目次
施工管理って本当にパワハラがあるのかまたその対処法を知りたいです。
こんな悩みにお答えします。
この記事でわかること
- 建設・不動産業界キャリア14年
- 元職人、元施工管理所長、元財閥系デベロッパー(転職3回)
- 一級建築士・一級建築施工・宅建士ほか
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施工管理ってパワハラがあるイメージがありますよね。
世間でも問題視されるているパワハラ。
本当に施工管理は業界的に多いのでしょうか?
この記事では、施工管理はパワハラが多いのか?
その理由と、対抗方法を「現実的」な視点で解説していきます。
どうしたらいいのか見ていきましょう。
こんな方におすすめ
- 施工管理でパワハラを受けている方
- パワハラなのか確信が持てない方
- 施工管理を辞めたらどうなるのか知りたい方
施工管理はパワハラが多い?パワハラ具体例9選
施工管理は常に危険と隣り合わせの職業です。
現場の安全を守ることが重大な仕事になり、必然的に大声での指導も多くなります。
大声が当たり前な中、行き過ぎた指導になっている事も多いです。
ここではパワハラの事例をまとめています。
思い当たったらパワハラ危険信号です。
施工管理に多いパワハラ
- 暴言
- 人格の否定
- 理不尽に罵られる
- 無視される
- 過大な仕事を振る
- 小突く・暴力
- 長時間の説教
- 酒の席での無茶振り
パワハラ①暴言を吐かれる
施工管理の仕事では暴言を吐かれることもあります。
上司達にも同じような指導をされてきたのでしょう。
「もう会社来なくていいぞ」「使えねぇな!」「頭、大丈夫か?」
「え、これくらいはまだいいんじゃない?」と感じる方もいるかも知れませんが…。
それ、麻痺してますよ。
コンプライアンスが整っている企業だと、パワハラ認定で懲戒処分になってもおかしくない内容です。
もし、心当たりがある人は「現場の仕事だから」など、理由をつけて諦めずに"パワハラである"と認識しておきましょう。
パワハラ②人格を否定される
人格を否定されることも完全なパワハラです。
厚生労働省では、仕事に必要のないことで苦痛を与えられた時点でパワハラだと定義しています。
例えば「おまえ、何歳だ?」「親も頭悪いんだろな」「おまえの子供がかわいそうだ」などです。
仕事でミスをした場面だと、言い返しにくいという場合もあるかもしれません。
ですが、仕事とは関係ない部分で人格否定してくるのは完全にアウトです。
言われても言い返せない場合はしっかり"パワハラ"を受けたことを記録しておきましょう。
これらの人格否定をする言葉は、「侮辱罪」「名誉毀損罪」になる可能性があり「刑事告訴」の対象にもなります。
パワハラ③休みを取らせてもらえない
休みを取らせてもらえないのもパワハラのひとつです。
社会人としての仕事の作法もありますが、休めるときに休みを取らせてもらえないのはパワハラです。
例えば、段取りしてあるのに休日に当たり前のように電話をかけてくる。
「休み?取れるわけねーだろ」「もう帰るのか?」「段取りダメだからとりあえず現場来いよ」
段取りしてて、何も問題ないのに、休ませてもらえない。
こんな状況は完全に"パワハラ”になります。
パワハラ④無視される
暴言など直接的に攻撃するだけではなく無視もパワハラにあたります。
仕事で必要な報告・連絡や会話でも無視されたら、パワハラと思っていいでしょう。
そもそも会話もしたくないと思うので、無視してくれた方がいい。
と思う方もいるかも知れませんが、アウトな行動です。
パワハラ⑤過度な量の仕事を振られる
どう考えても無理な仕事量を振ってくる場合もパワハラです。
これ、施工管理は膨大な量のタスクを抱えがちですが物理的にさばける量なのかは意識しましょう。
例えば、明日の朝までに
- 施主用資料の作成
- 工程の調整
- 現場の整備
- 業者の手配
- 請求書処理
- 図面修正
- 指示書作成
- 工事計画書作成
- 検査資料準備
- 業者打ち合わせ
- etc
これら全部を終わらせるよう指示するなど。
頑張っても物理的に不可能な量の仕事を振ってくるのはNGです。
5人でやるべき業務量を1人でやらせるなど、非合理的で苦痛を与えられるような場合はパワハラになります。
パワハラ⑥暴力・小突かれる
暴力はもってのほかですが、小突かれたり、机を叩かれたりするのもパワハラです。
いまどき殴られることは昔ほどないにしても、完全にないとは言い切れません。
ただ、直接の暴力が減った代わりに、いじりを含めた小突きなどは増えています。
普通に考えて、仕事の中で小突いたり机を叩くなどの威嚇する行為は不要です。
パワハラ⑦ 長時間の説教をされる
執拗に長時間説教をするのも、”指導”を超えてパワハラに該当します。
これは実際に同僚が受けていました。
長いときは18時ごろから始まり、帰れなくなるまで続く事も。
