不動産業界の転職

デベロッパー業界の大手9社とは?平均年収や大手社風の違い・就活に役立つ資格まで徹底解説!

【図解】不動産業界の職種|大手ディベロッパー社員が解説

目次

デベロッパー業界の大手はどこ?
デベロッパーに転職するにはどんな資格が役立つ?
デベロッパーの平均年収を教えて

こんな疑問にお答えします。

この記事でわかること

  1. デベロッパー業界の概要
  2. デベロッパー業界の大手9社
  3. デベロッパーの業務内容
  4. デベロッパーに求められる資質
  5. デベロッパーへの転職で有利な資格

デベロッパーは、不動産業界の中でも人気の高い業界で、多くの学生や転職希望者が目指しています。

しかし、デベロッパー業界の業務内容やゼネコンとの違いなど、いまいちよく理解できていないという方もおられることでしょう。

この記事では、予備知識のない方でも理解できるよう、デベロッパー業界についての基礎知識から就活に役立つ情報まで取り上げています。

デベロッパー業界に興味がある学生や就活生、ゼネコンやその他業種からの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

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デベロッパー業界とは?

ここでは、デベロッパー業界とはどのような業界のことを指しているのか、またデベロッパーの種類や違いについて、簡単に説明します。

デベロッパーの業界概要

デベロッパー業界とは、不動産業界の中でも「企画・開発」事業を主とする業界のことです。

企画開発事業は、土地の取得・開発計画・建物の設計/施工、販売・賃貸など、不動産のライフサイクルのほぼすべてを担っています。

デベロッパーは、駅ビルや商業施設、オフィスビル、マンションなど、さまざまな規模や用途の不動産を開発します。

また、都市開発や社会インフラ整備にも貢献し、都市の景観や機能を左右する重要な役割を担っています。

デベロッパーの種類

デベロッパーには、大きく分けて「総合デベロッパー」と「専門デベロッパー」の2種類があります。

総合デベロッパーは、住宅や商業施設・オフィスビル・ホテルなど、さまざまな不動産を企画・開発する企業。

専門デベロッパーとは、特定の不動産に特化し、住宅や商業施設など、一つの分野に強みを持つ企業です。

デベロッパーの種類によって、事業の規模や内容、顧客のニーズ、競争環境などが異なります。

デベロッパーとゼネコンの違い

デベロッパーとゼネコンは、不動産・建設業界において密接な関係にあります。

ゼネコンは「ゼネラル・コントラクター」の略で、総合建設会社のことです。

ゼネコンの主な業務は建設工事を請け負うことです。

デベロッパーの依頼を受けて建物の建設や建築工事を行います。

ゼネコンはデベロッパーのパートナーとして、デベロッパーと協力しながら建物を完成させます。

とはいえ、デベロッパーとゼネコンは、不動産業界や建設業界において異なる役割を果たす事業者です。

デベロッパーは土地や街の開発業者であり、主に企画や販売に携わります。

一方ゼネコンは総合建設業者で、建築・土木工事やエンジニアリングを手掛けています。

デベロッパーの顧客は企業や行政、自治体などであり、ゼネコンの顧客はデベロッパーや官公庁などです。

デベロッパー業界の大手10社と平均年収

デベロッパー業界に興味を持っている人にとって、企業選びは重要な課題です。

ここでは、大手デベロッパー10社を比較していきます。

三井不動産

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

三井不動産

2兆2691億円(2023年3月末時点)

1269.2万円

総合デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

三井不動産は、日本の不動産業界のトップ企業です。

三井グループの一員として、国内外で多くのプロジェクトを展開しています。

オフィスビルや商業施設・リゾートや物流施設・住宅など、さまざまな分野で高品質な不動産を提供。

特に都市開発や再開発に力を入れており、東京駅前や大手町などのランドマーク的な施設を手掛けています。

また、ニューヨークや中国や台湾などの海外市場でも活躍しており、2025年前後には海外事業の利益を全体の30%にする目標を掲げています。

飯田グループホールディングス

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

飯田グループホールディングス

1兆4398億円(2023年3月末時点)

