目次
施工管理がしんどいです…
もう少し楽な施工管理ってないですか?
休める、早く帰れる、施工管理があれば教えてください!
そんな悩みに応えます。
この記事でわかること
施工管理は、決して楽な仕事ではありません。
辞めるとまでは行かなくても、「もう少し生活のバランスを取りたい」と願う施工管理は多いです。
しかし、どの施工管理でも転職したりせず、結局会社に残っていることがほとんど。
その原因は、「楽な施工管理なんてない」と企業が出す情報を信用していないからです。
ただ、実際は施工管理でもプライベートの時間が取れる業種はあります。
そこでこの記事では、施工管理(所長)から発注者に転職し、計60社以上の建設会社と実際に仕事をしてきた筆者が見つけた、ワークライフバランスの取りやすい3つの施工管理を紹介します。
「プライベートも確保して施工管理をしたい」と思う方には、非常に有益な内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- 施工管理に疲れた人
- 施工管理に転職を検討している人
- ワークライフバランスを整えたい人
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楽と言っても、そもそも施工管理は楽じゃない
そもそも、施工管理は楽な仕事ではないです。
大量の業務と大きな責任を任されるため、大変な仕事であることは間違いありません。
しかし、心身の健康を崩すほどに忙しいことが正しいとも思いません。
少なくとも、働く人の生活を犠牲にしない程度のワークライフバランスは必要でしょう。
次で紹介する”楽な施工管理”は、「ワークライフバランスが整う」という観点で紹介します。
参考施工管理は激務!は本当?実態や理由ー激務でない施工管理の選び方も解説
わりと楽な施工管理はココ!
結論はココです。
- 土地持込で特命受注できる企業
- 国土交通省から受注できる企業
- 改修ゼネコン
なぜなら、施工管理の忙しさは、以下の3つによって異なるからです。
- 工事の受注方法
- 発注者
- 工事の業種
施工管理を選ぶ際の参考にしてください。
①土地持ち込みで特命発注を請ける企業(工事の受注方法の違い)
建築工事の場合、土地持込の特命発注で工事を請け負える企業は、ワイフワークバランスが整いやすいです。
なぜなら、特命発注の場合、工期・予算に余裕を持った受注ができるから。
土地持込の特命発注というのは、「うちが持ってるこの土地で不動産開発しませんか?建設工事しますよ。」という、ゼネコンの所有している土地で工事が発注される仕組みのことです。
この場合は、土地を持っているゼネコンの立場が強く、極端に不利な条件の契約になりません。
②国土交通省の工事を請ける企業(発注者による違い)
施工管理でも休みの条件が良いのは、国土交通省から工事を請けている企業です。
なぜなら国土交通省の発注による工事は、50%以上が4週8休でワークライフバランスは整えやすいからです。(平均6.5日/4週)※2020時短アンケートダイジェスト
実は、国土交通省以外の発注者では4週8休が取れるのは10~20%だけ。
政府の調査でも、建設工事全体では平均4.9日/4週しか休みが取れていないことがわかっています。
全体と比較すると、国土交通省からの工事に携わる施工管理は、他の施工管理よりも休めます。
逆に、マンションディベロッパーの現場は約半数が4週4閉所以下なので、特に大変です。
③改修ゼネコン(工事の業種の違い)
『改修工事』は施工管理の中でも楽な環境が多いです。
特に良い条件が多いのはマンション改修。
なぜなら、業務量が適量、管理する職種が多くない、入居者がいて作業時間が限られるからです。
そのため、特殊な現場でなければ定時で終えられます。
改修ゼネコンに勤める友人は、毎日19時には家に着く生活を7年も続けていますし、現在は子育てもしていると言います。
新築ゼネコンと改修ゼネコンの比較表
参考施工管理でもホワイトな企業はこの業種!キャリア12年の元所長が解説
マンション改修の施工管理は新築と比較して楽だし"キャリア"も魅力的
マンション改修工事はこれからキャリアを積む人にとっても魅力的です。
理由は、業界の平均年収が上がっていくと予想されているからです。
次のグラフは過去15年のマンション共用部修繕工事の市場成長と、将来の成長予測を表したグラフです。
過去15年で右肩上がりの成長を続けており、2025年には分譲マンション共用部修繕工事の市場規模は7000億円規模(20年で40%以上の上昇)まで拡大すると見込まれています。
伸びる市場は最終的には社員の給与に還元されていきます。
つまり年収へのリターンを期待できるので、今後魅力的な業界です。
マンション改修市場の成長要因
マンション改修市場の成長の理由は、「ストック数の増加」と「工事単価の上昇」です。
ストック数の増加
マンションの数が増えれば、マンション改修工事の市場は成長していきます。
次のグラフは、過去50年のマンションの新規供給戸数とストック戸数を表したグラフ。
2001年からの20年間でマンションストックは300万戸も増加(約1.7倍)しており、今後もストック戸数は増え続けると予測されています。
工事単価の上昇
マンション改修市場の成長のもうひとつの要因は建設単価の上昇です。
次のグラフは過去10年のマンション(RC造)建設費指数を表したものです。
2011年からの10年間で工事原価は22%以上も上昇しています。
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施工王では、ライターの経験を元に『施工管理・デベロッパーのための転職ノウハウ・体験談』を発信しています。
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楽な施工管理を探す具体的な方法
では、上記で紹介した楽な施工管理はどのように探せばよいのか?
