目次
こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- 建設・不動産業界キャリア14年
- 元職人、元施工管理所長、元財閥系デベロッパー(転職3回)
- 一級建築士・一級建築施工・宅建士ほか
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本音ではこのように考えている方も多いと思います。
ただ、施工管理をすぐ辞めて大丈夫か心配ですよね。
- 「自分の状況ってすぐ辞めていいレベルですか?」
- 「すぐ辞めたら転職に不利になりませんか?」
- 「辞めた後の転職先ってどこがありますか?」
と、よく質問をもらうので、施工管理から転職してきた筆者が実態を解説していきます。
この記事では、「施工管理をすぐ辞めていい8つの状況や4つの判断基準」について、筆者の経験も含めて”現実的”な視点で解説していきます。
5分〜10分程度でどのように判断すれば良いかわかるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- 施工管理を辞めるか悩んでいる方
- 施工管理がこんなにキツイとは思ってなかった方
- 普通の社会人の生活をしたいけど、転職できるか心配な方
施工管理はすぐに辞めても大丈夫?
基本的に、施工管理はすぐに辞めても大丈夫です。
単純に施工管理ならすぐに復職出来るからということもありますが、その他にも理由があります。
例えば、「転職する際、前職の施工管理の経験が活かせないのではないか。」と考える人は多いですが、施工管理の経験を活かせる職種は数多く存在します。
これは、施工管理業務のスキルは汎用性が高く、他の業界や職種でも役に立つからです。
また、すぐ辞めてしまうと「スキルアップできていないのでは?」「雑用が多くて成長できなかったのではないか」と考える人もいますが成長は施工管理以外でも可能です。
【筆者体験談】施工管理を辞めて良かった事8つと後悔した事3つ 続きを見る
施工管理はすぐ辞めても転職は不利にならない
仕事をすぐ辞めると転職で不利になるんじゃないかと心配する方もいます。
しかし、施工管理をすぐに辞めても転職で不利にはならないケースが多いです。
理由は、施工管理は毎年すぐに辞める人が多く、各企業は施工管理を辞めた人材を積極的に採用しようと計画しているからです。
確かに、短期離職はイメージが悪くなるという情報が多いですが、各企業の採用担当者も施工管理が激務であることを理解しているので、施工管理をすぐに辞めても、必ずしも忍耐力がない・責任感がないという評価を受けるわけではありません。
面接で退職理由を話すときのコツは、誤魔化さずに正直に話すことです。
職業選択をした自分の判断に反省の念を示した上で、次の仕事で前向きにキャリアを積みたいことを伝えれば、人事はちゃんと理解してくれます。
施工管理がすぐ辞めでも良い8つの状況
ここからは施工管理をすぐに辞めても良い8つの状況を紹介します。
施工管理すぐ辞めても良い状況
- 長時間労働が続いている
- 休みがない
- パワハラが横行
- スキルが身に付かない
- 常に板ばさみで精神的に疲れた
- 尊敬出来る上司や先輩がいない
- 施工管理の業務に興味を持てない
- 施工管理以外にやってみたい仕事がある
施工管理をすぐ辞めても良い状況①長時間労働が続いている
長時間労働が続いているようであれば、施工管理をすぐ辞めて良いでしょう。
24時過ぎまで仕事は普通で、21時に仕事が終われば早い方。という方もいるのではないでしょうか?
このような状況が続くのは他の業界や職種では稀です。
「平日も仕事終わりに趣味の時間や、勉強の時間を取りたい」そんな人にはかなり厳しい環境ですから、今後も今の状況が続くと耐えられないと感じる場合はすぐ辞めても良いでしょう。
参考施工管理は何が大変?理由7選と5人の体験談【年収とキャリア】
施工管理をすぐに辞めても良い状況②休みがない
施工管理は休みもまともに取れない場合もすぐに辞めても良いでしょう。
そもそも施工管理は週2日は休めない企業が多く、”週休2日”と求人に記載があっても、これは月に週2日の休みが1回でもあれば”週休2日"と言って良いルールです。
つまり、一ヶ月を4週間と考えたら月に5日の休みでも、”週休2日”になります。
働き方改革が進みつつありますが、改善には一定数課題が残っていて、建設業での本当の週休2日の実現は難しい状況の企業もあるでしょう。
参考施工管理はプライベートがない!11の原因と5つの解決方法まとめ
施工管理をすぐに辞めても良い状況③パワハラが横行
未だにパワハラある場合も施工管理をすぐ辞めてもいいでしょう。
施工管理に多いパワハラ
- 暴言
- 人格の否定
- 理不尽に罵られる
- 無視される
- 過大な仕事を振る
- 小突く・暴力
- 長時間の説教
- 酒の席での無茶振り
- 働き方改革を理由にした圧力
以上のことは経験している施工管理は多いのではないでしょうか?
