目次
施工管理を辞めた人はどんな理由で辞めたの?
自分の考えている理由で辞めるのは世間的にどうなんだろうか...
施工管理を辞めたいと思っているけど、結局施工管理を辞めてよかった?

そんな悩みにお答えします。
この記事で分かること
実は筆者が施工管理を辞めた理由はみなさんと同じかと思います。
施工管理を辞めた筆者も同僚も、

という理由です。
なので、すぐ辞めるのはどうなんだろうか...
つらいから辞めるって理由はどうなんだろうか...
とかの辞める理由は気にしなくても大丈夫です。
この記事では筆者と同僚が「施工管理を辞めた理由」から、「転職した後の生活や転職先」も詳しくお伝えしますので、参考にしてみて下さい。
- 建設・不動産業界キャリア13年
- 元職人、元施工管理所長、元財閥系デベロッパー(転職3回)
- 一級建築士・一級建築施工・宅建士ほか
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施工管理を辞めてよかったこと
結論から言うと、施工管理を辞めてよかったです。
なぜなら、辞めたことで得たものが多かったから。
施工管理を辞めてよかったことは以下の8つです。
施工管理を辞めてよかった8つのこと
- 残業時間が極端に減った
- 土曜・祝日が休めるようになった
- 家族と過ごせる時間が増えた
- 時間を何に使うか自分で選択できるようになった
- 年収が上がった
- ストレスがかなり減った
- 転勤がほぼなくなった
- 健康になった
①残業時間が極端に減った
施工管理を辞めて、残業時間が極端に減りました。
毎月125時間以上は残業してましたが、辞めてからは平均で25時間くらい。
毎日1時間程度の残業で帰れるようになりました。
②土曜・祝日が休めるようになった
施工管理を辞めたら、普通に土曜・祝日が休めるようになりました。
施工管理のときは、土曜祝日を稼動させている現場も多くありました。
それが今ではしっかり休むことが出来ています。
③家族と過ごせる時間が増えた
施工管理のときは、家に帰っても家族の寝顔しか見れず、会話も出来ませんでした。
朝も家族が寝ている時間に家を出ていましたので。
それが今では、妻より早く家に帰り、子供のお迎えに行ける日があるほど。
夕飯や朝食を一緒に食べることも出来ます。
④時間を何に使うか自分で選択できるようになった
施工管理を辞めて本当によかったのは、時間の使い道を自分で選択できるようになったことです。
仕事以外の時間を、勉強にあてるのか、家族にあてるのか、自分の趣味などにあてるのか。
施工管理のときは選択の自由がなかったので、辞めてよかったと感じています。
⑤年収が上がった
施工管理を辞めてよかったことのひとつに、年収が上がったことがあります。
意外かもしれませんが、施工管理から転職して年収が上がることは珍しくありません。
筆者は不動産デベロッパーへ転職しましたが、1.2倍~1.5倍ほど年収はアップしました。
⑥ストレスがかなり減った
施工管理を辞める前は、仕事をさばくのにいっぱいいっぱいで、気持ちにもまったく余裕がありませんでした。
施工管理は、理不尽なことやパワハラなど、ストレスが溜まる要素が多くありすぎでした。
施工管理を辞めてからは、ストレスもかなり減り、いつも機嫌よく過ごせるようになりました。
⑦転勤がほぼなくなった
施工管理のときは、全国勤務だったので、現場配属ごとに転勤の可能性が多くありました。
転勤の場合はより家族との時間も無いですし、手当てがあっても二重生活で経済的にも大きく損です。
施工管理を辞めて、転勤のリスクがほぼなくなったのは、よかったです。
⑧健康になった
施工管理を辞めてよかったのは、何より健康になったことです。
睡眠時間を確保できる、食事もしっかり摂れる、接待や飲み会の回数が減った、タバコを辞められた。
心身のストレスが減ると、よく眠れてタバコやお酒も自然と辞めることができました。
家族も施工管理の激務っぷりを見て筆者の体を心配していたので、辞めてよかったです。
筆者が施工管理を辞めた4つの理由とその後

