働かせることができたのです

労働時間上限イメージ(2024年3月まで)

労働時間上限イメージ(2024年3月まで)

2019年4月に労働基準法が改正され、建設業では労働時間の上限規則が2024年4月から施行されますが、他業界の労働条件とは大きな差があります。

労働時間上限イメージ(2024年4月以降)

労働時間上限イメージ(2024年4月以降)

 

建設業の若者離れが進む理由④有給休暇が取れない

建設業で働く人の多くが、有給休暇取得できていません

よこ
筆者も有給休暇を取れないような圧力をかけられたこともあります。

労働基準法第39条では、"有給休暇の取得を抑制するような行い"をしてはらない旨の記載がありますが、有給取得を止めるのは違法であることを理解していない人は多いです。

また、有給取得率は全産業平均56.3%に対し、建設業は44.9%と全産業中2番目に少ないです。(※厚生労働省 令和2年就労条件総合調査の概況

実際の取得日数も全産業と9日も差があります(※JCU日建協『2019年時短アンケートダイジェスト』)

建設業の有給取得日数

 

建設業の若者離れが進む理由⑤在宅勤務ができない

建設業では在宅勤務はほぼできません

緊急事態宣言時(2020年春)には外勤でも約25%が少なくとも週に1回以上の在宅勤務をしていましたが、2020年11月には外勤の約97%がすべて出勤となっています。

残念ながら、建設業の外勤では在宅勤務はほぼできません(※JCU日建協『2020年時短アンケートダイジェスト』)

緊急事態宣言中(2020年春)の在宅勤務状況00

2020年11月の在宅勤務状況

 

建設業の若者離れが進む理由⑥給料が見合ってない

建設業の賃金水準は割に合ってないことがほとんどです

20代前半で年収320万ほど、20代後半で年収360万ほど。

休日日数の多い製造業と比較しても低い水準です

厳しい労働条件に見合った対価が得られないのも若者離れが進む原因のひとつです。

建設業の年代別賃金

 

建設業の若者離れが進む理由⑦価値観のアップデートが遅すぎる

建設業では、未だに古い昭和の価値観が根強く残っています

現代の若者は”仕事とプライベートはしっかり分けたいだけ”ということを理解していません

具体的には「遅くまで働くのが正義」「早く帰るのは悪」「休むのに理由が必要」などと言った、化石のような価値観です。

建設業就業者の37,000人のアンケートでも、前近代的体質が残っていることが、建設業に魅力を感じない原因の2位になっています。(※JCU日建協『2020年時短アンケートダイジェスト』)

この原因は、主に今の管理職クラス。

管理職クラスが古い価値観を捨てられないせいで、今の若者もその価値観を強制されています

建設業に魅力を感じない理由2020

 

建設業の若者離れが進む理由⑧3Kである

建設業界はいわゆる3Kの業界です。

「きつい・危険・汚い」はイメージではなく現実です。

また、この3Kに加えて、新しく「新3K」が使われるようになっています。

「新3K」とは、「厳しい・帰れない・給料安い」を表しています。

建設業の施工管理では、「3K」「新3K」両方が当てはまるので、「6K」とも言われます

関連建設業・土建屋はガラが悪い?イメージ悪い5つの理由を建築士が解説

 

建設業の若者離れが進む理由⑨雇用が不安定

国交省 建設労働者を取り巻く状況についてでも離職理由の1位は雇用の不安定さです。

建設業の給与形態は、"日給月給制"という、勤務日数に応じて給料が決まるケースが多いです

日給月給制では、働けば働くほど給与が増えますが、天候により仕事がキャンセルになることもあります。

過去には、稼ぎたいときに働き、気が向かないときは働かない、といった考えの労働者も多くいました。

そうした背景から、建設業界は労働者を社員として雇用する文化が浸透しておらず、雇用が不安定と言えます

建設業の離職理由

 