施工管理にいると当たり前で、「パワハラ」という概念が薄れていきますが、決して良い環境ではないので、すぐに辞めて良い状況と言えます。
参考施工管理に多いパワハラ具体例と5つの対処法【辞めたらどうなる?】
施工管理が辞める理由④スキルが身に付かない
施工管理は意識的に学んでいかないと、スキルが身につきません。
よく、”手に職をつける”という求人の掲載もありますが、ただやるだけでは厳しいです。
その理由は、技術業務以外の雑用が大量にあるからです。
施工管理の雑用
- 現場の鍵の戸締り
- 事務所掃除
- 現場トイレ掃除
- 現場詰め所掃除
- 作業場整理
- 伝票整理
- 安全日誌作成
- 現場掲示物作成
- 掲示物の設置
- 業者手配など
あまりに業務が多くて混乱することも多く、自分のスキルアップに何が大事なのかを取捨選択ができないとスキルはなかなか身に付きません。
雑用ばかりでスキルが身につかないと感じるなら、すぐに辞めても良いでしょう。
参考施工管理は激務!は本当?実態や理由ー激務でない施工管理の選び方も解説
施工管理をすぐに辞めても良い状況⑤常に板ばさみで精神的に疲れた
「板ばさみ」による精神の疲弊を理由に施工管理を辞めてく人は多くいます。
この板ばさみのストレスで精神的に健康を崩すことも多く、辛いのであればすぐに辞めても良い状況です。
施工管理は1年目で上司から指示を受ける立場だったとしても、20年~40年も先輩の職人さんたちに指示・指導する立場。
若手の施工管理は上司や職人さん達との間に入って指示をして、職人さん達に指示通りに動いてもらわないといけません。
最悪のケースは、職人さんにも怒られて上司にも怒られて、助けてくれる人がいなく、逃げ場がなくなっているような状況です。
このような状況の場合にはすぐに辞めてもよいでしょう。
施工管理をすぐに辞めても良い状況⑥尊敬できる上司や先輩がいない
尊敬できる上司や先輩がいない場合は転職を視野に入れてもいいでしょう。
施工管理業をする上で、尊敬できる上司や先輩に出会うことは大切なことです。
なぜなら、施工管理は目標となる人物像がないと成長が難しいからです。
特に施工管理業務では、指示やアドバイスが必要な場面が多く、尊敬できる上司や先輩がいないと仕事が辛くなることがあります。
もし、尊敬できる上司や先輩がいないような状況にある場合は、施工管理を辞めることを考えても良いかもしれません。
施工管理をすぐに辞めても良い状況⑦施工管理の業務に興味を持てない
しばらく施工管理をしてみたけれど、施工管理の業務に興味が持てない場合には、すぐに辞めても良いでしょう。
なぜなら、興味を持てない場合は施工管理に向いていない可能性が高いからです。
また、仕事をする上で、興味を持てない業務を行うことはストレスがたまります。
施工管理業務には、建設業界の専門的な知識が必要とされ、裏方的な作業も多いため、興味を持てなくなってしまうのも致し方ありません。
もし、あなたが施工管理業務に興味を持てない場合は、転職を考えることも検討してみましょう。
参考【厳選】施工管理に向いてない人の15の特徴と改善法5選|失敗しないコツも
施工管理をすぐに辞めても良い状況⑧施工管理以外にやってみたい仕事がある
施工管理以外にやってみたい仕事があるならすぐに施工管理を辞めても良いでしょう。
なぜなら、施工管理業務に携わることが一生涯の仕事とは限らないからです。
他のやりたい仕事で成長できる機会も多くあるでしょう。
ただし、転職先でのやりがいや給与など、将来的な見通しもしっかりと考慮しておく必要があります。
施工管理をすぐ辞めて良い4つの判断基準
では、どんなレベルだったら施工管理を辞めても普通なのか、その判断基準をご紹介します。
施工管理を辞める判断基準
- 年間休日88日
- 6ヶ月の平均残業80時間
- サービス残業がある
- 年収
この時点で、嫌だと思うならすぐ辞めてOKです。
それぞれ説明します。
施工管理を辞める判断基準①年間休日88日
休日の日数が以下より少なかったら、すぐ辞めても良いです。
年間休日88日
これは隔週で2日の休みと、年末年始5日・夏季休暇5日を加えた数字です。
施工管理の場合、隔週で2日の休みがあれば恵まれた現場と言えます。
その上、長期休暇を年末年始とお盆の時期に取れれば尚よしですが、この88日より休みが少ない場合にはすぐ辞めることを検討して良いレベルです。