801.7万円

その他デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

飯田グループホールディングスは、住宅やマンションの開発を専門とするデベロッパーです。

住まいづくりのプロフェッショナルとして、お客様の満足度の高い不動産を提供しています。

分譲住宅の販売棟数は全国でトップクラスで、国内の約30%のシェアを持っています。

マンション事業では、「プレシス」「センチュリー」「サンクレイドル」などのブランドを展開。

お客様のニーズに応えるオーダーメイドの住宅やマンションを提供しています。

また、木材の安定調達のために、大規模な森林資源の取得にも取り組んでいます。

海外市場での事業展開も進めており、中長期的に成長が見込まれるエリアでのプロジェクトをおこなっています。

三菱地所

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

三菱地所

1兆3778億円(2023年3月末時点)

1246.3万円

総合デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

三菱地所は、日本の不動産業界のトップ企業です。

三菱グループの一員として、国内外で多くのプロジェクトを展開しています。

オフィスビルや商業施設、ホテルや住宅など、さまざまな分野で高品質な不動産を提供

特に、都市開発や再開発に力を入れており、丸の内や大阪駅前などの歴史的な施設を手掛けています。

また、米国や欧州やアジアエリアなどの海外市場でも活躍。

2030年までには海外事業の拡大と新興国での開発主導をおこなう計画を策定しています。

東急不動産ホールディングス

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

東急不動産ホールディングス

1兆58億円(2023年3月末時点)

1030.4万円

総合デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

東急不動産ホールディングスは、グループの多様な事業や人財を活かして、都市開発や管理運営などをおこなう総合デベロッパーです。

渋谷駅を中心に半径2.5km圏内のエリアを「広域渋谷圏(Greater SHIBUYA)」として、街づくりに取り組んでいます。

「渋谷スクランブルスクエア」「渋谷ヒカリエ」「SHIBUYA109」などの施設がその一例です。

また23年11月には、グループ最大の再開発プロジェクトである「Shibuya Sakura Stage」(渋谷駅桜丘口地区再開発計画)が竣工。

渋谷を観光と産業育成力の両面で魅力的な街にするべく活動を続けています。

オープンハウスグループ

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

オープンハウスグループ

9527億円(2023年3月末時点)

697.8万円

その他デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

オープンハウスグループは、戸建て・マンションの専門家として売上ランキング5位に入っています。

自社で土地を仕入れてから設計・販売までを行う一貫体制が特徴です。

マンション事業では「オープンレジデンシア」のブランド名で、2年連続で最も多くの物件を供給。

また、米国の富裕層向けに「アメリカ不動産事業」も展開しています。

今後は、愛知県名古屋市・福岡県福岡市・関西圏での戸建関連事業の強化を進め、4大都市圏でのシェアを拡大することを目指しています。

住友不動産

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

住友不動産

9399億円(2023年3月末時点)

713.5万円

総合デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

住友不動産は、「不動産賃貸」を主力事業とする総合デベロッパーです。

売上ランキングは7位です。

販売や住宅、流通も幅広く手掛けています。

高級賃貸マンションの「La Tour(ラ・トゥール)」は、都心の一等地を中心に展開。

北海道(札幌)や関西エリア(大阪・京都)にも進出しています。

今後は、羽田空港に直結する大型ホテル「羽田エアポートガーデン」の稼働や、巨大なオフィスビルの完成により、長期的な増益路線を目指します。

野村不動産ホールディングス

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

野村不動産ホールディングス

6547億円(2023年3月末時点)

1034.0万円

総合デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

野村不動産ホールディングスは、マンションや戸建住宅をはじめ、オフィスビルや物流施設、商業施設などの開発・販売を手がける総合デベロッパーです。

分譲マンション、分譲住宅・商業施設・医療施設・大型公園・保育施設などを整備しています。

千葉県船橋市の船橋フォレストシティは、首都圏最大級の複合開発プロジェクト。

今後の大型複合再開発としては、浜松町ビル(東芝ビル)建替プロジェクトにおけるツインタワーの建設があります。

分譲マンションの売上高は全体の半分以上を占め、施工・販売・管理の一貫体制が特徴です。

主な開発エリアは新宿で、「プラウド」ブランドでマンションや戸建住宅を供給。

「PMO」ブランドのオフィスビルで他社との差別化を図ります。

ヒューリック

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

ヒューリック

5234億円(2023年3月末時点)