建設業界と不動産業界の働き方を比較

結論から言うと、建設業は業務量が多すぎて他業界とは別世界です。

建設業界と不動産業で、働き方の一例を比較してみましょう。

施工管理の1日のスケジュール

  • 5:45 起床
  • 7:00 始業・メール処理
  • 8:00~9:00 朝礼、現場巡回
  • 9:00~ 手配・計画書他
  • 10:00~12:00 業者・施主等打合せ
  • 12:00~ 確認連絡他
  • 13:00~ 昼礼、現場巡回
  • 13:30~ 段取り、手配連絡
  • 14:30~ 検査
  • 16:30~ 現場巡回
  • 18:00~22:30 請求書処理、予算計画
  • 22:30 現場作業終了、戸締り
  • 22:30~23:00 休憩・仮眠
  • 23:00~2:00 施工図修正
  • 2:00 就寝

デベロッパーの1日のスケジュール

  • 6:45 起床
  • 9:00〜 始業・メール処理
  • 9:30〜 設計打ち合わせ
  • 11:30〜 議事録まとめ
  • 12:00~ 昼食
  • 13:00~ 担当現場資料確認
  • 15:00~ 現場総合定例
  • 17:00~ 図面・施工計画書チェック
  • 19:00~ 終業

これほどまでに1日のスケジュールは異なります。

ここまで働き方が異なると、若者離れが進むのも当たり前でしょう

 

政府主導の3つの若者離れ対策

建設業の若者離れは政府も理解をしています。

そこで、政府は建設業の若者離れを防ぐために、3つの対策を進めています。

①建設業界のデジタル化

建設業界の若者離れ・人手不足の解決のために、国交省は”i-Construction~建設業の生産性の向上~"を掲げて建設業の労働状況の改善に取り組んでいます。

i-Constructionの目的は以下の2つ。

  1. 生産性を高めて効率化することにより、労働時間を減らす
  2. スマートな働き方にすることで若者離れを解決する

取り組み事例は以下のようなものがあります。

施工管理の労働環境改善ー建築技術ー01

施工管理の労働環境改善ー建築技術ー02施工管理の労働環境改善ー建築技術ー03

しかし、建築は全てが一点モノのため工業製品と異なり、生産をIT化していくには技術的に高いハードルがあります

その証拠に、国交省は2025年には2割の生産性向上を目指すとしていますが、i-Constructionは現在ほとんど普及していません。

②重層下請け構造の解消

建設業は重層下請け構造も、建設業界の待遇が悪化する原因となっています

下位の下請企業ほど、対価の減少やしわ寄せが発生するからです。

この問題に対し、政府は実質的に施工に携わらない下請企業の排除など(一括請負禁止の明確化)を進めています。

平成17年以降、下請比率は減少傾向にあり、現在は50%ほどとなっています。

下請比率の推移

平成17年以降、下請比率は減少傾向

重層下請構造の改善に向けた取組について:国交省

 

③労働基準法の改正

2019年4月に働き方改革の一環として、労働基準法の改正が行われ、2024年4月には残業時間の上限規則が適用されるようになります。

2024年4月からは、月の残業を45時間以内に抑えることになるはずです。

 

若者離れが進む建設業で働くメリット

では結局、若者離れが進む建設業で働くメリットは何でしょうか?

 

①建設したものが後世に残る

50%以上の施工管理が仕事の魅力として「建設したものが後世に残る」と回答しています※2020年時短アンケートダイジェスト(JCU日建協)

実際、自分が担当した現場が20年・30年と残り、子供や家族に「自分が建てた」と言えるのは魅力があるでしょう。

 

②創造する楽しさや喜びがある

現役施工管理の40%以上が創造することに魅力があると回答しています2020年時短アンケートダイジェスト(JCU日建協)

何もない土地に建設していくプロセスや、建設後の達成感を味わえるのは施工管理ならでは魅力でしょう。

 

③AIが代替となりにくく、今後も残る仕事

建設施工管理の仕事はAIに代替されにくいと言われています(※令和元年版情報通信白書より)