施工管理を辞める判断基準②6ヶ月の平均残業時間80時間
残業を理由にやめるなら以下を基準にしましょう。
6ヶ月の平均残業時間が月80時間
今の施工管理は時間外と休日労働の残業時間を合わせると、残業時間は平均でも80時間は超えてしまうケースがあります。
80時間の残業はおよそ1日3.5時間の残業です。(4週6休で22日出勤の場合)
自身の業務を振り返り、80hを超えているようであれば辞めることを考えて良いでしょう。
参考【完全版】施工管理がブラックと言われる理由|学校では教えてくれない実態と今後
施工管理を辞める判断基準③サービス残業がある
施工管理は残念ながらサービス残業が多い職種。
サービス残業がある場合はすぐ辞めるのを検討してもいいでしょう。
そもそもサービス残業は問題ですし、2024年から施行される労働基準法の改正で、よりサービス残業が増える可能性があります。
2024年より施行される労働基準法の改正内容は以下ですが、要するに、月80時間の残業は6ヶ月までで、6ヶ月目以降の45時間以上の残業をさせると会社は罰則の対象となります。
つまり、すでにサービス残業が黙認されている会社は2024年から「残業を〇〇時間以上は付けるな」と言われる可能性があるということです。
- 原則として時間外労働時間の上限は月45時間、年360時間が上限
- 臨時的な特別の事情のとき年720時間以内(月60時間)
- 臨時的な特別の事情のとき時間外と休日労働の合計が2~6ヶ月平均が80時間以内
- 臨時的な特別の事情のとき月45時間を超えるのは6ヶ月が限度
そもそもサービス残業は許容すべきものでもないですが、現場の現状を考えたら2024年以降はせざるを得ないので、毎月無給で働くことになります。
参考働き方改革でサービス残業は増加|建設業の残業上限と対策法
施工管理を辞める判断基準④年収
年収の基準は会社にもよりますが、以下の各サイトの平均年収を基準にするとよいです。
20代前半 | 305万円 |
20代後半 | 389万円 |
30代前半 | 426万円 |
30代後半 | 462万円 |
以下のサイトの平均年収を参考にしています。
20代の施工管理の平均年収
これを下回っているようだったら、相場より安いため、辞めるのを検討してもいいかもしれません。
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現場監督の給料は安い?高年収との違いと低年収にならないコツ4選
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施工管理をすぐ辞めるデメリットは?
施工管理という職種は、プレッシャーや責任が大きく、また労働時間も長く過酷な環境で働くことが多いため、すぐに辞めたくなる場合もあるかもしれません。
しかし、施工管理をすぐ辞めることには、以下のようなデメリットも出てくる可能性があります。
デメリットも確認した上で、辞めるかどうかを判断することをおすすめします。
デメリット①経験値を求められる職種は転職が難しくなる可能性がある
建設コンサルタントや不動産デベロッパーの技術部門は建築・土木・設備工事の経験が豊富な人材が求められる職種です。
施工管理をすぐ辞めた場合は、経験値が少ないため、経験値を求められる職種への転職が難しくなる可能性があります。
デメリット②転職面接で離職理由について詳しく聞かれる可能性がある
施工管理をすぐ辞めた場合、転職面接で離職理由について詳しく聞かれることがあります。
特に、短期離職の回数が多い場合は、採用企業側から転職理由について注目されることが多いです。
そのため、転職先を探す際には、転職理由を説明できるように準備しておきましょう。
デメリット③転職面接で今後のキャリアプランについて詳しく聞かれる可能性がある
転職面接では、今後のキャリアプランについて詳しく聞かれることがあります。
施工管理を辞めた理由が明確であれば、それを説明することができますが、キャリアプランについては、ある程度具体的に考えていないと説明しづらいです。
施工管理をすぐ辞めた場合、将来的にどのような職種に進みたいのか、転職先でどのようなキャリアアップを目指すか、どのようなスキルを身につけたいかを明確にしましょう。
施工管理をすぐ辞めても良い会社に転職できる?
