建設業界はブラック企業ばかり。。。
施工管理でホワイトな環境を求めるのが間違っているのか?

そんな悩みに応えます。
- 元職人・元ゼネコン所長
- 元財閥系ディベロッパー技術主任
- 建設・不動産業界で約11年のキャリア
この記事でわかること
私の経験上、施工管理でホワイトな生活は現実的ではないです。




私はゼネコンから財閥系大手不動産デベロッパーへ転職しましたが、そこで感じたのは、「世界が違う!」でした。
デベロッパーはホワイト過ぎて、必死に施工管理でホワイトな環境を探すのがバカらしくなったくらいです。
私の友人がホワイトな施工管理で長く働いていますが、他業界はそれが当たり前だったりしますので、私の飛び込んだ業界も紹介したいと思います。


実際、建設業界からホワイトな環境を求めて、不動産デベロッパーに転職してくる方も多いです。
そこでこの記事では、20代の私がどうやって財閥系デベに転職できたのかも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- 施工管理に疲れた人
- 他業界が気になる人
- ホワイトな生活をしたい人
\ 転職エージェントを見極めるコツ /
参考【転職エージェントの選び方】初心者が失敗しないための8つのポイント解説
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【9割が知らない】失敗しない転職エージェントの選び方|8つのポイントと業界ウラ事情
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目次
正直ホワイトな施工管理は現実的じゃない
これを言ってしまうと元も子もないんですが、残念ながら現実です。
私は経歴と仕事柄、ゼネコンに勤める知人は非常に多い(少なくとも200人以上)ですが、私の知る限りホワイトな生活をしている施工管理職はたった一人です。
そんな友人も、土曜は出勤してますし、場合によっては日祝も出勤しています。


彼以外の知人は、まともに家には帰れていません。

200人以上の施工管理を見てきて、ホワイトと思える友人が1人いたので、ホワイトな施工管理が出来るのは1/200。0.5%の確率。


この確率のソースは私一人ですが、これを全国に広げたところで、確率はあまり変わらないように思います。
つまり、『ホワイトな施工管理に就く』というのは、全く現実的ではない。と言うことです。
施工管理のキャリアを活かせるホワイトな他業界
施工管理の悲惨な現実を見て、私はこんな風に思ってました。

絶望ですね。
ところが転職活動してみると意外と施工管理のキャリアが活きるホワイトな他業界が多いことに気付きます。
施工管理は施工管理職での転職しかないと思い込みがちですが、そんなことは全くありません。
施工管理のキャリアを生かして転職出来る他業界も山ほどあります。
参考【厳選3選】施工管理におすすめの転職先|これ以外はないと断言します!
特にホワイトな環境を求めるのなら、おすすめは私も在籍していたディベロッパーです。
実は、施工管理経験者のディベロッパーへの転職ハードルはさほど高くなく、転職市場では重宝されています。
その理由は2つ
- ディベロッパーには意外と技術者が少ないこと
- 現在は施工管理のノウハウに需要があること
詳しくは、施工管理からディベロッパーへの転職の具体的な手順|知らないと損でも紹介しているので、参考にして下さい。
また、ディベロッパーは労働環境も超ホワイトです。
- 完全週休2日
- 残業30h以下
- 有給休暇を使える(取得率高い)
- 年収も上がる場合が多い
このようにブログを書くことも出来る生活です。

私の施工管理からデベに転職した際の、年収と残業時間の関係については、転職3回で年収4倍にした著者プロフィールで紹介しています。
つまり、施工管理経験者でホワイトな環境を求めているなら、ディベロッパーが最適解だということです。
参考子育てを理由に父親になる私は転職した|元施工管理の転職エピソード03
ホワイトと言われる『派遣』施工管理は心からおすすめしない


絶対に転職してはいけない職種は、『派遣』の施工管理です!
派遣を検討していた人は、【騙されるな!】施工管理の派遣は絶対にNGな5つの理由|業界の闇には必ず目を通しておいてください。
よく派遣企業は残業代も出て休みも取れる。
「施工管理でホワイトに働きたいなら派遣会社で現場に入れば良い」という情報を目にします。
絶対にやめた方が良いです。
理由は、派遣では技術力も知識も身に付かない可能性が非常に高く、自身のキャリアにはならないからです。
具体的なことをお話しします。
派遣社員がゼネコンの人手不足を支えている事は紛れもない事実ですが、その実態は使いっぱしりの安い労働力です。
面倒な雑務は派遣に任せ、正社員は本業に集中できるようにする。
それがゼネコンが派遣を使うメリットです。
正社員が派遣社員を育てる余裕はありませんから、出来て当たり前の業務を振られます。
ですから当然派遣社員は技術力やキャリアになる業務はさせてもらえません。
これでは、技術者としてのキャリアは積むことは出来ません。
派遣会社の営業もお客であるゼネコンに強くは出れないので、不満があっても守ってはくれないでしょう。
例外的に、既に施工管理としてのキャリアを積んでおり、自分で現場を竣工させる実力のある人材は、派遣でも実績を残してキャリアを積めるでしょう。
しかし、若手でこれから技術力を高めたい人にとっては派遣は本心からおすすめしません。
参考2021年に消える!施工管理の派遣の3つのメリット【使い捨てにされないために】
施工管理でもましなホワイト企業はこの業種