1904.2万円

その他デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

ヒューリックは、オフィスや商業ビルなどの「不動産賃貸事業」を中心に展開する専門デベロッパーです。

東京23区を主な対象エリアとしており、「都心」「駅近」「好立地」を重視しています。

保有物件の74%が最寄り駅から徒歩5分圏内にあり、空室率は1%以下となっています。

これにより、安定した収益を確保しています。

今後は人口減少に対応するためにオフィスの比率を下げ、高齢者施設やホテル・旅館、物流施設、データセンターなどにも挑戦します。

2029年までに100件超の開発・建替を実施する予定です。

レオパレス21

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

レオパレス21

4064億円(2023年3月末時点)

481.0万円

その他デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

レオパレス21は、不動産ノウハウを活かした賃貸事業と開発事業を中心に展開するデベロッパーです。

自社で建築した高性能で付加価値の高い賃貸住宅を一括借上げして賃貸・管理

賃貸関連諸サービスやブロードバンドサービスも提供しています。

また、高齢化社会に対応したシルバー事業や、グアム島でのリゾート事業もおこなっています。

イオンモール

会社名

売上高(連結)

年収

デベロッパータイプ

イオンモール

3982億円(2023年3月末時点)

654.8万円

その他デベロッパー

出典|有価証券報告書、決算短信等

イオンモールは、大型ショッピングモールの開発・運営をする専門デベロッパーです。

日本国内、中国、東南アジアに約200拠点を持っています。

イオンモールは、地方自治体や鉄道会社と協力して、商業施設の開発と周辺地域の街づくりをおこなっています。

イオンモール幕張新都心店のために開業した京葉線「幕張豊砂駅」は、建設費の半分をイオンモールが負担して誘致しました。

2023~2025年の中期3カ年経営計画では、海外の出店に注力しています。

中国やベトナム、インドネシアで10件の開発をおこなう予定です。

デベロッパー業界大手の社風の違い

ここでは、デベロッパー業界大手の社風の違いを比較してみました。

デベロッパーへの転職を志望する方は、ぜひ参考にしてください。

三井不動産

仕事をとことん楽しむ風土が根付いていると言われる三井不動産。

元気な社員が多く、仕事とプライベートのメリハリがしっかりしているのが特徴です。

また、社内のコミュニケーションも活発で、社員同士の仲が良い印象です。

三井不動産はデベロッパー業界トップクラスの給与水準を誇りますが、それに甘んじることなく、常に新しいことにチャレンジしています。

仕事を楽しみ、結果を出したい求職者にとって、三井不動産には魅力的な社風があります。

三菱地所

三菱地所の特徴は、年齢差を感じさせない社員同士の仲の良さです。

ジョブローテーション制度や独身寮など、様々な人と一緒に働く機会が多くあります。

また、座席レイアウトシステムであるグループアドレス制により、風通しの良い職場環境を実現しています。

三菱地所は組織として楽しんでいる雰囲気があり、社員のユーモアがとても良い印象です。

会社や社員に愛着を持って働けるのは大きな魅力といえるでしょう。

東急不動産

東急不動産は、人当たりがやわらかく、穏やかな社風を育んでいると言われています。

厳しい上下関係は感じられず、上司とのコミュニケーションも密なので働きやすいとの声が聞かれます。

東急不動産は「人」を大切にし、社員教育や福利厚生に力を入れている会社です。

人間関係が良く、働きやすい環境を求める学生にとって、東急不動産はおすすめの社風です。

ヒューリック

若手社員が発言できる環境があり、若手に仕事を任せる風土が根付いているヒューリック。

入社直後から責任感を持って仕事に取り組むことができ、先輩や上司からのサポートも充実しています。

また、ヒューリックでは、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮できるよう、働きやすい環境・制度づくりに取り組んでいます。

