目次
転職や就職を考えてはいるんですが、中途採用されやすい時期はありますか?
転職しやすいタイミングがあれば、その時期に転職活動をしたいです。
こんな疑問にお答えします。
この記事を読めば、
- 中途採用の動向
- 時期別の中途採用の特徴
- ベストなタイミングを見極めるポイント
がわかり、転職のモヤモヤが解消できるようになります。
転職を考え始めている人の中にも、「いつ転職活動すべきかわからない」「転職しやすい時期はあるの?」といった疑問を抱えている人は多くいます。
それは、「転職を失敗したくない」という思いが少なからずあるからでしょう。
失敗しないためには、中途採用市場の動向を知ることが重要です。
実は、中途採用のされやすさは時期ごとの求人数や転職者数により変わります。
そこでこの記事では、どの時期が転職しやすいのか、筆者の3回の転職経験も踏まえて解説します。
特に、いつ転職しようか悩んでいる方には有益な内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
こんな方におすすめ
- 転職を考えているがまだ行動していない
- 転職が難しい時期に活動して損したくない
中途で採用されやすいベストな時期はある?
中途採用されやすい時期は、企業の採用が活発になるタイミングです。
一般的には、3~4月、9~10月。この時期は中途採用で入社する人数が多い時期となっています。
なぜなら、年度変わりによる異動や組織体制の変更や、年度区切りで退職する人も多く、人材が流動的になるタイミングだからです。
この時期に転職を成功させるには、入社の約4ヶ月前となる12月や6月頃から転職活動をスタートするのがおすすめです。
理由としては、転職求人が出揃う前に転職活動を始めることで、他の転職者より優位に転職活動を進められるからです。
具体的には、中途採用の選考期間には3ヶ月程度の期間を要すため、1月や7月頃から求人募集をかける企業が増えます。
ボーナス後は転職活動を始める人も増える
夏季・冬季の賞与の後となる1月や7月は転職活動を始める人も増えるため、競争率も上がります。
出遅れると良い求人は他の転職者で枠が埋まってしまう可能性もあります。
中途で採用されやすい時期としては、ライバルの増える1月、7月より前の6月や12月が良いでしょう。
ただし、中途採用でも、未経験職種への転職を考えている場合は、競争率が上がると不利になるため、後述する4月や5月に転職活動をするのがおすすめです。
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転職のタイミングは人それぞれ!おすすめの2つの時期
中途採用されやすい時期はありますが、実はおすすめの転職のタイミングは人それぞれです。
それは、転職のタイミングは、生活にも大きく影響するからです。
どのようなタイミングで転職活動を始めるのがおすすめか、決め方をご紹介します。
転職のタイミング①長期休暇の時期に始める
長期休暇の時期に転職活動を始めるのがおすすめです。
なぜなら、転職活動の初期は多くの時間が取られるからです。
具体的には、求人検索、エージェントとの面談、希望条件整理、履歴書作成、職務経歴書作成など、思っている以上に多くの作業があります。
仕事をしながらだと思ったように転職活動ができず、挫折してしまうこともあるでしょう。
転職活動はサイト登録やエージェント面談をしたからといって、すぐに転職しなければいけないものではありません。
GWや年末年始などの長期休暇から調整の難しいエージェントとの面談を済ませ、求人が出始めた7月や1月のタイミングで活動を本格化すると、バタバタして大変な退職・転職を避けられます。
転職のタイミング②ライフイベントで決める
ライフイベントも見越して転職のタイミングを決めましょう。
転職の検討はどうしても"仕事"のキャリアプランばかりに目が行きがちです。
しかし、仕事と生活は密接に関係しているので、ライフプランを元に転職を検討した方が、仕事も生活も満足度が大きく変わります。
この場合は、1年や2年といった長期的なスパンでの検討になることが多いです。
例えば、「来年には子供が生まれるから、今のままでは子育てができない。来年までに時間を確保できる仕事に転職しよう」など。
ライフプランは人により様々ですので、転職のタイミングも人によりそれぞれになります。
「キャリアアップを目指す」「家庭を優先する」など、自分の価値感を振り返って、本当に大切にしたいことを軸に転職の時期を決めていきましょう。
月別の中途採用の求人数と動向
ここでは、一般的な中途採用の動向を月別で解説します。
