建設業の資格

機械施工管理技士とは?取得するメリットや難易度も解説

「機械施工管理技士を取得してメリットはあるのか」気になっている人もいるでしょう。

機械施工管理技士は建設機械の安全かつ効率的な運用を担う国家資格です。
実際に、機械施工管理技士があれば、日本各地で需要があり、キャリアアップや高年収を目指せます。

この記事では、機械施工管理技士の紹介、ならびに資格を取得するメリットや難易度も解説します。機械施工管理技士の取得を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

機械施工管理技士とは

機械施工管理技士は、建設機械の安全かつ効率的な運用を担う国家資格です。
資格があれば、建設現場で機械の専門家として活躍できます。

機械施工管理技士が取り扱う機械は6種類です。

種別 機械
第1種 ブルドーザ(6~12t級)
第2種 油圧ショベル(バックホウ)(山積0.28~0.45m3級)
第3種 モータ・グレーダ(3.1m級)
第4種 ロード・ローラ(10~12t級)
第5種 アスファルト・フィニッシャ(ほ装幅2.5~4.5m級)
第6種 アースオーガ(杭打機40~50t吊級)

参考:「令和6年度 1・2級建設機械施工管理技士[資格詳細]」

機械施工管理技士の詳細について2点の視点で解説します。

  • 機械施工管理技士の業務内容
  • 機械施工管理技士の種類

機械施工管理技士の業務内容

機械施工管理技士の業務内容は大きく分けて3つです。

  • 施工管理業務
  • 建設機械の取り扱い
  • 機械の検査

施工管理業務は、主に工事計画書の作成・工程管理・品質管理・安全管理・コスト管理です。
他に、関係者や施主との打ち合わせなども施工管理技士が担当します。

また、建設機械を取り扱うにあたり、操作方法・整備方法・安全対策を熟知し、安全かつ効率的に6種の機械を操作します。

機械施工管理技士の違い

機械施工管理技士は2種類あります。

  • 2級機械施工管理技士
  • 1級機械施工管理技士

また、2級と1級の業務内容の主な違いは以下になります。

  • 担当できる工事現場の規模の違い
  • 年収の違い
  • 資格難易度の違い

詳細を解説していきます。

2級機械施工管理技士

2級機械施工管理技士は、小規模工事の主任技術者を担当できます。
工事現場では、主任技術者を必ず設置しなければなりません。

主任技術者とは、請負金額4,000万円以下の工事現場を担当できるライターです。

令和4年の試験では、2,609人が2級機械施工管理技士の試験に合格しました。
また、2機械施工管理技士の平均年収は、約400万円から約500万円です。

参考:「建設工事の適正な施工を確保するための建設業法(令和5.1版)」

参考:令和4年度建設機械施工管理1級、2級第二次検定 合格者の発表について - 国土交通省

1級機械施工管理技士

1級機械施工管理技士は、大規模工事の監理技術者を担当できます。
請負金額4,000万円を超える大規模工事では、主任技術者ではなく監理技術者を必ず設置しなければなりません。

監理技術者も、主任技術者と同じく工事現場のライターです。
1級機械施工管理技士は、2級と比較して難易度の高い国家資格です。
したがって、担当できる工事の規模も大きくなります。

令和4年の試験では、456人が1級機械施工管理技士の試験に合格しました。
また、1級機械施工管理技士の平均年収は約500万円から約600万円です。

資格の難易度も踏まえて、1級機械施工管理技士は2級と比較して平均年収も高い傾向があります。

参考:「建設工事の適正な施工を確保するための建設業法(令和5.1版)」

参考:令和4年度建設機械施工管理1級、2級第二次検定 合格者の発表について - 国土交通省

機械施工管理技士を取得するメリット

機械施工管理技士を取得するメリットはいくつもあります。
中でも主なメリットは4つです。

  • 需要がある
  • キャリアアップにつながる
  • 就職・転職活動で評価される
  • 高年収が期待できる

各メリットを具体的に解説します。

需要がある

機械施工管理技士は、工事現場で建設機械の操作や安全管理を担う国家資格です。
建設業界では常に人手不足が課題となっており、特に施工管理技士は不足しています。

実際、施工管理技士不足を補うために、令和5年から監理技術者・主任技術者の配置を必須とする請負金額が引き上げられています。

また、監理技術者は専任でなければなりませんでしたが、令和元年以降は条件付きで兼任も可能になりました。

現在、機械施工管理技士の需要はますます高まっています。

参考:「監理技術者の専任緩和(建設業法第26条)」

キャリアアップにつながる

機械施工管理技士は、建設機械の操作技術だけでなく、安全管理や施工計画などの知識も必要とされるため、資格取得によって専門性を高められます。
したがって、機械施工管理技士は建築業界で必要不可欠です。