独身寮や食堂などの無料サービス、産休・介護休暇など福利厚生も充実。

若いうちからチャレンジできる仕事、充実した生活環境を求める学生にとって、ヒューリックは魅力的な社風を持った会社です。

デベロッパーの業務内容

デベロッパーの業務内容は、事業の流れに沿って以下のように分類できます。

事業プランを立てる

デベロッパーの業務内容の一つは、開発する土地や建物のコンセプトや方向性を決めることです。

事業プランを立てるためには、まずターゲットとなる土地や周辺環境の調査を行います。

その上で、開発する物件の種類や規模、デザインや設備、他社との差別化などを検討。

事業プランを立てる段階では、外部のデザイナーや設計士とも協力して、現実的で魅力的なプランを作り上げます。

事業プランを立てることで、開発事業の目的や目標を明確にし、事業の成功に向けての基盤を作ります。

用地取得交渉

用地取得交渉とは、開発する土地の所有者や仲介業者との交渉を行うことです。

用地取得交渉を行うためには、まず開発に適した土地を見つけなければいけません。

そのためには、不動産会社や銀行などから土地に関する情報を収集します。

次に、その土地の価値や開発によるメリットやリスクを分析し、取得するための金額や条件を設定します。

土地の所有者や仲介業者との交渉を行い、土地の買収や開発許可を取得。

このように用地取得交渉を行うことで、開発事業のスタートラインを確保します。

施工管理

施工管理では、建設工事の進捗や品質や安全などを管理します。

施工管理を行うためには、まず建設工事をゼネコンなどに委託。

その際には、事業プランに沿った工事内容や工期や予算などを契約します。

建設現場での施工管理には、工事のスケジュールやコストや安全などの管理、設計変更やクレームなどの対応、役所や近隣住民などとの連携や調整などが含まれます。

事業価値の評価

事業価値の評価とは、開発した物件の価値や収益性を査定する業務です。

事業価値の評価を行うためには、まず開発した物件の特徴やコンセプトやターゲット層などを分析。

市場の動向や競合物件の状況や需要や供給などを調査します。

その後、開発した物件の価格や収益や利回りなどを算出。

事業価値の評価を行うことで、開発事業の収益性や競争力を把握し、販売戦略や営業活動に活用します。

完成した物件の販売

完成した物件の販売を行うためには、まず開発した物件の特徴や魅力や価値をアピールすることが必要です。

そのためには、広告やパンフレットやモデルルームなどの販売促進ツールを作成し、顧客に対して営業活動を行います。

営業活動には、物件の案内や説明や見学や契約などが含まれることでしょう。

また、不動産販売業者やグループ会社などに販売を委託することもあります。

完成した物件の販売を行うことで、開発事業の収益を確保します。

不動産管理

不動産管理とは、開発した物件の維持や運営や改善を行うことです。

開発した物件の状況や利用者の満足度やニーズなどを把握することに加え、開発した物件の清掃や修繕や保守などのメンテナンスを行います。

また、開発した物件の集客や入居率や収益率などの向上を図ります。

イベントやキャンペーンやサービスなどの施策を実施することもあるでしょう。

不動産管理は、不動産管理業者やグループ会社などに管理を委託する場合もあります。

デベロッパーに求められる能力とは?