答えは、各企業の有価証券報告書を見ることです。
なぜなら、各企業の有価証券報告書には、①受注方法、②発注者、この2つの記載があるからです。
また有価証券報告書は、社員の平均勤続年数、平均年間給与、工事高の官民比率を確認することができ、施工管理のワークライフバランス度合いを確かめる参考にもなります。
実際の手順は以下です。
①有価証券報告書を見れる場合
- 「○○(企業名) 有価証券報告書」でgoogle検索
- 受注方法別比率を見る
- 発注者を見る
- 官民比率を見る
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1○○(企業名) 有価証券報告書」でgoogle検索
例えば、スーパーゼネコンの清水建設で検索します。
検索結果のIRライブラリーを開きましょう。
その中の、有価証券報告書を開きます。
"前年通期"の有価証券報告書を開きます。(※四半期の報告書には情報が無いので必ず通期を見てください)
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2受注方法別比率を見る
有価証券報告書のページをスクロールしていくと、【経営者による財政状況、経営精液及びキャッシュ・フローの状況の分析】という章があります。
その章の中に、受注方法別比率があり、特命発注の比率が分かります。
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3発注者を見る
次に、その下の完成工事および次期繰越工事の発注者を確認します。
ここで国土交通省の記載があれば、週休2日は有力です。
逆に、マンションディベロッパーばかりの記載の場合はおすすめしません。(マンションディベロッパーの現場は約半数が4週4閉所以下のため)
step
4官民比率を見る
最後に参考のために官民比率を見ます。
建築工事の民間工事の比率が高く、特命比率が低い場合は、厳しい条件で工事を請けている可能性が高いため、その企業はおすすめできません。
②有価証券報告書が見れない場合
非上場企業の場合は有価証券報告書は見れません。
非上場企業を探す場合は、オンラインOB訪問(ビズリーチ・キャンパスやMatcher)や転職口コミサイト(転職会議)を活用するのがおすすめです。
オンラインOB訪問(ビズリーチ・キャンパスやMatcher)では、直接企業の中の人の話を聞くことができますし、転職会議は700万人以上が利用しており、無料で企業の口コミ見ることができます。
step
1転職会議に無料登録
転職会議公式HPをタップ。
google、Twitter、Yahooアカウントで登録可能です。
③自分で探すのが面倒な場合
自分で楽な施工管理を探すのが面倒な場合は、転職エージェントに頼みましょう。
初回面談で、しっかり「ワークライフバランスが整う施工管理」「国交省の工事発注の多い企業」「特命発注の多い企業」を伝えると良いです。
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1おすすめの転職サービスを診断する
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2転職サイト・スカウトサイトからも情報収集する
転職エージェントと並行して、転職サイトやスカウトサイトからも情報を収集すべきです。
なぜなら、一箇所からの情報では情報の信頼性が低いから。
特に転職に関しては、1人のエージェントからの情報だけを信用しすぎると失敗するおそれがあります。
リスク回避のためにも情報収集は分散しておいたほうが安心です。
転職サービスの違いがよく分からない方はこちらを参考にしてください。▼
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施工管理でも楽な会社の見つけ方|まとめ
この記事の内容を要約します。
この記事の要約
- 施工管理でも楽なのは特命発注、国交省、改修工事
- 楽な施工管理は有価証券報告書から探す
- 自分で探すのが面倒なら転職エージェントを使う
施工管理で選ぶなら、ワークライフバランスが整う仕事はマンション改修工事です。
有価証券報告書がない場合は、企業内の人の話を直接聞けるプラットフォームも利用しましょう。
それでもダメなら転職エージェントという考え方が良いです。
もしエージェント選びに迷うならこちらを基準にしてみてください。
転職エージェントの選び方で転職の成否は分かれます。
最後に私のおすすめはこちら。
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