施工管理をすぐ辞めても良い転職先を見つけることはできます。
なぜなら、施工管理の経験が浅くても、転職先の企業や業種によって、経験を評価されるからです。
例えば、建設会社や不動産会社などは施工管理の経験が評価される業種です。
このほか、営業やマーケティング、プロジェクトマネージャーなども施工管理の業務経験との親和性が高く、積極的に施工管理を採用する企業も多くあります。
施工管理を辞めた理由を、自己成長やキャリアアップのためとして考え、転職先でのスキルアップやキャリアアップを目指せば、未経験の職種にも採用されるチャンスは豊富です。
施工管理をすぐ辞めた人の転職活動のコツ
施工管理をすぐに辞めても転職で不利になることは少ないですが、コツを押さえておかないと転職が難しく感じる場面も出てくることになります。
ここでは、施工管理をすぐに辞めた人が転職を成功させるコツについて解説していきます。
なるべく在職中に転職先を決める
施工管理をすぐ辞めてから転職活動を行うと、次の転職先が見つかるまでの期間が長引く可能性があります。
そのため、現職で働きながら、転職先を探すことをおすすめします。また、転職先が決まったら、現職の退職日を遅らせることで、スムーズな職場の引継ぎができます。
まずは求人を見てみる
転職活動の最初のステップは、求人情報を収集することです。
求人情報を集めることで、どのような職種や企業が自分に合っているのかを把握することができます。また、自分が持つスキルや経験にマッチした求人情報を見つけることもできます。
まずは転職サイトで求人を検索してみましょう。
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建設業に強い求人サイト20選|経験・職種別におすすめを紹介
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在職中に履歴書と職務経歴書を準備する
履歴書と職務経歴書は、転職活動で重要な書類です。
特に、施工管理の経験がある場合は、職務経歴書にプロジェクトごとに記載することで経歴を整理できます。
また、会社を辞める前に書類を作成しておくことで、転職活動をスムーズに進めることができます。
転職理由は正直に説明する
転職面接では、辞めた会社や今後のキャリアプランについて質問がされることが多いです。
その際に、施工管理をすぐ辞めた理由について説明する必要があります。
転職理由があいまいだと、採用担当者から不信感を持たれることもあります。
具体的な理由を正直に説明し、ミスマッチを生んでしまった職業選定をしたことを反省しつつ、前向きな姿勢をアピールしましょう。
転職エージェントを活用する
転職活動には、求人情報を探したり、面接対策をしたりと、多くの作業が必要です。
忙しい施工管理では自分一人では思うように転職活動は進められません。
そんなときは、転職エージェントを活用するのがオススメです。
転職エージェントは、興味に合った求人を紹介してくれるほか、面接対策や履歴書の添削などのサポートも受けることができます。
転職エージェントを賢く使い倒す方法は以下の記事で詳しく紹介しています。↓↓
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施工管理をすぐ辞めた人のキャリアと転職先
施工管理をすぐ辞めても転職先は意外と多くあります。
私の元同僚や友人の転職先をご紹介します。
ビル管理(R・Sさん)
R・Sさん
休みが予定通りしっかり取れて、プライベートも充実してるよ。
仲の良いR・Sさんは、私と同時期に施工管理になりましたが、その後すぐ不動産管理会社に転職しました。
休みが取れなかったのと、上司のパワハラが原因です。
ビル管理の仕事はシフト制で勤務が定まっているため、休みは予定通り取れるとのこと。
年収は下がりましたが、ストレスも少なく、長く働けば年収もキャリアも積めるので、性格上向いているそうです。
公務員(R・Yさん)
R・Yさん
忙しいですけど、落ち着いて仕事出来るのがいいです。
R・Yさんは私の後輩です。彼は入社1年目で「大所長になりたい!」と意気込んで入社してきましたが、2年目の秋に退職していきました。
原因は板ばさみの精神的なストレスと上司のパワハラです。
公務員は部署によりとても忙しい部署もあるようですが、休みは取れるし、腰を据えて仕事ができる環境があるそうです。
勉強する時間もあるし、仕事も都市計画に絡む内容でキャリアアップにつながっている意識もあると話していました。