ここでは、デベロッパーに必要な能力とその理由を紹介します。

デベロッパーに就職するためには、これらの能力を身に付けることが重要です。

プロジェクトをやり遂げる責任感

デベロッパーのプロジェクトは、数億円規模の資金を動かすことがあります。

そのため、プロジェクトの成功や失敗は、デベロッパーの会社や関係者に大きな影響を与えます。

また、プロジェクトの期間は長期間に及ぶこともあるでしょう。

その間には、さまざまな問題や困難が発生する可能性があります。

そうした状況の中でプロジェクトを最後までやり遂げるためには責任感が必要です。

責任感がある人は、プロジェクトの目的や目標を常に意識し、自分の仕事に対して責任を持って取り組みます。

また、プロジェクトのメンバーや関係者と協力し、信頼関係を築けるでしょう。

適切な意思決定を行う決断力

デベロッパーのプロジェクトは土地の取得や企画・建築・販売など、さまざまな段階を経て進められます。

その過程で、デベロッパーは多くの意思決定をおこなう必要があります。

例えば、どのエリアに開発するか、どのような建物を建てるか、どのような価格設定をするかなどです。

これらの意思決定は、プロジェクトの成否や収益に大きく影響します。

そうした状況の中で、適切な意思決定をおこなうためには、決断力が必要です。

プロジェクトメンバーをまとめるリーダーシップ

デベロッパーのプロジェクトは、チームでおこなわれます。

チームには、デベロッパーの社員だけでなく、土地のオーナーやゼネコン、建設会社など、さまざまな関係者が参加します。

そのため、プロジェクトを円滑に進めるためには、チームのメンバーをまとめるリーダーシップが必要です。

リーダーシップがある人は、メンバーのモチベーションや成長を支援し、問題や困難に対して解決策を提供できるでしょう。

また、プロジェクトのメンバーをまとめて、チームのパフォーマンスを高めることができます。

納期管理のマネジメント能力

デベロッパーには、プロジェクトの納期を管理するマネジメント能力が求められます。

デベロッパーのプロジェクトは、複数の業務を同時におこなう必要があります。

例えば、土地の取得や企画、建築、販売などです。

これらの業務はそれぞれに納期が設定されており、納期を守ることがプロジェクトの成功につながります。

デベロッパーは自分の担当する範囲だけでなく他の部署や会社の状況も把握し、適切な判断や指示を出せる人材が求められます。

チャレンジ精神

デベロッパーは、常に新しいことに挑戦することが求められます。

市場のニーズやトレンドに応えるためには、既存の手法にとらわれず、革新的なアイデアや技術を取り入れることが大切です。

チャレンジ精神とは、失敗を恐れずに新しいことに取り組むことができる精神です。

デベロッパーは、自分の専門分野だけでなく他の分野にも興味を持ち、幅広く知識やスキルを身につけることができる人材が求められます。

交渉力

デベロッパーは、様々なステークホルダーとの交渉を行う場面が多くなります。

例えば、用地の取得や販売の際には、土地の所有者や購入者との交渉が必要です。

また、プロジェクトの進行中には、ゼネコンや設計事務所、行政や地域住民などとの交渉が必要となるでしょう。

交渉力とは、自分の利益だけでなく、相手の立場や要望も考慮しながら双方にとって最善の解決策を見つけることができる能力です。

デベロッパーは、交渉の場で自分の意見や提案を的確に伝えることができる人材が求められます。

海外事業に対応できる語学能力

デベロッパーは国内だけでなく海外でも事業を展開することがあります。

例えば、三井不動産や三菱地所などの総合デベロッパーは、アジアや欧米などの海外市場にも積極的に進出しています。

海外事業に対応できる語学能力とは、英語をはじめとする外国語で、ビジネスの場でコミュニケーションができる能力です。

海外のパートナーや顧客との交渉や折衝を行うことができる人材が必要とされています。

デベロッパーで働く魅力【4選】

ここでは、デベロッパーに興味がある方に向けて、デベロッパーで働く魅力を4つご紹介します。

都市開発に携われる

デベロッパーは、まちづくりのプロフェッショナルです。

ショッピングモールやオフィスビルなどの大型施設を建設して街に新しい活力を与えたり、人が住みたくなるようなマンションやリゾートを開発したりします。

例えば、東京ミッドタウンや丸の内、虎ノ門ヒルズなどは、デベロッパーが手がけた人気スポットです。

デベロッパーで働くと、自分の関わったプロジェクトがまちのランドマークになるかもしれません。

スケールの大きな仕事に関われる

デベロッパーでは、多額の資金や多数の人材を動かして、スケールの大きな仕事に関われます。

都市開発やマンション開発は、デベロッパーのノウハウとリソースがなければできない仕事です。

デベロッパーで働くと、社会に大きな貢献ができるというやりがいを感じられます。

建設した建物が周辺の環境や発展にどのように貢献するかも実感できるでしょう。

高収入の企業が多い

デベロッパーは世間に大きな影響を与える仕事をしているので、高収入の企業が多いです。

特に、大手の総合デベロッパーでは、平均年収が1,000万円を超える企業あります。

自分の仕事が給料という形で正当に評価されるのは、非常に魅力的だといえます。

プロジェクトごとに違う仕事に携われる

デベロッパーでは、一つの大きな開発プロジェクトを、複数の小さなプロジェクトに分けて同時に進めていきます。

アサインされるプロジェクトや担当する部署によって違う仕事に携われるのは魅力です。

デベロッパーで働くと、都市開発や不動産に関するさまざまな知識やスキルを身に付けることができるでしょう。

デベロッパー業界転職に有利な資格5選

デベロッパー業界は、人気が高く競争が激しい業界でもあります。

転職をする際には、自分のスキルや経験をアピールすることが重要です。

以下、デベロッパー業界で働くために役立つ資格を5つ紹介します。

宅地建物取引士(宅建士)