先ほど紹介した通り、機械施工管理技士は、監理技術者・主任技術者になれます。
また、社内での昇進・昇給につながる場合もあります。

他にも、機械施工管理技士を取得しておくことで、60代や70代でも建設業界で活躍可能です。

就職・転職活動で評価される

機械施工管理技士は、就職や転職活動で評価される資格です。
特に、建設業界での就職や転職を目指す場合は、優遇されます。

令和4年の機械施工管理技士を含めた建築・土木技術者等の有効求人倍率は4.09です。
建設業界の中でも機械施工管理技士は特に人材不足のため、さらに求人が多くあります。

また、建設業界以外にも、建築設計・ハウスメーカー・工務店などの企業に就職する際も評価されます。
資格を活用して営業職への転身なども可能です。

他にも、機械施工管理技士を取得して、独立・開業する人もいます。

参考:「職業別<中分類>常用計 有効求人・求職・求人倍率 (令和4年11月)」

高年収が期待できる

機械施工管理技士の資格を持っていると、建設機械の操作技術や安全管理の知識を活かして、高収入を得られます。

令和4年分の民間給与実態統計調査によると、給与所得者の平均年収は458万円です。
しかし、1級機械施工管理技士であれば、平均年収は約500万円から約600万円です。

したがって、機械施工管理技士を取得すれば、高年収を期待できます。

参考:「令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁」

機械施工管理技士の難易度

機械施工管理技士の試験は、2級・1級ともに「一次検定(学科試験)」・「二次検定(実地試験)」の2種類です。
2級・1級ともに一次と二次の両方に合格して、資格を取得できます。

一方で、2級と1級では難易度に違いがあります。

2級機械施工管理技士の合格率と必要な勉強時間

令和4年の2級機械施工管理技士の合格率は一次検定42.8%、二次検定68.2%です。
令和元年から令和4年までの合格率は次の通りです。

また、2級機械施工管理技士の受験者数は例年、約6,000人から約9,000人で推移しています。

2級機械施工管理技士を取得するには、一般的に300時間程度の勉強時間が必要です。
1日平均2時間確保できれば、半年程度での合格も夢ではありません。

参考:令和4年度建設機械施工管理1級、2級第一次検定合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和4年度建設機械施工管理1級、2級第二次検定 合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和3年度建設機械施工管理1級、2級第一次検定合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和3年度建設機械施工管理2級第一次検定(第2回)合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和3年度建設機械施工管理1級、2級第二次検定合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和2年度2級建設機械施工技術検定「学科試験」合格者の発表 - 国土交通省
参考:令和2年度建設機械施工技術検定試験合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和元年度建設機械施工技術検定試験 合格者の発表について

1級機械施工管理技士の合格率と必要な勉強時間

令和4年の1級機械施工管理技士の合格率は一次検定26.4%、二次検定52.7%です。
令和元年から令和4年までの合格率は次の通りです。

また、1級の受験者数は、例年約2,000人から約3,000人で推移しています。

1級機械施工管理技士を取得するには、一般的に400時間程度の勉強時間が必要です。

2級機械施工管理技士と比較すると、1級は受験者数が少なく合格率が低いため資格の価値はさらにあります。

参考:令和4年度建設機械施工管理1級、2級第一次検定合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和4年度建設機械施工管理1級、2級第二次検定 合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和3年度建設機械施工管理1級、2級第一次検定合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和3年度建設機械施工管理2級第一次検定(第2回)合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和3年度建設機械施工管理1級、2級第二次検定合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和2年度2級建設機械施工技術検定「学科試験」合格者の発表 - 国土交通省
参考:令和2年度建設機械施工技術検定試験合格者の発表について - 国土交通省
参考:令和元年度建設機械施工技術検定試験 合格者の発表について

機械施工管理技士の試験概要

機械施工管理技士の試験は、先ほど触れた通り一次検定(学科)と二次検定(実地)に分かれています。
基本的には、一次検定に合格した人が二次検定を受験できる仕組みです。

試験は、令和6年時点で年間1回開催されています。
令和6年の試験スケジュールは1級・2級共通で、次の通りです。

一次検定 二次検定
申込期間 令和6年2月15日(木)~4月5日(金) 令和6年2月15日(木)~3月29日(金)
試験日 令和6年6月16日(日) 【筆記】令和6年6月16日(日)
【実技】令和6年8月下旬~9月中旬
合格発表 令和6年7月29日(月) 令和6年11月18日(月

2級機械施工管理技士は17歳以上であれば誰でも受験できますが、1級の場合は実務経験が必要です。
2級があれば1級を受験するために必要な実務経験が短縮されます。

参考:
参考:令和6年度建設機械施工管理技術検定の実施について 令和6年度建設機械施工管理技術検

機械施工管理技士はキャリアアップに有効

今回は、機械施工管理技士の資格について解説しました。

機械施工管理技士は、建設機械の安全かつ効率的な運用を担う国家資格です。
資格があれば、建設現場で機械の専門家として活躍できます。
また、建設業界では常に人手不足が課題です。中でも施工管理技士は不足しています。

機械施工管理技士の資格があれば、キャリアアップや高年収が期待できます。

そのために、機械施工管理技士のキャリアを目指せる企業への就職が必要です。
まずは、転職エージェントを活用して、機械施工管理技士のキャリアを歩むための求人を探してみてはいかがでしょうか。

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