参考施工管理におすすめの転職先8選とNG転職先7選|経験者の声と成功の7つのコツ
社内異動(Y・Tさん)
Y・Tさん
年収は下がったけど、施工管理はすべてが嫌だったから異動して本当に良かった。
Y・Tさんは仲の良い同期です。
彼は転職せずに社内異動で希望を叶えたタイプです。
内勤の部署に入り、BIMなどの開発チームに入りました。
残業も極端に減り、休日の出勤もないし、今はほぼテレワークになりました。
家庭を大事にする人間なので、仕事一辺倒の施工管理は本当に合わなかったんだと思います。
転職しなくても、希望を叶える方法はあります。
改修ゼネコン(K・Iさん)
K・Iさん
休日に出る事もあるけど、不満はないです。
彼は新卒で改修ゼネコンに入った友人です。
改修ゼネコンも人手不足なので、施工管理をすぐ辞めて転職するにはおすすめできる転職先です。
施工管理でもホワイトなのはこの業種!業界14年のプロが公開でも紹介していますが、改修ゼネコンは業務量も適量で、施工管理としては非常にワークライフバランスの取れた職種です。
特にマンションの改修工事の場合は、作業時間も決められていて長時間残業は少ないです。
派遣施工管理
施工管理の仕事は嫌いじゃないけど、残業や休日が少ないのが嫌。と言う方に多いのが、「派遣の施工管理になろう」という方です。
今、施工管理正社員の方は、派遣はやめておきましょう。
検討している人は一度は施工管理の派遣は本当にNG?4つの評判と真実を解説は読んでおいてください。
派遣は未経験の方もしくはベテラン向けです。
これを読んで、それでも派遣がいいと思えれば、派遣の施工管理でもOKです。
参考施工管理派遣の本当のメリットを解説!ゼネコン正社員と比較
施工管理を続けてから転職した場合の経験談
施工管理を続けてから転職するパターンも紹介しておきます。
よく施工管理の経験年数が1年程度の人が、「施工管理はすぐ辞めるべき」なんて主張していますが、浅い経験では分からない施工管理のメリットがあります。
それは、施工管理は厳しい職種だけあって、5〜6年ほど続ければ転職で「年収と時間」を得られるチャンスがあることです。
それだけ、施工管理は転職市場でニーズがあります。
そのため、施工管理を続ける場合は、転職ありきで施工管理を続けるのがおすすめです。
だから施工管理でキャリアを終えるのではなく、施工管理の経験を他社に売ることで、高年収と言われる年収1000万円を狙えます。
すぐに辞めるか悩んでいる人は、施工管理⇒ディベロッパーという道も選択肢も考えておきましょう。
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【完全ガイド】同僚15人の大手不動産デベロッパーへの転職方法を公開
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関連【完全ガイド】現役技術職9人に聞いた不動産デベロッパーへの転職方法|求人が見つからないときの対処法も
施工管理をすぐ辞めるのはキャリア開発の観点でも問題ない
決して辞めることを推奨するわけじゃないですが、施工管理はすぐ辞めても大丈夫です。
ただし、すぐに辞めて良いのは「辞めてその後どうするか」を明確に出来る場合だけです。
当然、何の考えも無しに辞めてしまうのは損をしてしまう可能性があります。
辞めて大丈夫な理由としては、以下の2つ。
すぐ辞めて大丈夫な理由
- キャリア開発のタイプは山登り型だけではないから
- キャリアアンカーに合致する仕事はいくつかあるから
それぞれ解説します。
①キャリア開発のタイプは山登り型だけではないから
まず、キャリア開発のタイプは2種類あります。
それは、
- 山登り型
- 川下り型
のふたつです。
山登り型は、目標を決めて自分で決めたキャリアイメージを実現するタイプ
川下り型は、与えられた仕事のプロセスで自ら成長を獲得していくタイプ
どちらが良い悪いではなくて、人の性格によって向き不向きがあるのが、このキャリア開発のタイプです。
「仕事を続けないと成長出来ないぞ!」と言う人が多いのは、そもそものキャリア観が「山登り型」で、川下り型のキャリア開発を知らない人が多いからです。
川下り型の人は、仕事をすぐ辞めても、次の仕事でしっかり成長しようと思えるので、、すぐに仕事を辞めてもキャリアアップができます。
例えば、今の大企業のトップにいる人達は「川下り型」が多いです。(経歴見ると仕事転々としてるので、よく分かります)