仕事のミスを原因に、仕事の”指導”という名目で長時間拘束する先輩・上司もいるかもしれませんが、度がすぎた指導はパワハラです。
パワハラ⑧酒の席での無茶振りされる
パワハラは業務以外のところでもあります。
施工管理は仕事関係での飲みも多いです。
酒が入るとひどい無茶振りをされる事もしばしば。
お酒の席が楽しくて、多少のいじりや無茶振りも苦じゃない人はいいですが、そうでない人も多いはずです。
例としては「一気飲みの強要」「一発芸」「ケガをするような笑いを取らせる」「執拗ないじり」などです。
何となく、「酒の席だから」「無礼講」となりがちですが、そんなことはありません。
絶対にパワハラになると断定するのは難しい領域ですが、なり得るというのを認識するべきです。
ではどうしたら施工管理がパワハラを受けたらにの時間が取れるのか、次で説明していきます。
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- 年収350万円以上の大幅UP事例もあり
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施工管理でパワハラを受けたときの5つの対処法
では厳しい建設業界の中で、施工管理がパワハラを受けた時はどうすれば良いか、解説します。
※紹介する方法は私や私の元同僚も実践した方法です。
施工管理のパワハラ対処法
- 録音・録画
- 人事部へ相談
- 現場異動を希望
- 部署異動を希望
- 転職も考える
現実的には主にこの5つです。
ひとつずつ説明しますね。
パワハラ対処法①録音・録画する
パワハラを受けたことを証明するには、録音・録画が最も効果的です。
録音・録画が効果的なのは、客観的に見てパワハラがあったことを判断できるから。
なかなかないかと思いますが、裁判になった場合にも、音声データや動画はパワハラの証拠として利用できるでしょう。
②人事部へ通報
次の行動は人事部へ通報しましょう。
録音・録画データはなくてもOKです。
もしくは、それなりの組織規模であれば、ハラスメントを取り扱うコンプライアンス部があるかと思います。
とにかく、パワハラを受けていることをしっかりと伝えると良いです。
この通報で、パワハラしていた人は降格や減給、異動などの懲戒処分が下ります。
これが成功すると、パワハラのない平和な環境になる可能性は高いです。
組織によりますが、ダメな会社はキチンと対応してくれないかもしれません。
そうなると、余計に会社にいづらくなります。
そのため、「穏便に済ませたい」「我慢した方がいい」という判断をする方が多いのですが、個人的にはあまりおすすめしませんね。
ではこういった人事部への通報が心配な方は、どうするか。次の方法を試していきましょう。
パワハラ対処法③現場異動を希望
人事部に通報するのが心配であれば、自分の現場配属先を変えてもらいましょう。
現場を離れればパワハラをしてくる人から解放されます。
普通に仕事することができるようになるので、施工管理を続けたい人はこちらがおすすめ。
よく、「竣工までは」など現場のキリの良いところまで。と考える真面目な方が多いですが、その必要はないです。
”あなたの人生”と”現場の工期・業務"は何も関係ありません。
動こうと思ったときが、そのタイミングです。
④部署異動を希望
また、現場異動ではなく、施工管理という職種から変えたい場合は、部署異動がいいです。
「パワハラしてくる人から離れる」という成果を確実に得られますし、ワークライフバランスが整う可能性もあります。
「転職するほどではないけれど、今の仕事からは離れたい」という場合におすすめです。
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パワハラ対処法⑤転職も考える
部署異動以上に、パワハラしてくる人と距離を離したい場合は、やはり転職がおすすめです。
その理由は、
- パワハラしてくる人とはおさらば
- 施工管理は引く手数多なので、転職が容易
- キャリアにおいてもプラスになる
実際ホワイトな施工管理もありますし、不動産デベロッパーなどへの転職もおすすめです。
参考施工管理でもホワイトな企業はこの業種!キャリア13年目のプロが公開
【筆者体験談】施工管理を辞めて良かった事8つと後悔した事3つ 続きを見る
ちなみに、不動産デベロッパーへの転職はハードルが高いと思われがちですが、そんなことはないです。
【完全ガイド】同僚15人の大手不動産デベロッパーへの転職方法を公開 続きを見る
施工管理のパワハラで悩んでいるなら、まずは何かひとつ行動してみることをおすすめします。
思ったときに何か小さいことを成し遂げる。
これが自分の人生を変えます。
もし転職を検討しているなら、こちらの記事に目を通して転職エージェントに登録をしておくだけでも、状況を変える大きな一歩です。
施工管理をパワハラで辞めたらどうなる?