1年間でどのように転職市場が動いているのかを把握すると、転職活動もスムーズになりますので、確認しておいてください。
1月:増
転職の求人が増える時期です。
理由は2つ。
企業側は、新年度の組織変更に合わせて人材採用したい意向と、2月以降の新卒採用の本格始動前に中途採用を固めたい意向があるためです。
さらに、企業は人材採用を年間計画に基づいて実施していることが多いですが、12月までの実績で計画に満たない場合は、中途採用枠を増やして募集することもあります。
ただし、1月は冬のボーナス取得後であり、年末年始を超えて、区切りの良いタイミングで転職しようと動き出す求職者も増えます。
求人数も求職者数も増えるので、多くの求人を見れますが、採用が決まって求人が無くなるのも早い時期です。
2月:普
2月は企業にとっては4月入社の中途採用を進めるギリギリのラインです。
求人数は増えにくいですが、1月から採用選考している4月入社求人に滑り込むことができる最後のタイミングとなります。
採用計画が3月度締めであることを考えると、短期間で内定を出してもらえる可能性があります。
ただ、現職の引き継ぎ・退職の手続きを考えると、4月入社を前提に2月に転職活動を始めるのは、かなりタイトなスケジュールになるためおすすめしません。
3月:減
3月は求人は多くない時期で、企業側も中途採用はじっくりと選考を行っていきます。
理由は、年度末で人事が忙しいことと、4月入社の中途採用・新卒採用者が一段落しているからです。
3月から転職活動を始める場合は、5月のGW明けや6月以降の入社が多くなります。
4月:減
4月は基本的には求人数は少なく、各企業中途採用の意欲も低い時期です。
理由としては、年度の始まりで、年度末で企業の採用計画は一区切りついているからです。
しかし、例外的に中途採用を出している企業もあります。
それは、計画通りに人材確保ができなかった企業、新卒社員がすぐに辞めてしまい第二新卒を採用したい企業です。
第二新卒の場合は、新卒想定での採用となる場合が多く、未経験職種へのキャリアチェンジのチャンスになります。
ただし、人員確保ができない企業や欠員の出る企業は注意が必要ですので、応募の際は必ず転職エージェントに募集の背景を確認するようにしましょう。
5月:減
5月も求人数は少なくなる時期です。
4月同様に、新卒採用が計画どおりに進まずに継続募集している場合や、欠員の出た企業は積極的に採用活動をしています。
企業側としては、「良い人材がいればすぐに採用したい」時期でもあるため、内定は出やすい時期です。
"未経験可"の求人が相対的には増える傾向にあり、キャリアチェンジを狙うには良い時期ですが、企業の見極めには十分注意が必要です。
6月:増
6月は求人が増え始め、中途採用の活動が活発化し始めるため、転職活動を始めるのにおすすめの時期です。
その理由は3つ。
①第1四半期が終わり第2四半期以降の体制を整えようとするタイミングであること、②夏季賞与の支給後に退職する人材の補充、③新卒の研修の終わりが見えてくることです。
複数の要因から、人材募集を再開する企業も増え、求人も増えてくる時期と言えます。
6月になってからのおすすめの転職活動の始め方は、まずは転職エージェントもしくはスカウトサイトで求人紹介を受けることです。
6月から求人が増えることを考えると、良い求人はすでにエージェントやスカウトサイトに登録している人へ、先に紹介されていきますので、求人紹介を受けるのが遅くなればなるほど良い求人はなくなっていきます。
転職サイトで求人検索や自己分析はあとからでも出来ますので、6月になったらすぐに行動した方が良いでしょう。
7月:増
7月は10月入社に向けての採用活動が活発化する時期です。
10月入社を想定した求人も出揃って、いよいよ本格的に採用選考が進みます。
8月中旬を内定獲得の目標として、9月に引き継ぎと退職手続きを済ませられるスケジュール感で転職活動に臨むと良いでしょう。
8月:減
10月入社のギリギリのタイミングで求人は多くありません。
その理由は、10月入社の中途採用が大詰めを迎えるタイミングでだからです。
また、企業の夏季休暇と重なるため、休暇前からの転職活動は応募や選考のスケジュール調整に気を使うこともあります。
こういった理由から、この時期は転職希望者も減る傾向にありますが、その分ライバルが減りますので、良い求人があればチャンスの時期でもあります。
夏季休暇中に転職を検討し、行動し始める転職者もいるため、8月頭から求人紹介を受けておくことで、ライバルより選考することが出来ます。
9月:増