ここからは筆者が施工管理を辞めた理由を紹介します。
施工管理を辞めた理由
- 時間
- 年収
- キャリア
- 目標の達成
施工管理以前は職人として現場で働いていたので、建設業の激務さは理解をしてましたが、それでも施工管理は想像以上のキツさでした。
施工管理の実態
もちろん仕事をする中で早く転職したいと思うこともたくさんありました。
そんな筆者が経験した、施工管理の実態もご紹介します。
施工管理の実態【経験談】
- 休みはなく、超長時間労働
- 休みは取りたくても代わりがいない
- 業務量は多い
筆者は中堅・中小クラスのゼネコンで、小規模・少人数の現場が多かったです。
そのため、事務仕事・施主対応も全て自分で行い、長時間労働で休みなく、膨大な量の仕事をこなしていました。
サービス残業も多く、正直「年収もわりに合わないなぁ」と感じていました。
今から施工管理を検討している人手、ホワイトな環境を求めている人や、施工管理に向いてないと思う人は、「施工管理はやめとけ」と思います。
その理由は以下の記事を確認いてください。
関連記事施工管理がやめとけと言われる7つの理由|6年経験者が本気のアドバイス
辞めた理由1 時間
施工管理はとにかく、自分の時間がなかったです。
辞める直近2年間くらいは、残業時間の平均が125時間越えでした。
最後の現場では、帰宅できるのは平日1日と日曜日だけ。
新婚なのに、帰っても妻の顔を見れるのは寝顔だけと言う日がほとんど。

結局、会議や社内向けの書類作成が大量にあったり、上司への報告業務が多かったりと、大変な割りに新しい知識やスキルは身につかない。
一方で外に目を向けると、色んな講習に参加して新しい技術を身につけているなど、他の職種の同世代は自己投資に時間を使っていたりします。
この、時間を搾取されている感覚がどうしても我慢できませんでした。
そしてこの状況が今後も続くと判断したため、「そろそろ転職のタイミングかな」と思いました。
辞めた理由2 年収
施工管理は"責任の重い業務”とそれにかかる"業務時間”の割りに、年収が少ないと思います。
結局、年収は残業で稼ぐのが通常でした。
とは言っても、月に100時間も付けられません。
実際につけていた残業は40時間。それを越えると上長承認が必要になるシステムでした。
参考働き方改革でサービス残業は増加|建設業の残業上限と対策法
仕事を時給に換算してはいけないのですが、時給に換算すると600円程度です。
大手ゼネコンならまた年収は違うのですが、中小ゼネコンの施工管理ではこの年収が実態です。
参考20代施工管理の年収まとめ|大手と中小でこんなに差がある
生涯この時間と年収で働くとのは考えられませんでした。
早く必要なスキルを身につけて、高年収でホワイトな企業に転職。そして、時間を自由に使えるようにしたいという思いが強くありました。
辞めた理由3 キャリア
筆者が施工管理を辞めた理由の3つ目は、キャリアアップ転職ができるまで経験を積めたからです。
施工管理はある一定の業務をこなせるようになると、それ以上のスキルアップがしにくくなる職種という特徴があります。
なぜなら、技術と経験が高まるにつれて、内向き(社内向き)の業務が増えていくからです。
具体的には、社内報告や社内会議など。
「なんだか成長が止まってきたなぁ。」と感じていたら、それは転職のタイミングかもしれません。
辞めた理由4 目標の達成
施工管理をしていた目的は、不動産デベロッパーや建設コンサルへの転職のためのスキルアップでした。
そのため、以下の2つの目標が達成されたため、施工管理を辞めて転職する決断をしました。
施工管理の目標
- 現場所長として実績を残す
- 条件の良い転職先を見つける
目標としていた所長ができるまで施工管理として成長したので、条件の良い求人の紹介を転職エージェントにお願いしました。
そこで、良いポジションへの採用が決まったため、施工管理を辞めて転職したというわけです。
このときの転職の条件は「施工管理のキャリアが活きること」「転職後も市場価値向上を見込めること」「年収UP」「子育て可能な働き方ができること」でした。
その後の生活
筆者の転職後の仕事は、不動産ディベロッパーの建築職です。
年収も上がって残業も月20時間以内です。
在職しながらでは人生初めての有給を使い、妻より早い帰りなら夕飯を作って待つ。
子供も生まれ、施工管理では出来なかったであろう子育ても出来ています。
施工管理からは想像も出来なかった生活です。施工管理から転職した生活はホワイト過ぎて世界が違います。
ちなみに、候補としていた転職先はこちら▼
より高年収でゆとりのある生活ができて、市場価値も高められる仕事を目標にするならおすすめの職種です。
同僚が施工管理を辞めた2つの理由とその後