その理由は、施工管理の仕事が、高度な知識と他者との協業が求められる職業だからです。

総務省、ICR・JCERのアンケート調査では、今後3〜5年でAIの導入が進んだ場合でも建設業の業務は減りにくいとされています(総務省・ICR・JCER(2019)「AI・IoTの取組みに関する調査」)

 

④建設業経験は高く売れる

実は建設業の経験は高年収での転職のチャンスも多いです。

なぜなら、建設業経験者は他業界からの需要も高いからです。

2020年度の建設技術者の有効求人倍率は6.26倍建設技術者1人に対して6社以上の求人がある状態です

例えば、不動産デベロッパーでは20代の技術職で転職時年収600万円超えは多くあります。

30代の転職となれば、800万円以上の求人も豊富です。

 

⑤キャリアアップ転職できる

業界内でのキャリアアップもしやすいです

よこ
実際私は20代で職人⇒施工管理⇒デベロッパーとキャリアを積んできました。

キャリアアップ転職に必要な経験年数と実績は転職先の業務により異なりますが、おおよその目安は以下です。

  • 建設コンサルタント:6年以上、主任以上
  • 大手不動産デベロッパー:6年以上、主任以上
  • 新興不動産デベロッパー:4年以上、係員で可
  • 不動産Tech:2年以上、係員で可

建設コンサルタント

建設コンサルタントの場合、設計-施工-行政協議といった大規模な建設PJの舵取り役を担います。

総合的な視点が必要になるので、自分の実務はある程度こなせるレベルの経験と実績は必要になります。

大手不動産デベロッパー

不動産デベロッパーの場合は、技術職の仕事はゼネコンや設計事務所に対して、自社基準に合わない部分を指摘する仕事になります。

自分より経験豊富な取引先に対して、技術的な視点での交渉と説明を行うので、ある程度実務を知っている必要があります。

新興不動産デベロッパー

新興の不動産デベロッパーでも、仕事は大手と変わりありません。

しかし、新興デベの場合はスピード感が早いことと、ある程度担当者の判断に任せられる部分が多いため、若手でも仕事はしやすいです。

不動産Tech

また、不動産Techの場合は実務が建設業と全く異なるため、現場の実績は求められません。

建設や不動産のTech化に活かせる知識を持っていれば大丈夫でしょう。

 

若者離れが進む建設業でも良い労働条件で働くには

若者離れが進んでいる建設業でも、まともな労働条件で働ける企業はあります

おすすめは3つ。

  1. 派遣の施工管理
  2. 改修工事のゼネコン
  3. Tech企業

詳しくは施工管理でもホワイトな企業はこの業種!キャリア12年の元所長が解説を読んでみてください。

派遣企業への就職は選択の自由がある

派遣企業はおすすめです

配属先の希望を出すことができ、労働条件の合わない職種の場合は、配属先の変更を申し入れることも可能です。

また、派遣会社は未経験者の募集も多く、キャリアを積みやすいです

現場配属前に1ヶ月程度の研修を設ける企業が多く、キャリア育成の体制が整っています

建設業で働く中でも、格段に”選択の自由”があります

派遣施工管理のメリット
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転職したい場合の次のステップ

転職するしないは別にして、まずは、転職エージェントから転職求人を紹介してもらうことをおすすめします

なぜなら、自分では見つけられない良い求人を紹介してもらえる可能性が高いからです。

今の生活とは全く違う仕事がすぐ近くにあるかもしれません。

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まとめ|建設業界の若者離れは当たり前

この記事の内容を要約します。

まとめ

  • 建設業は若者離れが深刻
  • 建設業は対価を増やすのではなく、負荷を減らす努力をすべき
  • 労働条件と人間関係で辞める若者が多い
  • 建設業に入るなら派遣がおすすめ
  • まずは求人を見てみる
  • 限界ならすぐ離れてOK

建設業界は若者離れが進んで当たり前の構造です

就職・転職の際にはメリットとデメリットをよく比較しましょう。

 

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