9月は1月入社の中途採用の募集のための求人が出始める時期です。
その理由は、上半期の決算を向かえる9月には、下期の人員体制の方針が固まるからです。
9月は下期以降に即戦力として人材を採用したい企業が多いことから、経験を活かしたキャリアアップの転職を目指す人に適した時期と言えます。
また、1月の転職を目指す人は、10月から転職活動を始める人が多いため、9月から転職活動を始めると選考を有利に進めることができます。
10月:増
10月は1月入社の中途採用が本格化するタイミングで、求人が出揃います。
理由は、下半期のスタートであり採用計画の折り返しの時期だからです。
上半期の総括を活かして、採用を強化する企業も出てくるでしょう。
即戦力を求める企業も多く、同業種・同職種でキャリアアップを図りたい方にはおすすめの時期です。
ただし、スケジュール的には余裕はありません。
1月入社を想定している企業が多いため、有給を消化したい場合などは入社時期の交渉が必要になります。
11月:減
11月は求人数は多くなく、出てくる求人の多くは3月~4月の入社を想定している可能性が高いです。
1月入社を想定している求人の場合は、急ピッチで内定が出ることもあります。
ライバルは少ない時期なので、良い求人があればチャンスです。
また、スケジュール的にも4月入社まで5ヶ月あり、まずは求人の検索など、転職活動の準備期間に適した時期です。
12月:減
12月は中途採用の求人が減る傾向にあります。
理由は、年末で企業は忙しいこと、年明けから募集を開始するため一旦採用選考を止めることがあるからです。
ただし、計画的に採用活動を進めている企業は12月でも募集をしていることがあります。
年明けから転職活動を始めようと考える人も多いため、1月は転職エージェントも忙しくなります。
エージェントに手厚く対応してもらえる12月から、サイト登録やエージェントとの面談を済ませておきましょう。
12月は転職活動の準備期間に当てておけば、年明け以降の転職活動がスムーズに進められるのでおすすめです。
転職活動のスケジュール
転職活動のスケジュールは平均3ヶ月と言われます。
しかし、企業をしっかり選び、有給を消化して退職したい場合は、最低4.5ヶ月は見ておいた方が良いです。
おおむねスケジュールは以下のようになります。
1ヶ月目:情報収集・自己分析
2ヶ月目:書類の作成と応募
3ヶ月目:面接・内定
4ヶ月目:退職申し出と引継ぎ
5ヶ月目:有給消化、退職・入社
という流れです。
応募を始めると退職まではあっという間なので、逆算しておかないと有給を消化できずに入社となる可能性もあります。
最初と最後に余裕を持ってスケジューリングすることをおすすめします。
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中途採用スケジュールを見越した、おすすめの転職活動を始動する時期
転職活動を本格的に始動するのにおすすめの時期は、5~6月(10月入社)、11~12月(4月入社)です。
理由は、7月や1月に求人が増えて中途採用選考が活発化する前に転職準備を整えられることと、5月や11月のライバルの少ない時期に良い求人を見つけられるチャンスだからです。
ただし、転職サイト・スカウトサイトやエージェントとの面談をこの時期まで待つ必要はありません。
面談さえしておけば、求人紹介を受け続けられるので、良い求人を見つける可能性も高まるからです。
忙しくてバタバタした転職活動にならないよう、余裕を持ってスタートしましょう。
あなたにおすすめの転職サービスを診断できます。
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転職のベストタイミングを見極めるための4つのポイント
転職のベストタイミングは人それぞれです。
ここでは、自分に合った転職のタイミングを見極めるためのポイントを解説していきます。
①年代別の転職のしやすさの違いを知る
年代別に中途採用されやすい求人と採用されにくい求人は異なります。
なぜなら、年代別にキャリアの経験値や、求められるスキル・ポジションが違うからです。
それぞれ年代別の転職における有利な点と不利な点を確認していきましょう。
横スクロールでチェック→
年代 | 有利な点 | 不利な点 |
20代 |
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30代 |
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40代 |