結論から言いますが辞めても大丈夫です。
転職すると新しい全く変わった生活と、豊かな未来が待っています。
管理会社に転職した人、AI・BIMメーカーに転職した人、改修施工管理に転職した人。
みんなパワハラを受けていた時代より、仕事の精度も上がって、充実した生活をしています。
施工管理を辞めて変わる事①プライベートを確保できるようになる
これはとても大事で、プライベートで如何に自分の市場価値を高めていくかが将来のゆとりを決めます。
これまでパワハラに消費していた時間も、家族や自分の時間になります。
プライベートを確保することは人生において非常に重要な命題なので、「プライベートが欲しい!」という想いは正しいです。
施工管理を辞めて変わる事②パワハラがないのが当たり前になる
結構転職するとわかるのですが、他の業界は施工管理とは全く環境が違います。
私もデベ歴5年目になりますが、パワハラを見聞きしたは1回か2回くらいでしょうか。
ぜひ外の世界も見てみると良いと思います。
参考施工管理からディベロッパーへの転職の手順|知らないとマズイ4つのステップ
施工管理を辞めて変わる事③ノンストレスになる
転職してパワハラがなくなると本当にノンストレスです。
私はタバコもお酒も飲まなくなりましたし、メンタル的にも寿命が延びていると感じます。
あそこまでメンタルを追い詰められるパワハラもなくなります。
平日は夕食を家族と食べれますし、休日も予定通り休めます。
施工管理を辞めて転職すると、外の世界は本当にノンストレスな世界です。
パワハラからは逃げていい
もし今すでにパワハラを受けているなら、すぐに逃げてOKです。
その理由は、パワハラを受けている時間やその後のメンタルの影響を考えると、耐えるだけの見返りがないからです。
パワハラで消耗している時間はあなたの人生を搾取されてしまっているのと同じ。
参考転職は「逃げ」でしてもいいの?|元施工管理の転職エピソード05
ちなみに今の時代、施工管理やサラリーマンのキャリア以外にも、フリーランスになっている人も大勢います。
もし休めるのであれば、疲れたら休んでOKなんです。
休憩して、また始めよう!と思えたら、また始めればいいんです。
【激怒】施工管理の仕事はおかしい?言われる5つの理由と4つの対処法 続きを見る
\ 誰かに聞いてほしい悩みはありませんか/
施工管理がパワハラを受けたときの対処法5選|まとめ
ではこの記事のポイントをまとめします。
この記事のポイント
施工管理でもパワハラはある
パワハラと感じたらしっかり録音!
人事にも通報
現場異動や部署異動も検討しよう
転職も考えよう
施工管理はいまだに古い体質の残る産業です。
その中で、キャリアを積む覚悟がなければ、何かしらの行動は起こした方がいいでしょう。
パワハラは明確に刑事訴訟問題です。
とはいえ、異動を希望するのは心理的ハードルが高いですし、転職も不安ですよね。
【9割が知らない】建築・建設系の転職エージェントの選び方|7つのポイントと業界ウラ事情 続きを見る
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よこてん
この記事のライター