そのため、「川下り型」の人は自分に向いたキャリアアップを図れば良く、わざわざ苦手な山上り型でキャリアアップをしなくても大丈夫です。
関連【保存版】キャリア形成はなぜ必要?|転職に必要な考え方と3つのポイント
②キャリアアンカーに合致した仕事はいくつかあるから
キャリアアンカーとは、キャリアを選ぶときに、自分の「希望」(Will)と「能力」(Can)と「価値観」(Should)に合致したものを選ぶ手法のことです。
このキャリアアンカーに合致する仕事はひとつではありません。
やることは違っても、根本は一緒。という仕事はいくつかあります。
例えば、施工管理とシステム開発のマネージャーや、研究開発職と財務分析など。
一見全く違うように見えても、根本が一緒の仕事は、充実度やキャリアアップの度合いが似通ってきます。
つまり、「施工管理の仕事は嫌いじゃない。やりがいもある。でもこんな生活じゃ。。。」
みたいな方は、自分のキャリアアンカーに合致した他の仕事を選ぶことで、充実度やキャリアアップを損なわずに仕事を選択できます。
キャリアアンカーの診断で参考になるサイトがあったので、利用してみてください。
※アフィリエイトでも何でもないので、安心して試してください。
キャリアアンカーの診断方法
シャイン氏が提唱するキャリアアンカー診断。全部で40問ありますが、無料で診断する事ができます。
参考:https://chikaku-navi.com/carrier/
価値観
あなたは、仕事についてまだ間もないうちに、ごく当たり前の規則や手順、作業時間、服装既定や諸々の規範に束縛されることが耐えれない、と思い始めます。
あなたが優先させるのは、どんな仕事に従事しているときでも自分のやり方、自分のペース、自分の納得する仕事の標準などです。
組織に属している場合にも、研究開発とか、営業拠点とか、 データ処理、市場調査、財務分析、コンサルティング、教育関係など、比較的自律的に仕事ができるところに落ちつこうとします。
適した仕事
あなたは、自分の専門分野の範内で明確に線を引き、時間を切って仕事をすることを好みます。
目標が明示され、それを成し遂げる手段は一任されるような仕事で力を発揮します。
したがって、あなたが低収入でも幸せを感じる仕事としては、いつどのように仕事をするかについて自分の裁量で柔軟に決められる仕事でしょう
そして、もし高収入でも規則や規制で厳格に縛られている仕事は避けた方がいいでしょう
キャリアは失敗からスタートする事だってある
ちなみに、キャリアのスタートで失敗したって全然大丈夫です。
むしろ失敗していない人の方が少ない。
職人を2年足らずで辞めて、1年近く転職活動をしていました。
施工管理になったのは「建設で食ってくしかない」という崖っぷちに立たされたからです。
参考新卒2年目で「転職したい」は自分の考えが甘いの?|元施工管理の転職エピソード
そういう失敗が今のキャリアに活かされているのは間違いありません。
だから失敗を恐れずに、自分の思った通りの人生を歩んで欲しいと思います。
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仕事で何がしたいか分からない人へ|5つの原因と適職を探す10の方法
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おすすめ仕事で何がしたいか分からない人へ|5つの原因と適職を探す10の方法
施工管理をすぐ辞めるか|まとめ
ではこの記事のポイントをまとめします。
施工管理はすぐ辞めて大丈夫?
施工管理は転職で不利にならない
すぐ辞めるかの判断基準は、休日88日、残業80時間、サービス残業、年収は年代により
施工管理を続けるキャリアもある
かなり甘い設定ですが、施工管理のリアルを反映した基準です。
この基準で、「嫌だな」と思ったら、確実に続かないので辞めることを考えてみてもいいかもしれません。
「出来る」と思ったら、施工管理に向いている要素を持っているはずなので、素晴らしい施工管理になり良いキャリアを積めるはずです。
有料職業紹介(許可番号:13-ユ-316606)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社ゼネラルリンクキャリアが運営しています。
よこてん
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