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自分の年代の有利な点、不利な点を理解した上で、求人の特徴と合った時期に転職活動をスタートすると良いです。
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②退職までの期間を逆算する
転職活動は在職中に行う方が多いでしょう。
つまり、退職にあたっての業務の引継ぎや退職手続きの期間も見越して転職活動をしなければなりません。
また、退職時にトラブルにならないよう退職の意思を伝えるタイミング、引継ぎ期間、有給消化などを逆算しましょう。
法令上は2週間前までの退職の意思を伝えれば良いですが、それではトラブルの元です。
余裕を持って2ヶ月前には直属の上司へ意向を伝えましょう。
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③勤続年数
勤続年数も中途採用のされやすさに少なからず影響はあります。
短い期間で転職を繰り返している場合、企業側が応募者を敬遠するケースも少なくありません。
ただし、第二新卒の場合は勤続年数を気にする必要はありません。
なぜなら、第二新卒は新卒扱いでの採用が前提となるからです。
2年に満たない在籍期間が続いている場合は、一度立ち止まって、転職エージェントに相談してみましょう。
④賞与
年収面で考えると、賞与の前月に転職をするのはあまりおすすめしません。
5月などの賞与支給前に転職をすると、半期分の賞与を受け取れなくなります。
ただし、キャリアの浅い方や賞与の額が大きくない場合は、賞与に固執せず良い求人に応募できるタイミングで転職した方が良いでしょう。
求人は見逃したら取り戻すことはできません。
避けておきたい転職のタイミング
転職にも避けておきたいタイミングはあります。
その代表例を紹介するので参考にしてください。
①失業手当てを受け取ってからの転職
在職中の転職でなくとも、「一度退職して失業給付を受け取ってから転職したい」「少しゆっくりしてから転職したい」と考える人も少なくありません。
しかし、退職してからの転職はおすすめしません。
その理由は、退職してからの期間は選考している企業からすれば、ブランク期間と捉えられるからです。
採用面接の際、退職し失業給付を受けている期間に何をしていたかを説明する必要が出てきます。
具体的には「なぜ在職中に転職活動をしなかったのですか?」「転職先が決まる前に退職した理由はなんですか?」などです。
これらの質問にしっかり答えられない限り、先に退職をしてしまうのはおすすめしません。
②住宅ローン審査前の転職
住宅ローンの審査前は転職は避けた方が良いです。
なぜなら、住宅ローンは信用を勤続年数で審査されるからです。
転職後すぐは住宅ローンの審査が通らない可能性が高くなります。
住宅の購入を検討している人は、審査が通るまで転職は控えたほうが賢明です。
ちなみに、審査が完了して支払いを始めていれば、転職しても問題ありません。
中途採用されやすい時期は転職のプロにも相談しましょう
結局いつ転職活動すればいいのか分からない。という場合は、転職エージェントを活用してみると良いです。
なぜなら、転職エージェントの持っている求人は"非公開求人”も多く、条件の良い求人が隠れていることがあるからです。
転職エージェントは自力では見つけられない"非公開求人"を持っていますから、今まで仕事を探してもピンと来なかった人でも、紹介された求人が魅力的で興味を持つことは良くあることです。
転職エージェントは上手く利用すれば、良い転職に成功する可能性も高まります。
あなたにおすすめの転職サービスを診断できます。
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中途採用されやすい時期|まとめ
中途採用され安い時期はあるの?意外と多くの人が感じる疑問です。
時期にこだわらず、思い立ったタイミングが転職活動を始めるべきときです。
- 転職3回(元職人・元ゼネコン所長)
- 建設・不動産業界でキャリア14年目
- 一級建築士・一級建築施工管理・宅建士ほか
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有料職業紹介(許可番号:13-ユ-316606)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社ゼネラルリンクキャリアが運営しています。
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