施工管理の転職ノウハウ

建設業で働いている人はどんな人?ネガなイメージがある5つの理由と対処法【元所長が徹底解説】

この記事の監修者

種村 夏瑞/プリンシパルコンサルタント☆☆☆☆☆

2019年4月に株式会社ゼネラルリンクへ新卒入社。2020年には下半期と年間でMVPをダブルで受賞する。 二期連続昇格し人材紹介事業部内の最年少マネージャーに就任。 次世代幹部育成の全社プロジェクト「next」の一員として抜擢され事業部に留まらない活躍を見せる。 2023年10月にはエージェント最高位のプリンシパルコンサルタントに昇格する。 2024年1月 株式会社ジーズリクルートメントを立ち上げ新規事業にも参画。

建設業界に入るか迷っていますが、作業員は怖そうなイメージがあります

建設業で働いている人のイメージとして「怖そう」などネガティブなイメージを持っている人もいるかと思います。

しかし、このイメージだけで建設業を決めつけてしまうのは非常にもったいない。

実は、建設業で働く人達にも良い人はたくさん居ます。

(これはどの業界でも言えることですが…。)

実際に関わることになる本当の建設業界の関係者の傾向を解説します

あなたが建設業で働けるか判断できるようになるので、ぜひ読んでみてください。

この記事でわかること

  1. ネガティブなイメージは一部の人間の問題行動がメディアに取り上げられること。
  2. 体感としては素晴らしい人格者も多い。
  3. 問題行動は建設業全体のイメージに影響を与え、信頼性や評価が低下する可能性がある。
  4. マナーの悪さや不誠実な対応は、優秀な人材の流出などの悪循環になる。
  5. 建設業のイメージを改善するためには、倫理規範の強化、問題行動者の摘発、コミュニケーションの重視などが重要な取り組み。

建設作業員にネガティブなイメージがある5つの理由

建設作業員にネガティブなイメージがあるのはなぜか?

経験を元にその主な理由を5つ紹介します。

①一部の問題行動者がメディアに出る

ネガティブなイメージのある要因の一つは一部の問題行動者です。

これは建設業界は多様な人材が集まるため、中には社会的なルールや倫理を守らない人もいるからです。

例えば、マナーの悪い人やプライベートでの問題行動、中にはあおり運転などの犯罪を犯す人もいます。

こういった非社会的な行動を起こす人がメディアで広く取り上げられることが要因の一つです。

②見た目が怖い

建設現場では、重機や作業服を着た作業員たちが活動しているため、見た目が怖いと感じる人もいます。

見た目のイメージとメディアで報道されるイメージをつなげて、「怖い」と考える人もいるでしょう

③声が大きい・口調が荒い

建設現場では安全を守るため、作業効率を上げるために声を大きく出すことが必要です。また、現場では端的に強く伝えないと危険な場合もあります。

しかし、それが現場ではなく、一般社会の場合は声の大きさや口調の荒さが迷惑と取られることもあります

④粗暴

建設業界の中にはいわゆる「ガラの悪い人」もいることはあります。

ガラが悪いのは世間のイメージでは、「粗暴で他人への配慮が欠けている人」かもしれません。

しかし、粗暴な人でも中身は優しく、仕事に熱心で他人への思いやりのある人も多くいます

⑤社会不適合という偏見

建設業界は、高齢化や人手不足で多くの企業が新しい人材を求めているため、意欲があれば経歴問わず就職しやすい業界です。

一般的な企業からは敬遠されるような経歴の人も中にはいるでしょう。

しかし、だからといって人間性を疑うのは別の話です。

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実際はどう?建設業のデータと体感

建設業界における非常識な行動をする人がどれほどいるかは、一概に言えません。

ゼネコンで施工管理をしていた個人的な体感では悪い人が多いという風には感じませんでした

しかし、悪い人の定義に”犯罪”も含まれていると考えた場合は、職業別の犯罪数でおおまかな割合を把握できます。

警視庁のデータを元に職業別の犯罪数を調査した結果と、筆者のこれまでの経験で感じている体感について紹介します。

データ

職業別の犯罪数を見ると、無職者が圧倒的に多く全体の24.3%、次いで年金雇用保険等生活者が12.1%、3位に建設業従事者の6.5%で、4位に高校生(4.5%)、5位に飲食業従事者(3.4%)という結果でした。