結論から言うと、施工管理でもホワイトな業種は私の友人の勤めている会社の業種です。
彼の勤めている会社の業種は、改修工事です。
特にホワイトな条件が多いのはマンション改修とのこと。
理由は、
- 業務量が適量
- 管理する職種も多くはない
- 入居者がいて作業時間に制約がある
そのため、特殊用件がなければ通常業務は定時で終えられます。(これはホント)
ちなみに友人は新卒入社6年目の28歳で改修現場の所長になり、年収は新築戸建て(首都圏)と新車を買えるほどです。(想定年収700万前後と予想)
友人は毎日19時には家に着き、子育てもしています。


ちなみにマンション改修でなくとも現場によって作業時間の規約はあるようで、徹夜や泊まりで仕事をすることはほとんど無いそうです。
参考【最新版】施工管理の激務は軽減されている?本当かどうかを解説
ホワイトで今後も伸びる施工管理

特にマンション改修工事は今後も市場が伸びると予想されています。
理由は、マンション維持管理と改修工事の需要は増え続けているいるからです。
具体的には、マンションの新築着工数は年々減少しているものの、現在(2020年)も分譲マンションストックは右肩上がりで増加中。
昭和の物件と異なり、現在の新築物件は耐震性・耐久性共に高く、スクラップ&ビルドでなくストック活用を前提として設計されている物件が多いです。
そのため、供給数が増大してマンション物件数が多いということは、改修需要のストックも増え続けているということです。

施工管理は業種によってホワイトとブラックがある

ちなみに、施工管理の仕事を選ぶ際に知っておいた方がいいのは、施工管理も業種によってホワイト度・ブラック度は大きく異なります。
それは、業務量と工期が関係しているからです。
例えば新築のマンションや商業施設、プラントなどを建てる施工管理企業の就業状況は往々にしてブラックです。
これは規模も大きく、入る工種も多いため、業務量が膨大になるためです。
3桁の残業は当たり前でしょう。
また新築での建設は権利者の目的が居住や営利目的であるため、竣工期日に間に合わないと莫大な損害が発生します。
工期・予算が厳しくても、竣工日は絶対です。
そのため、施工管理は究極のブラック業種となります。
これに対し改修工事は、工種も限られ納期延長でも損害は比較的小さい工事があります。
つまり業務量も工期も適正なのです。
そのため、改修工事は施工管理でありながら比較的ホワイトな働き方が可能です。
参考【完全版】施工管理がブラックと言われる理由|学校では教えてくれない実態と今後
本当にホワイトな仕事を探す方法

ちなみにですが、本当にホワイトな仕事を探すのであれば気になる会社に勤めている人に実際に聞くのが1番です。


自分の人生を決める重要な情報ですから、友人や知り合いのツテで苦労してでも繋いでもらう価値があると思います。
これを言う理由は、ネット掲示板や求人の情報の信頼度は著しく低いと考えるべきだからです。
この記事の情報も鵜呑みにせず、重要なことは自分で情報収集した方がいいと思います。
そういった生の情報の方が信頼度が断然高いです。
どうしても欲しい情報にたどりつけないときだけ、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントの情報の信頼度は五分五分というところだと思います。
良いエージェントは良いし、ダメなエージェントはダメです。
なぜ?と思う方は、転職の知識がちょっと少なめなので、転職エージェントの選び方|彼らはウラで何を考えているのか?失敗しない8つのポイントは一度読んでおいてください。
一回読むだけで、ダメエージェントに騙されない知識は身に付きます。
ちなみに、私が最近使った中で信頼度の高かったエージェントは、
でした。
上の3つから選べば間違いはないです。
詳しくは『【施工管理向け】転職エージェント厳選5社|忙しくて転職する暇がない人へ!』で紹介していますのでご参考に。

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施工管理でもホワイトな企業まとめ
この記事の内容を要約します。
この記事の要約
- ホワイトな施工管理は現実的じゃない
- ディベはホワイトで施工管理のキャリアも活きる
- 派遣はNG
- 施工管理でもホワイトなのは改修工事
- マンション改修は今後も伸びるのでおすすめ
- まず自分で情報収集⇒転職エージェントはその次
施工管理のキャリアを活かせる他業界もあります。
施工管理のキャリアを活かしてホワイトな仕事なら、断然ディベロッパーがいいでしょう。
当たる確立は低いですが、施工管理でもホワイトな仕事は改修工事でしょう。
ただし、得た情報はそれが正しいか直に確認することが重要です。
それでもダメなら転職エージェントという考えが良いです。
繰り返しになりますが、もしエージェントを使うなら
はおすすめです。
ネット情報を信用しすぎず、是非自分で行動していきましょう。
参考【第二新卒におすすめ】転職エージェントの選び方・使い方のコツ
著者の経歴
よこりょー