宅地建物取引士は、不動産取引のスペシャリストを示す国家資格です。

宅地建物取引士は、不動産取引に関する法律や契約、税金など幅広い知識を有しています。

また、宅地建物取引士には、重要事項の説明や契約書の作成など、資格を持っていないとできない独占業務があります。

デベロッパー業界では、不動産の開発・販売を行うため、宅建士の資格は必須といえます。

宅建士の資格を持っていると、不動産の専門家として信頼されやすいです。

また、宅建士は不動産業界全般で必要とされる資格ですので、転職の幅も広がることでしょう。

再開発プランナー

再開発プランナーは、都市再生や再開発のプロフェッショナルであることを証明する民間資格です。

再開発プランナーは、再開発に関する法律や制度、計画・設計、財務、交渉などの専門知識を有しています。

また、再開発プランナーの資格を取得すると、上位資格である再開発コーディネーターの資格を取得することができます。

デベロッパー業界では、都市再開発事業を請け負うことが多いため、再開発プランナーの資格は有利に働きます。

再開発プランナーの資格を持っていると、再開発プロジェクトに携われる可能性が高まります

TOEIC

TOEICは英語で仕事をする人のコミュニケーション能力を測るテストです。

TOEICはリスニングとリーディングの2セクションで構成され、各セクション495点満点で合計990点満点です。

デベロッパー業界は海外との取引が活発な企業が多く、英語力が求められます。

TOEICは英語力を証明する資格として広く認知されているため、スコアが高いと評価されやすくなります。

一般的にはTOEIC800点以上が求められることが多いようです。

1級建築士

1級建築士の資格は、建設業界でのキャリアアップや転職に大きなメリットがあります。

試験に合格すれば年収が50万円~100万円アップする可能性もあり、転職市場での選択肢が広がります。

特に20代、30代での合格は、転職時の年収アップに顕著に影響することが多いようです。

1級建築士の資格は、組織設計事務所・ゼネコン・PM/CM会社・デベロッパーなど、建築関連の幅広い職場で重宝されます。

特に大手企業や人気のデベロッパーでは、資格を持っていると採用されやすい傾向にあります。

FP(ファイナンシャルプランナー)

FP(ファイナンシャルプランナー)は、お金の管理の専門家であることを証明する国家資格です。

FPはライフプランニング・ファイナンシャルプランニング・金融資産運用など6つのジャンルに分かれており、個人の資産税や相続に関する知識も学ぶことができます。

デベロッパー業界では、不動産だけでなく、金融や税務のアドバイスができることが高く評価されています。

FPの知識を身につけることで、お客様により良い提案ができるようになるでしょう。

デベロッパー業界の動向・課題と将来性

デベロッパー業界は、課題に対応しながらも、新たな可能性を探っています。

特に、海外進出や再開発は、デベロッパー業界の成長戦略として重要な分野です。

海外進出では、アジアの新興国の開発に注力しています。

経済成長や都市化に伴う不動産需要が高まっており、デベロッパーのノウハウや技術が求められています。

また、海外事業は、国内の人口減少や市場縮小に対するリスク回避の手段としても有効です。

再開発では、住みやすいまちを目指しています。

住民のニーズに合わせた商業施設やマンションにリニューアルしていくことで、エリア価値の向上が期待できます。

また、再開発は、社会や地域の課題解決にも貢献することができます。

デベロッパー業界は、不動産開発だけでなく、社会や地域のまちづくりにも関わる業界として、今後も重要な役割を果たしていくでしょう。

デベロッパー業界の大手企業とは?│まとめ

以上、デベロッパー業界の大手企業や業務内容、デベロッパー業界への転職に役立つ資格を解説しました。

デベロッパー業界は、スケールの大きな仕事に携われる魅力的な仕事です。

とはいえ、デベロッパーとして成功するためにはさまざまなスキルも求められます。

真剣に転職を考えている方は、ぜひ当記事で紹介した内容を参考にデベロッパー業界への転職を成功させてください。

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