同僚の場合は上司のパワハラがだいぶキツかったと思います。
使えない。向いてない。辞めちまえ。の三段論法で、辞めさせた人数は私が知るだけでも4人。
当然、その上司は支店の一人現場へ異動になりました。
同僚はその中でも頑張っていましたが、結局施工管理を辞めました。
現在はホワイトな企業でしっかりキャリアアップしています。
辞めた理由1 人間関係
これは正直どの仕事でもありますが、施工管理は少人数で現場を動かします。
それに他の仕事よりも業務時間が長くなるため、現場の人間と関わる時間は非常に長いです。
同僚は1日15時間~18時間くらい。帰れない日が続けば24時間~48時間以上問題の上司と一緒にいたのです。
人間関係にストレスがあったので、精神的負荷が凄く大きかったと言います。
参考施工管理は何が大変?理由7選と5人の体験談【年収とキャリア】
辞めた理由2 休みも休まらない
これも現場を持っている以上致し方ないことなのですが、休みの日に台風など来るようであれば、当然現場待機です。
台風でなくても強風や大雨でも、足場の倒壊や資材の飛散、冠水など、管理しておかなければいけないことは山ほどあります。
同僚はそのため、休みの日も現場へ行っていました。
段取りが悪いのは否めませんが、「そういう心配をするくらいなら現場へ行ったほうが楽だった」と言います。
最近もありましたが、もし現場の資材が落下し、その下の歩行者に当たれば死亡事故は免れません。
その責任は施工管理にあります。業務上過失致死という刑事罰になる可能性もあります。
同僚は「自分には責任が重過ぎる。」「仕事としてリスクが大きすぎる。」
と言っていましたが、まさにその通りだと思います。
その後の生活
今でもその同僚とは会いますが、仕事はビル管理に転職をしています。
休みはシフト勤務なので不定期ですが、必ず休めます。
残業も30時間程度で、自分の時間も十分取れているそうです。
年収は一時下がったものの、転職後3年目から元の年収は超えてきています。
今後もストックの維持管理ビジネスは需要が高まるので、キャリアの積み方としては長期視点で考えていると同僚は言います。
私もそのキャリア戦略には大いに賛成です。
参考建設業は終わってる?6つの理由と将来性と辞めるタイミング|元所長が解説
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建設業に未来はない?終わってる6つの理由と辞めるタイミング|元所長が解説
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施工管理を辞めたいなら辞める準備をする

理由はどうあれ、辞めたいなら辞める覚悟を決めましょう。
そして辞める準備をしましょう。
辞める準備については、この記事を参考にしてもらえると上手く辞められると思います。
参考つらい施工管理から抜け出す行動とは?働き方改革では変わらない!
ちなみに施工管理は今、デベロッパーへ転職しやすい時期です。
デベロッパーに転職してきている人の転職方法をまとめているので、デベロッパーに興味のある方は参考にしてみてください。
参考【完全ガイド】デベロッパーに転職するには?|求人が見つからないときの対処法|技術転職者9人の答え
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【完全ガイド】同僚15人の大手不動産デベロッパーへの転職方法を公開
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精神的に限界ならすぐに辞めてもいい
仕事をすぐに辞めてもいいのかどうかについては、様々な意見があります。
しかし、すでに精神的にキツく、限界と思うほどであれば、「すぐ辞めてもいい」と筆者は思います。
その理由は、限界だと感じている状態は、あなたの人生を会社に搾取されてしまっているからです。
限界と感じながら建設業で働くことは、あなたの人生にとって大きな損失です。
すでに精神的にキツく、限界と思うほどであれば、「すぐ辞めてもいい」でしょう。
もし、自分で逃げ出す勇気が持てないなら、退職代行業者(男の退職代行がおすすめ)に依頼するのもありです。
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本当にツラい方は、自分の身を守るためにも検討してみてください。

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施工管理を辞めた理由|まとめ
施工管理を辞める理由は人それぞれあると思いますが、私は辞めることには賛成です。
おはようございます☀️#転職したい 人には転職すべき理由がちゃんとある❗
その理由が「#お金」でも「#やりがい」でも「#人間関係」でも何でもいい。
どれかが欠けていて、辞めたいと思うなら、良い仕事は出来ないし、充実した生活も送れない。つまり、意外と感情は間違ってない❗
— よこ|施工管理の「転職」の人 (@yoko_tenshoku) January 18, 2020
そして辞めるときにはしっかり戦略を練りましょう。
応援しています。
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『ビルキャリ.』は、不動産デベロッパーの中の人(管理人)が同僚や自身の経験を元に建設業界のリアルを発信するブログです。

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参考施工管理は本当に地獄か|思考停止が一番危険【自分の人生を考えるべき】
よこ
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