残念ながら、就業している人の中では建設業従事者が犯罪数TOPとなっています。

被疑者の職業別_刑法犯数

※H30_警視庁のデータより施工王作成

傾向

非常識な行動をする人々の傾向としては、以下のような特徴が考えられます。

  • 労働条件に不満を持ち、ストレスを抱えている人
  • 短期的な利益や個人の利益を優先する人
  • 倫理観や道徳観念に欠ける人
  • コミュニケーションや協力関係の構築に難がある人
  • 教育や研修の不足などにより、適切な職業倫理を身につけていない人

体感

警視庁のデータでは犯罪を犯す人は建設業従事者に多いという結果でしたが、実際の体感ではそれほど悪い人は多くない印象でした。

ただ、クセのある人は確かに多く、社会性という面では評価が難しい人もいます。

ですが、筆者と仕事をしていた協力業者の方々や先輩達は人格者も多く、特に職長クラスの方々はモノづくりに対する意識や人を見る目など、様々な面で尊敬できる人たちばかりでした。

このように、悪い人ばかりか?と聞かれるとそうではないです

ただ、一部「非常識」と言われても仕方がない人もいることは体感としても事実かもしれません。

常識外れな行動による建設業界の評判や信頼度への影響

非常識な行動が建設業界に与える影響は大きく、業界の評判や信頼度に深刻な影響を及ぼすことがあります。

以下では、その具体的な影響について詳しく解説していきます。

業界の評判の低下

非常識な行動が頻繁に起きると、一般の人々や関係者の間で建設業界全体の評判が低下する傾向があります。

非社会的行動が社会問題となり、報道されることで一般的なイメージが悪化し、建設業界全体の信頼度が低下します

信頼関係の損失

建設業界は、顧客や取引先との信頼関係が重要です。

しかし、非常識な行動が頻繁に行われる状況では、顧客や取引先は建設業界全体に対して不信感を抱きます

信頼関係の損失は、ビジネスの成立や長期的な発展に悪影響を及ぼすことがあります。

業界への批判や規制の増加

非常識な行動が問題視されると、社会からの批判や規制の増加が予想されます。

政府や関連団体は、非常識行動の防止や改善策を求める声に応えるために、業界への規制強化や法的な対応を検討することがあります

これにより、業界全体に対する監督体制が強化される可能性があります。

優秀な人材の流出

非常識行動の問題が深刻化すると、優秀な人材の流出が起こる可能性があります。

優秀な人材は自身の評判やキャリアに懸念を抱き、他の業界への転職を検討する場合があります。

これにより、建設業界は人材不足に直面し、業績や技術力の低下につながる可能性があります。

ネガティブな行動の予防や改善の取り組み方

倫理規範の策定と徹底

建設業界では、明確な倫理規範を策定し、全ての関係者に周知徹底することが必要です。

倫理規範には、適切な職業倫理の基準や行動指針が含まれ、ネガティブな行動を防止するための基盤となります。

適正な人材選考と評価

建設業界では、適正な人材選考と評価を行うことが重要です。

採用プロセスにおいては、応募者の倫理観や道徳教育の有無を評価し、非常識な行動を起こしにくい人材を選ぶようにします。

また、定期的な評価やフィードバックを通じて、倫理的な行動を評価し、意識の向上を促します。

リーダーシップの育成

建設業界では、リーダーシップの育成が不可欠です。

リーダーは、倫理規範の徹底や倫理的な行動のモデルとなる存在です。

リーダーシップの育成には、リーダー研修やマネジメントトレーニングなどが有効です。

建設業界では、ユーザーの声やフィードバックへの真摯な対応が求められます。

不具合やトラブルが発生した場合には、迅速かつ適切な対応を行い、信頼関係を築くよう努めます。

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建設業はキャリアアップのチャンスが豊富

建設業は実際に働く場には悪い人と言われるような人はあまりいないのが実態です。

また、仮に非常識な人間がいたとしても、そういった人達は長く同じ場所にはいられないでしょう。

建設業は専門職としてキャリアアップがしやすい業界です。

未経験でも入りやすく、手に職をつけることができます

悪い情報や良い情報のどちらかだけに偏らず、双方の情報を確認して建設業に入るか判断していきましょう。

未経験から良い施工管理への転職する具体的な方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

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